
質問箱にこんな相談がありましたので、解答します。
<ご相談>
四谷大塚準拠塾に通う小4女子がいます。 偏差値50オ ーバー の学校を目指すくらいのレ
ベルです。
予シリ算数の新カリキュラムの進度が早いとい う 声を最近よく聞き、また既に直近で学習した 植木算、周期算、等差数列の理解度が著しく低 く、このカリキュラムについていくのは難しいのでは? 思うようになりました (旧カリキュラムを使い、難関校に進学した姉 がいます。旧カリキュラムでもキツかった こ と を考えると、次女に合っているのか疑問です)
そこで、予シリ以外を使い、もっとゆっくり勉強ができる。 他塾(O光ゼミナール)への転塾を視野に入れ始めました。
主人は、決断するには時期尚早だと言います。予シリの新カリキュラムについてどう思われますか? 見切りをつけて、今転塾する こ とについては、 どうでしょうか? ご意見頂けると幸いです
<僕の見解>
確かにY偏差値50を目標校(80偏差値か50偏差値かによりますが)とするならば、カリキュラム通りに毎週消化しなくても、もっとゆっくり消化するペースでいいと思います。
例えば、植木算・周期算・等差数列について言えば、3週連続規則性で、植木算が理解できないと、残りの2つもまったく意味わからないままになってしまいます。
そうすると、未消化感だけが募り、本当にこのままでいいのか?という不安が残りますよね。
ただ、転塾するとなるといろいろなコストがかかるので、そこは慎重に進めるべきだと思います。そして、転塾はクセになる可能性があり、転塾先でもちょっと不満があると、転塾しようかな(させようかな)と考える癖が親に出ます。子どもの意思関係なく、親の意思での転塾を繰り返すと、誰も幸せにならないので要注意です。
その上で、僕の考えとしては下の2通りを検討します。
①転塾せず、カリキュラムや宿題に捉われず、家庭で学習内容をカスタマイズする。
算数だけはカリキュラムに準じて消化せず、子どもにあったペースで消化させること。その場合、カリキュラムテストや週テストの偏差値は基本気にしない。子どもの授業だけでの出来不出来を判断する要素としてください。
この場合、今の塾の算数担当講師や教務の責任者との面談の上、その意思を伝えた上で、進めるのがベターです。塾と家庭の連携は重要です。
②個別で予習シリーズを進めてもらう&予習ナビなどの活用
テストは毎月の組分けテストのみの受験とし、算数は個別指導の授業で対応する。Y偏差値50くらいの子なら、その場で解かせてできる・できないを細かく判定してあげた方が正直伸びます。(息子を見てそう思いました)
なので、算数のみ個別週1回〜2回(慣れたら1回でも。1回目は導入説明回、2回目は演習をその場でさせて出来・不出来を判断してもらう回)で、理社は動画活用とかで良いのではないでしょうか。国語も頻度少なく個別活用またはオンライン家庭教師活用がベターだと思います。漢字や知識はご家庭で一緒に覚えてあげましょう。
上記の2パターンが最善とは言いませんが、現状に不満や不安がある状態だと、お子様のやる気にも影響しますよね。僕みたいに先が見えていたり、優先順位が分かっているなら今のカリキュラムでも全然OKですが、何もわからないで今のカリキュラムを進めさせるのは、本当にストレスだと思います。
(そういうご家庭を支援するためにオンラインサロン始めたんですけどねw)
一応、現時点で偏差値50くらいの子が、教材をどのように使っていけば良いのか?について、僕の経験談を含めてまとめておきます。
<小4予習シリーズ算数・副教材の使い方>
⑴予習シリーズ
算数であれば予習シリーズの基本問題ができること、予習シリーズ基本問題を3回繰り返すことを家庭学習とすることが目安です。ただし、この「できる」というのは、適切な解法で解けることを指します。式だけでなんとなく解けたではなく、問題で問われている考え方をしっかりと理解し活用しているかどうがが重要です。
(オンラインサロンでは、僕の解法まとめノートを公開してます)
ちなみに例題・類題より、基本問題の方が理解しやすいので、基本問題を使うがベターだと思います。
⑵演習問題集
こちらは、副教材として、組分けテスト前の弱点補強教材として活用し、宿題の消化分としては考えないでOKです。
⑶シリーズ計算
この教材、スペースが少ないのが問題で、正直本当はノートに計算式も書いてちゃんとやらせる方がいいやつです。うちも失敗したな〜と思ってますが、計算は早く時間制限でやる!っていうのは、最初はやめた方がいいです。まずは、丁寧に工夫しながら解いていく習慣をつけるための教材として、活用してください。
ーさいごにー
正直、どの塾に通うか?については、僕もよくわかっていませんが、少なくとも「システムを熟知した塾」に通うのはベターな選択肢だと考えます。
カリキュラムとか講師が良いのも確かに塾選びとして重要だと思いますが、どんなシステムで、どんなサービスで、どんなフォローがあるのか?をしっかり理解できている塾に通わせることが大切だと考えます。(子どもは塾のシステムなんて理解できませんからね)
ちなみに、現行の四谷教材は進度は早いですが、よくまとまっています。つまり、使い方がちょっと難しいのが難点ということです。基本問題をやること、また例題でも不要なパターンは削除することなど、講師の力量が問われるテキストになったなぁとは感じます。
ということで、もし個別具体的な相談を希望の場合は、下記サービスをご活用ください笑
また、小4の16回〜19回までのポイント解説ノートもダウンロードコンテンツとして、販売してますので、こちらもご活用ください。