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算数苦手克服シリーズ④

首都圏で中学受験塾の教室運営をしておりますakiraです。

「算数が苦手かも…」と思ったとき、家庭でできることは?

そんなお悩みにこたえる、4回完結の算数学習サポート連載です。


中学受験を目指すご家庭にとって、4年生〜5年生前半は「算数が好きになるか、嫌いになるか」の分かれ道。この時期に「つまずきをどう乗り越えるか」で、後半の伸びが大きく変わります。


この連載では――

「計算が遅い」「ミスが多い」子への具体的な声かけや習慣づくり

「宿題の取り組み方」「ノートの使い方」など、家庭学習で意識すべきポイント

「テストの活用法」や「ケアレスミス対策」など、1点を拾う工夫

といったテーマを、すぐに実践できるアドバイスとともに紹介していきます。

「得意じゃなくてもいい。でも、できる気がする」――その一歩を、家庭から。

今回は全4回の最終回、ぜひお付き合いください。


第4回

「直しはやってるけど…」を卒業しよう!

――テスト直しを“武器”に変える具体ステップ


「テスト直し、がんばってるはずなのにまた同じミスをしてしまう…」「直しノートを作ってるけど、結局見返してないかも…」そんな保護者の悩み、よく聞きます。

でも安心してください。ほんの少しの工夫と視点の変化で、テスト直しは“最強の学習時間”になります。

今回は、子どもが自信をつけ、成績につなげていくための「ミスを資産に変える直し方」を徹底解説します!


■ テスト直しで得られる「3つの力」

まずは、テスト直しが持つ本来のパワーを確認しましょう。

  1. ミスの傾向がわかる(=自己分析力)

  2. 正しい解法を再構成できる(=理解の再設計)

  3. 「できた!」を積み重ねる(=成功体験)

これらを“意識してやる”だけで、1回のテストが一気に濃い学習材料になります。


■ Step1:直す問題は「絞る」のが正解!

全部の問題を直す必要はありません。むしろ、それは“効率が悪い”やり方です。

こんな基準で選ぼう!

状態

対象

基礎クラス

正答率50%以上の問題

応用クラス

正答率30%以上の問題

共通

カンで正解した問題/独自のやり方で正解した問題

「ケアレスミスだけど…」と放置せず、“見直せば取れる問題”にこそ価値があります。


■ Step2:まずは“何も見ずに”再チャレンジ!

これは鉄則です。

解説を見る前に、必ず「もう一度自力で解く」!

これだけで、

  • 単なる読み間違いだったのか?

  • 考え方がズレていたのか?

  • 計算力の問題だったのか?

が、はっきりします。

どうしても無理なら解説を読んで、ノートを閉じて再トライ!「写すだけ」では何も残りません。


■ Step3:「リベンジノート」を作ろう!

ここで登場するのが、最強アイテム**“リベンジノート”**です。

基本の作り方:

  1. 間違えた問題をコピー or 切り貼り

  2. 解答・解説も裏に貼る(セット保存)

  3. テスト名・日付・問題番号・正答率を書く

  4. 問題ごとに通し番号をふって管理

 おすすめアイテム:

  • A4ノート or ルーズリーフ

  • スティックのり(テープのりでもOK)

  • 付箋(進捗メモや印づけに)

「作って終わり」ではなく、“使い倒す”ことが目的です!


■ Step4:「信号マーク」で整理しよう!

ノートやテスト用紙に、色分けマークを入れておくと、後で見直しやすくなります。

意味

テスト直し済み

解説を見ても不明 → 質問対象

再チャレンジでもできず →要反復!

フリクションマーカーやカラーペン、丸シールなどでOK。


■ Step5:範囲なしテストや講習前に“再アタック”!

テスト直しで終わりにせず、別のタイミングでもう一度解くことで定着率が跳ね上がります。

おすすめは…

  • 範囲のないテストの週に、過去の直しを1問だけやる

  • 講習(春・夏・冬)のタイミングで桃色マークだけ集中対策

“完全に理解できているか”を確かめるなら、「時間を空けて解く」のが最強です。


■ Step6:「中テスト」で本当に理解できたかチェック!

ある保護者が実践していた方法、それが“中テスト”

やり方はカンタン:

  1. リベンジノートからランダムに4問選ぶ

  2. 時間をはかって解く(50分〜60分)

  3. 自分で採点!得点や感想も記録

これが、“見たことあるけどできなかった”問題を“自分の武器”に変える最短ルートなんです!


■ 「時間がないご家庭」へのアドバイス

毎回完璧にやろうとしなくて大丈夫。1回のテストで直すのは“1問でもOK”です。

  • 「親子で1問だけ一緒に考える」

  • 「1枚だけコピーして貼る」

  • 「直しだけでも見て、感想を伝える」

この“小さなリベンジ”の積み重ねが、子どもの“次こそやってやるぞ!”につながります。


■ 声かけが、子どもを伸ばす“スイッチ”になる!

最後に、最も見えにくく、でも最も効果の大きい支援。それが、**「家庭での声かけ」**です。


 結果じゃなく「プロセス」をほめる!

たとえば…

  • 「計算ミスが1つ減ったね!」

  • 「前よりもていねいに書けてるよ!」

  • 「昨日より速く終わったね!」

結果(点数)だけでなく、“努力の過程”に注目した声かけが、子どもの“やる気スイッチ”を確実に押します。


「がんばれ」より「応援してるよ」

「がんばれ」は励ましに見えて、プレッシャーに聞こえることも。その代わりに、

  • 「見てるよ」

  • 「応援してるよ」

  • 「ここまで続けてるの、すごいね」

といった“信じて任せる”言葉が、子どもを支えます。


毎日の「ふり返りトーク」で習慣化を!

勉強後やテスト後に…

  • 「今日はどこがうまくいった?」

  • 「どこが難しかった?」

  • 「どうやって解いたの?」

と問いかけてみましょう。

「できた・できなかった」よりも、“自分の言葉でふり返る”ことで、学習が深まります。


 日常で使える「声かけ例」10選

シーン

声かけ例

宿題に取り組むとき

「今日はどこからやる? 自分で決めてみようか」

うまくいかなかったとき

「ここ、前より早くできてたよ。すごい進歩だね」

ケアレスミスが多いとき

「どこでまちがえたか、一緒に探してみよう」

やる気が出ないとき

「じゃあ今日は“3問だけチャレンジ”してみようか」

テスト前

「今の力を出し切れれば、それで大成功だよ」

テスト後

「点数より、“これが分かった”っていう発見あった?」

模試の判定が悪かったとき

「どこに伸びしろがあるかっていう“ヒント”かもね」

学校選びを話すとき

「〇〇みたいな学校どう? 楽しそうだね」

成長を感じたとき

「前はあきらめてた問題、今回はがんばってたね」

子どもが相談してきたとき

「話してくれてありがとう。いっしょに考えようか」


ありがちなNG → 前向きなOKへの置きかえ表

シーン

NG声かけ

OK声かけ

ポイント

勉強前の

空気づくり

「はぁ…今日もやること多いね…」

「一緒に乗り切ろう。今日は何から始める?」

親の雰囲気はそのまま子どもに伝染。明るさを意識。

ミスをしたとき

「なんでこんなミスするの?」

「あ、ここちょっと惜しかったね。一緒に見直してみよう」

責めるより“惜しい”と伝えるだけで前向きに。

比較されたとき

「○○くんはもっとできてるのに」

「あなたのがんばり方、見てるよ」

他人と比べるより“本人の成長”を評価。

結果だけに注目

「たったこれだけ?」

「ここはしっかりできてるね。あとはどうすればもっとよくなるかな?」

成果+改善点を一緒に考える。

勉強後

「ちゃんとやったの?」

「今日も机に向かってえらかったね」

信頼していることを伝えると、やる気も育ちます。

模試の結果で落ち込んでいるとき

「これじゃダメでしょ」

「この結果、次にどう生かせるか考えてみよう」

結果は“スタートライン”。未来志向で声をかける。


ポイントまとめ

  • ✖:責める・急かす・比べる・あきらめる口調

  • ◎:認める・寄り添う・励ます・問いかける口調

「今日も見てるよ」「がんばり、ちゃんと伝わってるよ」そんな一言が、毎日の“やる気の種”になります。


■ まとめ:テスト直し=ミスを宝に変える技術!

  • 直す問題は“絞る”!全部やらなくていい

  • 解説より前に、まずは“自力再チャレンジ”

  • リベンジノートを「作って→使う」が最強

  • 信号マークで“復習の優先度”を見える化

  • テストの週や講習で“再アタック”を習慣に!

  • 中テストで「理解したつもり」を洗い出そう!


 明日からやることリスト:

  1. 間違えた問題に“色分けマーク”をつけて管理

  2. テスト名・日付・正答率・通し番号をノートに記録

  3. 解説を見る前に、まずは“もう一度解く”

  4. 講習前・模試前に「桃色マーク」だけでも再チャレンジ

  5. “中テスト”を月1回やってみる(4問でOK!)

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