小5国語 最難関問題集下巻 第14回
- 大谷琢也
- 1 日前
- 読了時間: 2分

小6生は本番まで残りおよそ50日、ラストスパートの時期ですが、記述対策をしていて実感するのは「記述に使う語彙」の大きな差です。これは一朝一夕に身につくものではなく、いかにこれまで記述問題に向き合ってきたかが如実に表れます。
小5生は、残りおよそ400日、しっかり最難関問題集に向き合っていきましょう。
第14回は論説文です。
問三
「その説明がまたとても懇切丁寧で、専門分野の人でなくとも容易に理解できるような図になっているものが多い」とありますが、それはなぜですか。」
論説文の読解をする際、意識をしておくべきことは「対比」の構造です。
ただ単に、「日本人は〇〇だ!」と主張するよりも、「欧米人は△△である。それに対し日本人は〇〇である!」と主張した方が、相手を納得させることができる、という構造ですね。
この問三も、対比の構造をつかむとまとめやすくなります。
まず、「説明が懇切丁寧である」とありますが、その主語をおさえましょう。
主語は「外国の学者の発表は」です。
ということは、
「日本人の発表は△△なのに対し、外国の学者の発表は〇〇だから」という
記述のイメージが湧きますね。(湧くようになりましょう!)
そのイメージをもって材料を探していくと、
36行目~43行目
【日本人】
・私が当然のこととして理解していること、知っていることは、あなたも同じ程度に知っているはずだという、一方的な了解が、あるいは思い込みがある
・こちらが思っていることは、言葉に出さずともおのずから相手はわかってくれるはずだ
それに対し、44行目~51行目
【多民族からなる国家】
・私とあなたは、立っている場所がもともとまったく違うのだというところからすべては始まる。
・それぞれが持つ文化の違い、文化が歴史という時間のなかで醸し出してきた香りの違いに起因する
そして、52行目に
・だから、懇切丁寧に、わかりやすくせざるを得ないのである
とあるので、問の下線部とリンクすることが分かります。
以上の材料を使って、対比のフォーマットに乗せて2行にまとめれば解答ができます。
<解答例>
以心伝心が通じる日本と異なり、多民族からなる国ではそれぞれの文化が違うため、もともと理解しあえないという前提があるから。

「対比」の構造を意識して材料をおさえること、このトレーニングを意識して論説文に取り組みましょう!
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