算数苦手克服シリーズ③
- akira/中学受験Walker

- 2025年6月1日
- 読了時間: 6分
首都圏で中学受験塾の教室運営をしておりますakiraです。
「算数が苦手かも…」と思ったとき、家庭でできることは?
そんなお悩みにこたえる、4回完結の算数学習サポート連載です。
中学受験を目指すご家庭にとって、4年生〜5年生前半は「算数が好きになるか、嫌いになるか」の分かれ道。この時期に「つまずきをどう乗り越えるか」で、後半の伸びが大きく変わります。
この連載では――
「計算が遅い」「ミスが多い」子への具体的な声かけや習慣づくり
「宿題の取り組み方」「ノートの使い方」など、家庭学習で意識すべきポイント
「テストの活用法」や「ケアレスミス対策」など、1点を拾う工夫
といったテーマを、すぐに実践できるアドバイスとともに紹介していきます。
「得意じゃなくてもいい。でも、できる気がする」――その一歩を、家庭から。
今回は全4回の3回目、ぜひお付き合いください。
第3回
宿題で“差がつく”子と“終わらせるだけ”の子
――「わかった」で終わらず「できる」に変える家庭習慣とは?
「宿題は毎回きちんと出してるのに、成績がいまいち伸びない…」「うちの子、なんとか終わらせてるけど、内容はあやふやで…」そんな悩み、ありませんか?
実は、“宿題との向き合い方”が成績に直結しているケース、非常に多いんです。
今回のテーマは、「宿題を“成績を上げるためのツール”として使う方法」。「やった」「終わった」ではなく、“できるようになった”を目指す宿題のやり方を紹介します。
■ スタートは“授業の復習”から!
宿題を始める前に、まずやっておきたいことがあります。
それは…
授業内容のふり返り!
「ノートを見返す」「間違えた問題をもう一度やってみる」――これを宿題に入る前にやることで、“我流”を防ぎ、正しい理解で取り組めるようになります。
■ 「先生のやり方」と違うのはなぜダメ?
子どもによくあるのが、
「解けたからいいでしょ?」
「自分のやり方でやったら正解だったし!」
という“オリジナル解法”へのこだわり。
でもこれ、初期のうちは超危険。
例えるなら…
「フォームなんて気にせず走ってたら、足を痛めた」「自己流で弾いてたら、指の動きに限界がきた」
算数も同じ。正しい型(やり方)を繰り返して身につけることが、応用力につながります。
■ 宿題は“翌日までに”手をつける!
これ、本当に大事です。
授業から3日経ってから宿題をやろうとしても、
「この問題、どうやって解くんだっけ…」
「ノートどこいった?」
「もう内容ほとんど覚えてない…」
…ということになりがち。
だからこそ、
「翌日までに“少しでも”手をつけておく」
これだけで、学びの質が大きく変わります。
■ できる子は“宿題でわかろうとしていない”
ここ、すごく大事なポイントです。
「宿題は“確認”であって、理解の場ではない」
授業で理解しておく→ 宿題で再確認する→ 解けなかったら復習&質問
この流れが“宿題を学びに変える”黄金パターン!
■ 解答の管理は親がサポート!
宿題でつまずきがちな子の特徴:
答えを先に見ちゃう(=ズル習慣)
解説をそのまま写す(=考えていない)
答えが手元にあるとついチラ見…
解決策はシンプルです。
答えは親が管理!丸つけは子どもが自分でやってOKだけど、“見る順番”は守らせる
「自力でやる→答え合わせ→直す」この順番を守らせるだけで、宿題の意味がグッと変わります。
■ 色で“苦手の見える化”を!
おすすめの方法、それが「色分けマーク」。
回数 | 色 | 状態 |
1回目で間違えた | 青 | 要注意ゾーン |
翌日もう一度やっても× | 黄 | 忘れてる可能性アリ |
模試前にもできなかった | 桃 | 完全に定着していない |
フリクションマーカーや小さな丸シールを使うと便利!
→ 復習時に“どこをやるべきか”がひと目でわかる!
■ テキストを“苦手コレクション”に変える!
テキストに色をつけていくと、それがそのまま“あなただけの復習マップ”になります。
たとえば…
夏期講習前:ピンクの問題だけ総復習
冬休み:黄色だけ集中対策
春:青の問題を仕分けして苦手単元を洗い出し
勉強は“データ戦”です。どの問題を何度ミスしたかがわかるだけで、復習の効率が激変します。
■ 繰り返すことが“おなじみ”になる!
中学受験の算数は、「できる」では足りません。
時間内に
正確に
反射的に
このレベルまで持っていくために必要なのが、「くり返し」。
「あ、またこの問題か」「前も間違えたな」「今回はできた!」
この感覚が、「おなじみの問題=確実に得点できる問題」をつくっていくのです。
■ 塾の宿題は“1回で終わらせるもの”じゃない!
学校の宿題は、出された→やった→提出、で完了。でも塾の宿題はちがいます。
「解いた」→「直した」→「またやった」→「本番で得点した」
この“ぐるぐる反復サイクル”を回すことが、合格力に直結します。
■ 宿題ルーティン例(理想モデル)
授業翌日までに少しだけ着手
解けなかったらノートに印(?)
丸つけは親サポート(チラ見防止)
直しは自力+別スペースで
色でマークして記録
復習日 or 模試前に再チャレンジ!
このリズムが“宿題力”のある子を育てます。
■ ノートが“ごちゃごちゃ”のままでは、力が伸びない!
まず最初に注目したいのが、「ノートの使い方」です。
ノートは「計算を書くための紙」ではなく、“学びの記録”。つまり、「どう考えたか」「どこでつまずいたか」「どうやり直したか」が見える形で残っていることが大切です。
ノートを見てわかる3つのこと
どこでミスしたか(思考の痕跡)
どんな考え方をしているか(式・途中式)
やった証・がんばった形跡
→ 「何をやってるか」が親にも先生にも伝わることで、的確なサポートができるようになるんです。
■ ノート活用の工夫5選
工夫 | 効果 |
1ページに1日分+日付を記入 | 学習量・進度の見える化 |
行間を空けて書く | ミスの発見がしやすくなる |
計算の途中式を残す | 思考の流れを確認できる |
ミスした問題に色ペンで印 | 復習ターゲットがすぐ見つかる |
直しや再チャレンジには(再)とメモ | やり直しの履歴を記録 |
■ ノートに“ナンバリング”して、自信を見える化!
ノート1冊をやり切るたびに「○冊目」と記録を残す。それだけで、「これだけやったんだ!」という達成感が生まれます。
表紙や1ページ目に…
「5年 算数ノート・4冊目」
「2025年4月〜6月」
「テスト直し用ノート」
などと書いておくと、“努力の積み重ね”が目に見える形になるのです。
テプラやラベルシールでラベリングするのもおすすめ!
■ まとめ:「終わらせる」より「育てる」宿題へ
宿題は“復習の場”。理解の土台は授業中に!
翌日までに着手するだけで、記憶の新鮮さが違う
解答の管理は大人のサポートが命!
色分けで“苦手の見える化”を習慣に
テキストは“復習マップ”。やりっぱなしはもったいない1回じゃ終わらない。“反復”ができる子を育てよう!
明日からやってみよう!宿題改革アクションリスト
宿題は“翌日までに少しでも”着手する
自分なりの色分けルールを決めて実行(青・黄・桃)
解答は親が一時預かり!チラ見防止で効果倍増
宿題の“直し欄”をノートに設ける
1週間に1回、「苦手マーク」だけやり直す時間をつくる!






