top of page

歴史ラジオの実況中継 第14回 明治時代①

  • 執筆者の写真: Shun
    Shun
  • 2023年11月29日
  • 読了時間: 3分

更新日:5月9日



【歴史解説】明治維新と近代国家への歩み:不平等条約撤廃を目指して


皆さん、こんにちは。明治時代は今回と次回の2回に分けて進めていきます。今回は「国内の仕組みづくり」、次回は「国外とのやり取り」がテーマです。


明治時代の最大の目的は、江戸時代に結ばれた「不平等条約」を撤廃することです。 領事裁判権や関税自主権の問題は、日本の発展にとって大きな足かせでした。これを解決するためには、日本が欧米と肩を並べる「近代国家」にならなければなりません。


近代国家の条件は2つ。

  1. 立憲政体の整備(憲法を作り、国会を開くこと)

  2. 植民地の保有(他国を支配できるほど強い国になること)

今回は、日本がどのようにして1つ目の条件「国としての仕組み」を整えていったのかを見ていきましょう。


1. 明治新政府の発足と中央集権化

新政府は、天皇を中心とした「中央集権国家(東京から全国を支配する仕組み)」を目指しました。

① 政治の指針と民衆への統制

  • 五箇条の御誓文:明治天皇が神々に誓う形で出した、大名や公家向けの政治方針です。

  • 五榜の掲示:民衆に対して出された立て札。「一揆の禁止」や「キリスト教の禁止」など、内容は幕府時代とあまり変わりませんでした。

  • 東京遷都:天皇が京都から江戸へ移り、名前を東京と改めました。また、一世一元の制(天皇一人につき元号一つ)が定められました。


② 版籍奉還と廃藩置県(1871年)

  • 版籍奉還:土地(版)と人民(籍)を天皇に返させましたが、名目上の変更に留まりました。

  • 廃藩置県:全国の藩を廃止して府や県を置き、中央から役人(県令など)を派遣しました。これにより、大名の影響力を排除し、政府の命令が全国に届く中央集権国家の土台が完成しました。


2. 富国強兵・殖産興業:強い国への土台作り

国を豊かにし、軍隊を強くするためのスローガンです。

  • 徴兵令(1873年):満20歳以上の男子に兵役を義務付けました。武士だけでなく平民も兵隊にする仕組みです。

  • 地租改正(1873年)

    • 基準:収穫量ではなく、土地の価格(地価)を基準にしました。

    • 納税方法:お米ではなく現金(金納)で。

    • 税率:地価の3%(のちに反対一揆を受けて2.5%へ引き下げ)。

    • 目的:政府が天候に左右されず、安定した税収入を得るためです。

  • 官営工場の設立:国が運営する模範工場を作りました。

    • 富岡製糸場(1872年、群馬県):フランスの技術を導入。世界文化遺産にも登録されています。


3. 文明開化と新しい教育

生活スタイルや考え方も劇的に変化しました。

  • 文明開化:ザンギリ頭(ちょんまげ廃止)、レンガ造りの建物、ガス灯、牛鍋など、西洋文化が流入しました。

  • 郵便制度前島密が整備。

  • 鉄道の開通(1872年)新橋〜横浜間。もともとは軍事目的でしたが、のちに旅客化されました。

  • 学制(1872年):6歳以上の男女に小学校教育を義務付けました。



【参考文献】四谷大塚発行 予習シリーズ5年下

【著者】鈴木 俊(すずき しゅん)




bottom of page