算数苦手克服シリーズ①
- akira/中学受験Walker

- 2025年5月25日
- 読了時間: 6分
首都圏で中学受験塾の教室運営をしておりますakiraです。
「算数が苦手かも…」と思ったとき、家庭でできることは?
そんなお悩みにこたえる、4回完結の算数学習サポート連載です。
中学受験を目指すご家庭にとって、4年生〜5年生前半は「算数が好きになるか、嫌いになるか」の分かれ道。この時期に「つまずきをどう乗り越えるか」で、後半の伸びが大きく変わります。
この連載では――
「計算が遅い」「ミスが多い」子への具体的な声かけや習慣づくり
「宿題の取り組み方」「ノートの使い方」など、家庭学習で意識すべきポイント
「テストの活用法」や「ケアレスミス対策」など、1点を拾う工夫
といったテーマを、すぐに実践できるアドバイスとともに紹介していきます。
「得意じゃなくてもいい。でも、できる気がする」――その一歩を、家庭から。
全4回、ぜひお付き合いください。
第1回 「算数が苦手かも…」と思ったときに、まず読んでほしいこと
――“できる気がする”が、勉強のスタートライン!
「うちの子、算数がちょっと苦手で……」
こんな声、塾でも家庭でも、本当によく耳にします。
でも、心配しすぎなくて大丈夫。最初から得意な子なんて、ほとんどいません。
大事なのは、「得意じゃなくてもいい」という気持ちと、
「でも、できるかも!」というちょっとした手応えを、日々積み重ねていくこと。
この“できる気がする”が、算数とのつきあい方を大きく変えていきます。
■ 成功の第一歩は「ひっ算が合った!」でも十分
「計算ドリルを時間内にやり切れた」
「間違いが1問だけだった」
「昨日よりちょっと速くなった気がする」
……こういう“ちょっとした成功体験”をどれだけ意識的に積み上げられるか。
これが、算数の自信とやる気のカギになります。
特に4年生前半のうちは、「やれば伸びる」実感を持たせることが最優先。
いきなり「図形」や「文章題」がどうこうではなく、まずは計算練習から始めましょう。
■ 計算力は、“考えるための土台”
計算力がある子は、応用問題でも時間に余裕ができて、考えることに集中できます。
逆に、計算でもたついてしまう子は、思考力を発揮する前に時間切れ……。
どんなに思考センスがある子でも、計算スピードと正確性がないと本領発揮できません。
「計算は、センスじゃなくてトレーニングで伸ばせる」
これを信じて、少しずつ進めていきましょう。
■ 親子で始める“計算習慣”の作り方
▶ スタートの目安時間は?
まずは1日3分でOK!
できれば毎日、難しければ週4〜5日。
「2日やって1日休む」でも大丈夫。
要は、“ためないこと”が大切です。
▶ 子どもが飽きずに続けるコツは?
タイマーを使う(ゲーム感覚)
終わったらカレンダーにシール
ストップウォッチで“自己ベスト”を記録
「5日間続いたらガチャOK」などのごほうび作戦
中には、「計算レース」と称して、親と競争する家庭もあります。
“勝てそうで勝てない親”は最高のライバルです(笑)。
■ よくある質問:計算練習、何をやればいい?
Q. どんな問題を使えばいいの?
市販の計算ドリルでも、塾の宿題プリントでも大丈夫。
ポイントは、「計算だけに集中できるもの」を選ぶことです。
たとえば:
1行5問〜10問程度
足し算・引き算・かけ算・わり算が混ざっている
小数・分数は徐々に
※最初は1日5問でも十分です!
■ 見える化のすすめ:“やる気カレンダー”を導入しよう!
100円ショップのカレンダーや手帳に、計算練習が終わったらスタンプやシールを貼る。
この“記録が残る”というのが、子どものやる気に火をつけます。
さらに、以下のような「記録欄」をつけておくと◎:
日付 所要時間 正答数 コメント or ごほうび
5/9 3'20'' 4/5 スタンプ1個
5/10 2'55'' 5/5 チョコOK
親子で「お、昨日より速いね!」なんて会話ができればベストです。
■ ごほうびって、甘やかし?
いいえ、ごほうびは“自分を動かす工夫”です。
「条件をクリアしたら楽しみがある」というのは、大人でもうれしいものですよね。
しかも、小さなごほうびは、成功体験の定着にもつながります。
例)
「5日連続でやったら、日曜はガチャ1回」
「5問連続で正解したら、夜ごはんのデザート追加」
最初のきっかけとして、十分すぎるほどの価値があります!
■ おすすめアイテム紹介
ドリテック スタディエッグ(学習用タイマー)
キャンドゥのスケジュールカレンダー(シール帳代わりにも)
Seriaの「がんばったねシール」シリーズ(100枚で110円!)
■ 気をつけたい“NGパターン”
☓ まとめて週末にドカンとやる
→ 記憶が抜けやすく、効果が薄れます。
☓ ミスしたら親が怒ってしまう
→ 「怒られた=やりたくない」に直結します。
☓ 親が“つい口を出しすぎる”
→ 「やらされてる」と感じるとモチベが下がります。
■ 親の関わり方=“ペースメーカー”がベスト
最初から全部、子どもに任せる必要はありません。
むしろ、「最初の3週間は一緒に走る」くらいの覚悟でOK。
横で見守ってあげる
時間を計ってあげる
終わったら一緒に記録をする
この“ちょっとした関わり”が、子どもにとっては大きな後押しになるんです。
■ 文房具は、成績を上げる“装備”です!
子どもが持っている筆記用具、しっかり見たことはありますか?文房具は、ただの道具ではありません。勉強という戦いの“武器”です。
成績を下げる“3大NG文房具”
短すぎる鉛筆 → 手が疲れて姿勢が崩れる
小さすぎる消しゴム → うまく消せず、ミスにつながる
赤青えんぴつ → 赤だけ先に消耗/機能性も低い
おすすめの装備リスト
アイテム | 推奨仕様・ポイント |
鉛筆 or シャーペン | 0.7mm芯のシャーペン+鉛筆数本が理想。芯切れ注意! |
消しゴム | 2個持ち(筆箱+予備)。使いやすさ重視。 |
赤ペン | サラサなどのジェルボールペンが書きやすい。 |
定規 | 小型の15cm定規があると便利(図形・表作成時)。 |
ノート | ドット入りCampusノートは見やすく、成長に応じて無地へ切り替えても◎。 |
■ 筆記用具は「学校用」と「塾用」を分けよう!
「学校で使ってる鉛筆を塾に忘れてきた」「シャーペンは学校では使えないから…」
→ こうした理由で、塾での学習効率が下がることもあります。
そこでおすすめなのが、
「学校用」と「塾用」の文房具セットを分けて常備!
塾のカバンの中に“専用ペンケース”を入れておくと、忘れ物やトラブルが一気に減ります!
■ まとめ:はじめの一歩は、「できるかも」で十分!
計算力は“考える力”の土台になる!
成功体験を小さく積む → “できる気がする”につながる
ごほうびと記録の“見える化”でやる気を育てる
最初は親子タッグ!「一緒にやろう」が心を動かす
毎日じゃなくてもいい。大事なのは“習慣化”と“ためこまないこと”
今週やってみよう!家庭での“計算習慣スタートガイド”
計算用のタイマー(スマホでもOK)を用意する
練習カレンダー or 手帳にシール欄をつくる
1回3分・5問から始める
できたらスタンプ+ごほうびチケットを発行!
記録を残して、「自分の成長」を見えるようにする






