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歴史ラジオの実況中継 第16回 明治時代②

  • 執筆者の写真: Shun
    Shun
  • 2024年1月2日
  • 読了時間: 4分

更新日:5月9日



【歴史解説】明治の外交と条約改正を完全攻略!「近代化」をめぐる日本の歩み

皆さん、こんにちは。今回は明治時代の後半、主に「外交」について解説していきます。

明治時代の外交の最大の目的は、江戸時代に結ばれた不平等条約(領事裁判権の容認、関税自主権の欠如)を改正することでした。欧米諸国に条約改正を認めさせるための条件は2つありました。


  1. 立憲政体の整備:憲法と国会を持つ近代的な政治の仕組みを作ること。

  2. 植民地の保有:他国を支配できるほど強い国になること。


今回は、この条件をクリアしていく過程と、日本の国際的地位の変化を整理します。


1. 明治初期の外交と国境の確定

不平等条約改正を目指し、まずは欧米へのアピールと国境の整備から始まりました。


① 岩倉使節団の派遣(1871年)

  • メンバー:特命全権大使の岩倉具視を中心に、木戸孝允、大久保利通、伊藤博文らが参加。

  • 結果:交渉は失敗に終わりましたが、欧米の進んだ文明を学び、日本国内の近代化が最優先であることを痛感しました。


② 隣国との関係と国境の確定

  • 朝鮮:武力で開国を迫る「征韓論」による政府の分裂を経て、1876年の日朝修好条規により、かつて日本が結ばされたのと同じような不平等条約を朝鮮に結ばせました。

  • 中国(清):1871年に日清修好条規を結び、当初は対等な関係でした。

  • 領土の確定

    • 樺太・千島交換条約(1875年):ロシアとの国境を確定。樺太をロシア領、千島列島を日本領としました。

    • 小笠原諸島の領有、琉球処分(沖縄県設置)により、現在の日本の原型が整いました。


2. 条約改正への長い道のり

① 欧化政策とノルマントン号事件

  • 鹿鳴館:西洋式の建物を建てて舞踏会を開くなど、必死に「近代化」をアピールしましたが、表面的な真似事だけでは改正には結びつきませんでした。

  • ノルマントン号事件(1886年):イギリス船の沈没時、日本人乗客が見捨てられた事件。領事裁判権のためにイギリス人船長が軽い罪で済んだことで、国民の怒りが爆発し、改正運動が激化しました。


② 領事裁判権の廃止(1894年)

  • 外務大臣:陸奥宗光

  • 相手国:イギリス

  • 憲法や国会が整ったことが認められ、日清戦争の直前にようやく一部の改正(領事裁判権の廃止)に成功しました。


3. 二つの大きな戦争:日清・日露戦争

植民地獲得(近代化の第2条件)に向けて、日本は清やロシアとの戦争に踏み切ります。

① 日清戦争(1894〜1895年)

  • きっかけ:朝鮮での農民の反乱(甲午農民戦争/東学党の乱)を機に出兵し、清と激突。

  • 講和条約:下関条約

    1. 清は朝鮮の独立を認める。

    2. 遼東(リャオトン)半島台湾、澎湖諸島を日本の領土とする。

    3. 賠償金2億両(テール)を獲得。

  • 三国干渉:ロシア・フランス・ドイツの要求により、日本は獲得したばかりの遼東半島を清に返還しました。これがロシアへの反感に繋がります。


② 日露戦争(1904〜1905年)

  • 日英同盟(1902年):ロシアの南下を警戒するイギリスと手を組みました。

  • 戦況:日本海海戦で東郷平八郎率いる艦隊が勝利。

  • 講和条約:ポーツマス条約(仲立ち:米大統領セオドア=ルーズベルト、代表:小村寿太郎

    1. 韓国に対する日本の優越権を認める。

    2. 旅順・大連の租借権、南満州鉄道の権利を獲得。

  • 不満賠償金が取れなかったため、国民による「日比谷焼き打ち事件」が起きました。


4. 韓国併合と関税自主権の回復

  • 韓国併合(1910年):伊藤博文が安重根に射殺された事件などを経て、日本は韓国を植民地としました。

  • 関税自主権の回復(1911年):外務大臣・小村寿太郎がアメリカとの交渉に成功。これにより明治時代を丸々かけた不平等条約の改正がすべて完了しました。


5. 近代産業と文化の発展

  • 軽工業から重工業へ:生糸(製糸業)の輸出で稼ぎ、その資金で軍備を強化。1901年には北九州に八幡製鉄所を建設しました。

  • 人物

    • 渋沢栄一:銀行や多くの企業を設立(新一万円札の肖像)。

    • 北里柴三郎野口英世:医学・細菌学で活躍。

    • 田中正造:足尾銅山鉱毒事件で被害農民のために尽力。


まとめ

明治の外交は、「なぜこの時期に、この条約が結ばれたのか」というストーリーを理解することが合格への近道です。特に「1894年(陸奥宗光)」と「1911年(小村寿太郎)」の数字と外務大臣の名前は、確実にセットで暗記しましょう!



【参考文献】四谷大塚発行 予習シリーズ5年下

【著者】鈴木 俊(すずき しゅん)




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