小5国語 最難関問題集下巻 第6回
- 大谷琢也
- 10月6日
- 読了時間: 3分

早稲アカや四谷大塚、臨海セミナー、進学くらぶなど予習シリーズカリキュラムで学習を進めている中学受験生で、偏差値63以上の難関校を目指す人たちは、「最難関問題集」で学ぶのが最適解だ!と思う私大谷の解説集です。
組み分けテストでSコースに入れる学力があるなら、そこから先は組み分けテストの結果にこだわらず、最難関問題集で本質的な国語力を磨くことをお勧めします。
第6回は物語文ですが、今回も質の高い良い問題です!
どれもこれも解説のし甲斐があるのですが、ブログでは問三を取り上げましょう。
問三
「コレハナニ?」とありますが、カタカナで書くことでどのような効果があると考えられますか。このときの「わたし」の気持ちにもふれて説明しなさい。
まず、知識として知っておいてほしいのが、
「日本語の漢字は表意文字である」⇔「ひらがなやカタカナ、アルファベットは表音文字である」という対比です。
表意文字と表音文字の違いは各自で調べてほしいですが、要は「漢字はその文字自体に意味がある」ということです。
つまり、「漢字をわざわざひらがなやカタカナで表現する」という文は、たとえば「幼くてその言葉の意味がわかってないのに使っている」など、意味が分かっていないことを表します。
では今回はどういうことか、というと、
「これは何?」ではなく「コレハナニ?」と表現することで、「意味が分からない」「パニックになっている」という状態を表しているのだと気がつきます(わからなかった人は次から気がつけるように!)。
ということで、【答えの核】は、
「『わたし』が今何が起こっているのか理解できず混乱していることを印象づける効果」
といった内容となればOKです。
あとは【説明】をつけたします。今回は「なんで?」を加えると良いでしょう。
傍線部前後から材料を取り出すと、
・洋曲どころか、それは音楽でさえなかった。きいたことのない音。
・まるでまぼろしの生きものがとつじょ出現したみたい
・きみょうな音
・とらえどころがない
・えたいの知れないこの音はなんなのか
といった文がチェックできます。
これをうまく加工すれば、
<解答例>
風香のおじいちゃんの歌が、きみょうでとらえどころがなく、えたいの知れないきいたことのない音だったため、「わたし」が混乱し、理解できていない様子を表現する効果がある。
とまとめられますね!

物語や随筆文でよく用いられ出題されやすい「わざわざひらがな・カタカナにしたのはなぜ?」問題でした。一度経験すれば次から仕留めやすくなりますね。
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