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GWは“読書力”を育てるチャンス 前編― 読書が苦手なお子さまにも取り組みやすい方法をご紹介します ―


首都圏で中学受験塾の教室運営をしておりますakiraです。

日々の授業や面談の中で、こんなご相談をいただくことがあります。

「うちの子、本を読むのがあまり得意ではなくて…」「読書習慣をつけさせたいけれど、どこから始めればいいのか分からない」

そんなご家庭に、ぜひご提案したいのがGW期間の読書チャレンジです。

この時期は塾のカリキュラムも一段落し、比較的まとまった時間が取れる方が多いはず。復習にしっかり時間を使いつつ、気持ちを整えるためにも「一冊の本とじっくり向き合う時間」は、お子さまにとってとても大切な経験になります。

旅行などのご予定がある場合も、本を一冊カバンに入れてみてください。読書は、移動中にも、夜寝る前にも、心を落ち着ける時間をつくってくれます。


読書のスタートにおすすめの一冊

『17歳のサリーダ』(実石 沙枝子/講談社)2024/12/18発売



「はぐれものに居場所はない」──そんな言葉に抗いながら、自分自身の出口(サリーダ)を探し続ける少女が、ある日出会ったのは、見知らぬ誰かの手と、フラメンコの音だった――。

“読む力”がつく読書とは、ただ物語を追うだけでなく、「心が動く」読書です。本作は、読後にじんわりと心に残る言葉や、前に進む勇気をくれるような力強さがあります。中学受験を目指す高学年のお子さまに、特におすすめしたい一冊です。


読書が得意でなくても大丈夫!8つの読書サポート法

① 登場人物の名前をメモしておく

最近の物語は、読み仮名が難しかったり、登場人物が多かったりします。そのため、登場人物を簡単にメモしておくことをおすすめします。

・小さな付箋に書いて表紙の裏に貼る・スマートフォンのメモ帳や、読書ノートを活用する

『17歳のサリーダ』にも、スペイン語の単語や名前が出てきますので、一覧にしておくと読み進めやすくなります。



② 初めて出会った言葉に注目する

お子さまにとって、「初めて出会った言葉」は、読書の“副産物”です。分からない言葉に出会ったら、気軽に調べてメモしてみましょう。

ただし、あまり多いと疲れてしまうので、「1日3語まで」など、ルールを決めると良いです。例:「踵(きびす)を返す」…よく出てくる言葉ですが、意味を知ると印象が変わります。


③ 印象的な文章を書き留めておく

お子さまが「この文章、いいな」と感じた言葉があれば、ぜひメモさせてあげてください。そのとき、ページ数も書いておくとあとで読み返しやすくなります。

『17歳のサリーダ』には、思春期の心の揺れや、自分を信じようとする気持ちが丁寧に描かれており、響くフレーズが多く見つかるはずです。



④ 付箋をしおり代わりに使って「読む目標」をつくる

付箋を章ごとに挟んでおき、「今日はここまで読む」と決めてから読むと、読書のモチベーションがぐんと上がります。

たとえば200ページ程度の本であれば、4章に分かれていることが多く、1日1章ずつ読めば4日で読破というペース感になります。『17歳のサリーダ』も春夏秋冬の4章に分かれていますので、この方法がぴったりです。



⑤ 読み終えたら、簡単な感想を残す

読後には、感想を一言でもメモしておきましょう。

・印象に残った場面・気づいたこと・「この本は誰かにすすめたい」と思った理由 など

書くことで、読書の内容が記憶に残りやすくなります。また、ご家庭での会話のきっかけにもなります。



⑥ 気に入った作家の他の作品にもチャレンジ!

「この本、読みやすかった!」という感覚があれば、その作家さんの別の作品にもぜひ取り組んでみてください。実石沙枝子さんであれば、『物語を継ぐ者は』という作品があり、2025年度の栄東中学校の入試にも出題されています。読書と入試の接点としても、非常に興味深い一冊です。



⑦ 時間を空けて、再読してみる

1回目に読み飛ばしていた描写が、2回目に印象深く感じられることがあります。また、読書を通してお子さま自身が成長していることに、気づくきっかけにもなります。

2周目は、「言葉の使い方」「テーマ性」などに注目して読んでみても面白いでしょう。例えば、YouTubeで実際のフラメンコの演奏を見ながら読むことで、理解が一層深まります。


⑧ 合わないと感じたら、一旦閉じても構いません

本との相性は人それぞれです。「合わないな」と思ったときには、無理に読み進めず一度本を閉じることも選択肢の一つです。

不思議と、半年後に読んでみたら「今なら読めた!」ということもよくあります。お子さまが「好きになれる一冊」に出会えるよう、いろいろなジャンルに触れることが大切です。


読書は、お子さまの“考える力”と“心の土台”を育ててくれます

本の読み方に正解はありません。ですが、今回ご紹介した方法を取り入れていただくことで、読書が苦手なお子さまにも「できそう」という実感が芽生えるはずです。

一冊の本が、お子さまの世界の見え方を変えてくれることがあります。このGW、ぜひ“心に残る一冊”との出会いがありますように。


後編は、おすすめブックリストや論説文の紹介もございます。


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