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営業だと思うか否か



 春期講習会がいよいよ始まります。このサイトにご登録の方には、敢えての意志で春期講習会をご受講なさらないご家庭がいらっしゃるのではないでしょうか。その場合、おそらく校舎から何らかのお電話がきていらっしゃると思います。「春期講習会ご出席になっていませんけれど、いかがなさいましたか?」的な…。

さて、これは営業電話でしょうか。

 結論から申し上げますと、本社からの状況確認の指示自体は飛んでいます。ですので、YESの部分はあるでしょう。売上という面もありますから、その点もYESです。一方で私個人としては顧客の選択を尊重したい気持ちがありますので、その点に関してはNOです。

 私は講習会未提出のご家庭に対しては「ご欠席なさる形でよろしいでしょうか」と電話をします。既に期日までに出ていない時点で我々に対するロイヤリティは低いわけですし、私どもの授業の至らなさでお子様を講習会に行く気にさせられていない時点で我々はすでに「負け」ています。そのご家庭に「営業」をかけるのは労力の無駄だと考えていますし、その方がメンタル的に楽です。また、保護者会にご出席いただいていない家庭の場合はさらにロイヤリティの低さかご家庭の熱意の低さを感じますので、その家庭にそそぐ時間よりもしっかり講習会や保護者会に出てくださった家庭に手厚くサポートをしたいです。もちろん、一度目にご欠席の家庭にはこんな話をしましたという報告の電話は一度だけはします。資料は資料、トーク内容は別にあるということをしっかり伝えます。

 もう一点、これは悪知恵でもあるのですが、講習会参加の申し込みをしないことで「担当から電話が来ます」。ということはこの申し込みをしないことが「交渉カード」になるのです。どうぞ、「有効に」お使いくださいませ。その分ご家庭に対する塾からのロイヤリティは下がります。連続する場合、講習会にでないことや学年更新をしないことをチラつかせることで「交渉」しようとしていることはミエミエです。それはこちら側も人間ですからわかります。

 また、お電話をする際に「忘れていた」という形の話を聞きますが、これに関しては「本当に勘弁してくれ」と思っています。説教したい気持ちをグッッッッッとこらえています。というのも、「受験本番の申し込みを忘れて受験できなかった」なんてことを起こした暁にはお子様はどうすればよいのでしょうか。これも、大体「忘れていた」ことがある家庭に起きやすい事態です。締め切りは守るようにしましょう。(そもそも塾が講習会の申し込み締め切りを「完全な締め切り」にすればいいのにそうしていないことから生まれていることでしょうけれども…。)


 一方で、特に営業の人々を相手している保護者の方々は我々が電話をかけることを「営業」と感じているように電話対応される場合が多く感じています。そういった家庭のカルテを見るとあら不思議「選ぶ側」の職業の方の多いこと。我々の会話の質が低く、「営業」に感じられているならまだしも、「電話をかけるだけで営業」の対応をされると「この家はお子様への教育すらも消費活動と営業の一環だと感じているのだな」と思いますし、そこまでビジネスに染まり疲れきってしまった思考をもったいなく思うこともあります。

 「営業」だと思って接すると相手を疑ってかかるところからスタートなので、互いの間に無駄な緊張感を生み、マイナスからのスタートになります。これは基本的にプラスを生むことはないのではないでしょうか。

 数学者であり大道芸人であり12言語を使いこなすハンガリー人のピーター・フランクルは著書『ピーター流わくわく旅行術』にて「旅をするときはまずは心を開いて」といいます。彼の意図とは全く違う形で引用しますが、中学受験は気の遠い「旅」のようなものです。特に小4、小5の時点では「旅」といえるでしょう。一旦のゴールが数年後にあるのですから。まだまだその旅の道筋が立っていない場合は、講習会に出る必要はないかもしれません。講習会を休んだ分の有意義な時間を過ごしていただければと思います。子どもは本来であれば遊びたい盛りなのですから。

 
 
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