「勉強で競争するのはいやだ」と子どもが言い出したとき——世界文学が問いかける"受験の意味"と、7月の学校見学・英語入試の最新動向
- ユウキ先生
- 6月12日
- 読了時間: 5分

こんにちは、ユウキです。「アルファクラスだったのですが、勉強で競争するのはいやだと言い出しました」——ある保護者のこんな悩みが、いま話題になっています。中学受験塾に通わせている親御さんなら、一度は似たような言葉を聞いたことがあるかもしれません。今日は、この悩みに対してある世界文学が投げかけるヒント、そして7月に控える学校見学イベントと英語入試の最新動向についてお伝えします。
「アルファベットで選別する世界」が映し出すもの
プレジデントオンラインで紹介された記事によると、「子どもを中学受験塾に通わせています。アルファクラスだったのですが、勉強で競争するのはいやだと言い出しました。将来のために続けさせるべきか、子の意思を尊重すべきか……」という保護者の悩みが取り上げられています。
この記事では、
を通じて、この問いを考えるヒントが提示されています。
同作品では、人間は受精卵の段階から培養ビンの中で「製造」され「選別」され、階級ごとに体格も知能も決定される
未来社会を描いており、「アルファベットで人間を選別する未来社会を描くディストピア小説」として、自分や子どもがそうした価値観になじめるかどうかを考える材料になるとされています。
塾講師として15年以上この世界を見てきた私も、成績別クラス分けは子どもの競争意識を刺激する一方で、「自分はこのクラスの人間だ」という固定観念を生むリスクがあると感じています。
記事では「中学受験ブームが過熱するなかで、私立中学を目指す小学生の勉強量は増大する一方です。大量の知識を子どもに詰め込むため、多くの中学受験塾では子どもたちを成績別に細かくクラス分けして、競争意識を煽っている」と指摘されています。
お子さんが「競争がいやだ」と言い出したとき、それは単なる「逃げ」ではなく、自分なりに価値観を問い直しているサインかもしれません。頭ごなしに否定するのではなく、「なぜいやだと思うの?」と対話を重ねることが大切です。
7月の学校見学——早実・広尾・慶應SFCなど10校のチャンス
リセマムの記事によると、7月には広尾学園、慶應義塾湘南藤沢、早稲田実業など10校で学校見学イベントが開催されます。学校説明会のほか、オープンキャンパスや授業見学など、志望校の雰囲気を直接体験できる機会が紹介されています。
具体的には、
お茶の水女子大学附属中学校ではオープンスクール「お茶中生がガイドする校舎見学ツアー」を7月25日に実施する。4・5・6年生と保護者(未就学児の帯同可)を対象に、40~50分程度のツアーを行う。午前9時~11時は運動部の一部が、午後1時~3時は文化部の一部が活動しており、ツアー中に見学できるとのことです。
また、慶應義塾湘南藤沢中等部・高等部では学校見学会を7月11日(土)(帰国生入試対象)と、7月25日(土)(一般入試対象)に実施します。
早稲田実業学校中等部はオープンスクールを7月11日(土)10:00から開催予定です。
学校見学で私がいつもお伝えしているのは、「パンフレットに載っていない情報を取りに行く」という姿勢です。在校生の表情、廊下での先生と生徒のやり取り、休み時間の雰囲気——これらは実際に足を運ばないとわかりません。
英語入試は「高止まり」から「多様化」へ
英語入試の導入校数はここ数年で高止まりしていますが、その中身はより多様化しています。首都圏の私立中学を調査したところ、2026年度も110校以上の私立中学が英語入試を実施予定であることが明らかになっています。
注目すべきは入試形式の幅広さです。国・算・英の3科目入試だけでなく、英語1科目入試や英算・英国の2科目入試、学校独自の英語入試など、各校で幅広い試験形式が導入されているのが大きな特徴です。
2026年度入試では頌栄女子学院が、2月1日と2月5日の一般生向け2つの入試回で4科入試と併願可能な英語利用入試を新設します。英語利用入試では、英検の取得級数に応じた、みなし得点を英語の得点とし、国語・算数・英語の合計点で合否を判定する。みなし得点は、英検1級が150点、準1級が130点、2級が110点、準2級プラスが100点、準2級が90点、3級が70点
となっています。換算点が100点を超える設定は珍しいとされています。
英語入試を検討されているご家庭は、「英語ができるから有利」という単純な発想ではなく、入学後にどのような英語教育が受けられるのか、お子さんの将来像と照らし合わせて検討することをお勧めします。
保護者の皆さまへのアドバイス
1. 子どもの「いやだ」を対話の入口に
お子さんが「競争がいやだ」と言い出したとき、まずは「なぜ?」を丁寧に聞いてみてください。それが一時的な疲れなのか、本質的な価値観の違いなのかで、対応は変わります。受験は親が決めるものではなく、最終的には子どもが歩む道です。
2. 7月の見学会は「予約戦争」に備えて
人気校の見学会は予約開始直後に埋まることがあります。各校のWebサイトを定期的にチェックし、予約開始日をカレンダーに入れておきましょう。特に
お茶の水女子大学附属中学校は7月4日(土)10:00から受付開始
ですので、ご注意ください。
3. 英語入試は「戦略」として冷静に
英語入試は選択肢を広げる有効な手段ですが、4科目の勉強とのバランスが重要です。英検の学習と4科目の勉強のバランスを取ることが重要で、状況によっては小5ごろまでは英語の勉強を続け、英検で十分な級を取得できない可能性が出てきた場合は、4科目の勉強に振り切ることも選択肢の一つです。
6月は期末テストの準備と並行して、夏以降の見学計画を立てる絶好のタイミングです。焦らず、でも着実に。お子さんと一緒に「なぜこの学校に行きたいのか」を言葉にする時間を、ぜひ作ってみてください。
ユウキ






