2024年小5第5回組分けテスト(9月1日実施) 社会振り返り
- 倉田 宙
- 2024年9月5日
- 読了時間: 9分
夏期講習会お疲れさまでした。前期総復習のテスト、昨年の倍以上の範囲で大変だったかと思いますがどうだったでしょうか。他の先生方も仰ると思いますし、夏期講習後の保護者会でも話が出るとは思いますが、「夏期講習会に出たら成績が上がる」のではなく、「夏期講習会で単元の不足を埋めて実力をつける」のが目的ですので相対評価の偏差値を上げることは目的にはしづらいと言えます。
社会も広い単元での出題になりました。地理は志望校判定や全国統一小学生テストでしか出てきませんので、間違えた問題は以下の指針に従って復習しておきましょう。また、今回のテストはとても簡単な問題から正答率5%の超難問まで作られ、テストとしては非常に優秀な問題だったと言えます。満点がいなかったのも頷ける難度でしたが、ちゃんと平均点を50点に留め、難しくしすぎないいいレベルの配分だったと思います。
これからこの文言は何度も繰り返しますが、国語(根拠が不明)や算数(成績帯に応じて復習する必要がない)などの、解き直しをしなくてよい問題は存在しないのが社会の良いところです。ちゃんと段階を踏めば解くことができる問題が揃っています。しっかりどこまでわかっていたのかを復習したいですね。理科に関して計算が入ってくると、正直SSの一部にしか解けないだろうという問題が増えてきます。
社会は確かに「難しい」問題もありますが、難しい場合、単純に知識として難しい問題と、問題文が精巧に練られていて難度が増している問題に分かれています。前者も基本的には予習シリーズに載っていない問題は出題されないので、基本的には全部「できないわけではない」のが特徴です。(基本的には、というのは6年生になると合不合判定というテストで時事問題系、ただし現在の内閣総理大臣など本当に基本レベルの問題も出題されるためです。) 四谷の問題は後者の練られた問題が多く、センスがあるなあと感嘆するばかりです。
ですので、難度判定というかたちで書かせていただきます。こちらも主観で書かせていただくので、実際の正答率とは若干の乖離があるかと思います。
まず、得点と偏差値分布は以下の通りとなります。
得点 | 偏差値 |
98点(100点ナシ) | 75 |
88 | 70 |
78 | 65 |
68 | 60 |
60 | 56(Cコース基準) |
48 | 50 |
40 | 46(Bコース基準) |
解き直しの目安としては自分の持っているレベルよりも一つ難度の高いレベルまで解き直しができるとよいでしょう。
◎:確実に取りたい問題です。
○:Aコース生も間違えたならしっかり復習したい問題です。
_:凝っていてちょっと難しいですが、Bコース生、Bコースを目指す生徒は取りたいです。
△:だいぶ難しいですが、Bコース上位生は取りたいです。
×:間違えても仕方ないですが、Cコース生は取りたいです。
××:正直難しいです。満点を狙う場合は取りたいですが。
大問1:世界自然遺産の問題。「世界遺産」としてまとめて復習できる機会はそうないので、よいタイミングでの出題でした。
問1:◎,○白神山地の青森と秋田は確実に取りたいですね。小笠原諸島を漢字で書くのは少しレベルが高かったかもしれません。ただ、今後は漢字指定が増えるので、日ごろから漢字で書く癖をつけたいです。うちのクラスのAコース生はそこで苦しんでいます。
問2:○白神山地のぶな、屋久島のすぎをセットで答える問題。ほかは津軽ひばと木曽ひのきという両方とも知っている名前だと思われるので、間違えやすかったかもしれません。
問3:△北方領土でという問題の定番は最も面積が大きい択捉島ですが、知床半島に近いという文言で国後島を聞いてきたのはお見事といえます。位置関係をしっかり押さえていたかが大事になってきますね。
問4:△SDGsと言われたらできるかもしれませんが、持続可能な開発目標を直接聞かれると正答率がガクッと下がりますね。
問5:_地球環境問題について。公害の部分で触れた単元でした。オゾン層を破壊するのはフロン、CO2排出量は中国、アメリカの順、海水面は温暖化の影響で上がります。
問6:○秋田県の説明。阿武隈高地は福島県、標高が高いのは中禅寺湖で、田沢湖は最も深い秋田県の湖ですね。一部分あっている選択肢を見せられると迷ってしまうかもしれません。
問7:○東京都の島で最も東の島の問題。選択肢に南鳥島があるおかげで簡単な問題になりました。
問8:_奄美諸島、徳之島、沖縄島北部および西表島についての問題。奄美大島を地図上で示すことはなかなかないので知識として知っているだけではだめでした。これが徳之島を聞く問題だったらと思うとゾッとします。
問9:×青森県以外の世界遺産で、隣の秋田県の問題を出すのはちょっとずるい気も。そのうえ都道府県を聞いているのではなく、そこにある半島を聞いているのでさらに問題が複雑になってきます。四谷大塚らしい出題でした。
大問2:日本の川についての問題。わかったらメモを残すとよい。
_「あ」は米沢盆地、新庄盆地で最上川
○「い」は中国地方でただ一つの百万都市で広島の太田川
_「う」はイ・シカラ・ペッと上川盆地で石狩川
○「え」は四国地方で二番目に長い吉野川 香川用水もあるのでいけるか
_「お」は東京神奈川の境と左岸に羽田空港で多摩川 地域柄行けたお子様もいるのでは
△「か」阿蘇山を水源とする暴れ川=九州の暴れ川で筑紫次郎=筑後川
△「き」熊本県内、畳表のいぐさと問3でいける球磨川
問1:○○米沢盆地、山形盆地、新庄盆地はしっかり押さえたい、河口にある堆積地形は三角州。扇状地と区別したい。
問2:_石狩川とわからないと難しいように見えるが、信濃川、利根川、石狩川のランキングを考えると入りうる選択肢が一つしかないことにも気づきたい。
問3:_逆算で球磨川か富士川が選択肢の中にあると気づけたかどうか。この逆算ができるかどうかで問題の難易度がガラッと変わる。
問4:△ダムなんて覚えてないよ!っていう形の問題。早明浦ダムは吉野川、黒部ダムは黒部川、小河内ダムは多摩川という形で遡れたか。
問5:△四つの県に囲まれた海という言葉から逆算して有明海と筑後川にたどり着きたい。干拓まで捻りださなければならないので難問。
問6:_畳表の材料はい草だが、これらの加工する作物を工芸作物と出せたかは別問題。
問7-1:_吉野川の河口は讃岐平野ではない。香川用水の下流が讃岐平野であることに注意。
問7-2:_「お」を答える問題。一応予習シリーズに説明は載っているが難問だろう。
問7-3:×「か」「き」のいずれもわからないと始まらない問題。両方とも東シナ海にそそいでいるのでせめてエは消したい。あとは流れ方で最後に南に流れるイを筑後川、蛇行して北に向かうウを球磨川としたい。難問。
大問3:代表的な港についての問題。主に第1回の範囲だった前半の漁港で稼ぎたい。貿易港のほうは難問が揃っている。
問1:◎境港は鳥取県。島根県と間違えないように
問2:◎せりは意外と子供たちも忘れていなかったらしい。体感○なのだが。
問3:○サロマ湖の説明。ホタテ貝の養殖、水深が深いのは田沢湖、日本初のラムサール条約は釧路湿原。
問4:_こちらも体感○なのだが、練り製品が出てこなかったようだ。
問5:_この問題も体感○。栽培漁業と養殖漁業について違いを理解しておきたい。
問6:○日本沿岸の潮目についての海流の問題。海流は完璧に。
問7-1:○八戸港の位置。青森県なので最も北である。他の港もSS生なら押さえておきたい(宮古・気仙沼・石巻)
問7-2:○仙台湾の問題。これも第1回組分けなら◎の正答率のはず。
問8-1:_はえなわ漁法。漁法の写真は良く出題されるので再確認したい。
問8-2:○グラフの形式が積み上げ形式になったが、今年の生徒は第1回組分けでこの形式を経験していたはず。それが役に立ったか。
問9:◎成田空港があるのは千葉県。
問10-1:◎原料を輸入して製品を輸出する加工貿易。
問10-2:輸入品1位は機械であるところは押さえておきたい。原油が1位だったのは50年ほど前の話。
問11:△関東地方の衣類輸入の貿易港は東京港。ちょっとヒントが少ない。
問12:京浜工業地帯の説明。東京湾「西岸」であることに注意したい。サラッと嘘を混ぜてくるのが組分けテストのうまいところ。
問13-1:△鉄鋼の原料の鉄鉱石の輸入先から鉄鉱石を導く問題。簡単ではない。
問13-2:××自動車工業について述べた文。正しいのが3つあるという難問。海外生産台数の方が多い。コストカットと貿易摩擦防止のため。ジャストインタイム方式は大丈夫なはず。溶接の跡に塗装である点に注意。自動車の生産台数は中国、アメリカ、日本、ドイツの順である。
問14-1:○神戸港のポートアイランド。カタカナ8字指定で解けた子も多いはず。
問14-2:_地形図の問題。ちょっと地形図が小さい気もする。「老人ホームは見られない」はかなり上手に俯瞰できないと難しい。距離計算と線路と道路の関係から逆算するのがよいだろう。
問15:_政令指定都市の問題。海に面していないのは埼玉県がある。四国地方に政令指定都市はない。川崎は100万都市でかつ県庁所在地ではない唯一の都市。複数の政令指定都市は神奈川、静岡、大阪、福岡の4つ。
大問4:中部地方の件についての問題。「あ」~「え」は形だが、残りは表からの推測になるのでそこが難しかったか。前半はまだましだが後半が難問ぞろいである。
「あ」愛知県、「い」富山県、「う」静岡県、「え」長野県
→残りは五十音順に石川、岐阜、新潟、福井、山梨となる。
まず海岸線のない岐阜と山梨が県庁所在地から「か」岐阜県、「く」山梨県となる。
残りは県庁所在地から「お」が石川県、米の生産から「き」が新潟県、人口から「け」が福井県となるだろうか。
問1:○愛知県の説明。飛騨山脈は富山新潟県境、富山長野県境、岐阜長野県境を通る。
問2:_富山県のイタイイタイ病についての問題。猪苗代湖を水源とする阿賀野川は第二水俣病。イタイイタイ病は神通川。改めて気づいたがイタイイタイ病以外地名がついている。
問3:×静岡の西部に長野の湖(諏訪湖)を水源とする「天竜川」が流れており、河口付近の浜松市に関する問題という複雑な迷路を踏まえた良問。製紙パルプ工業は富士市。浜松市の面積は2番目で、1位は岐阜県高山市。静岡市より人口が多い。
問4:_気温と降水量のグラフ。1月と8月だけのハイサーグラフだが、12か月全部入れたハイサーグラフになるとさらに難問になる。
問5:△「お」が石川県だと分かっていないと解けない。能登半島という言葉自体は難しくないはずだ。そもそもその都道府県のほとんどを占める半島は中部地方には能登半島しかない。他に覚えるべきは伊豆半島、渥美半島、知多半島とそこまでの面積を占めるわけではない。
問6:_問5同様。山梨県の県庁所在地が甲府市は大丈夫なはず。せめて金沢と甲府の2択まではいってほしかったし、おそらくこの二択を削るために問5を入れたと思われるのでその意図を組んでほしかった。
問7:△面積が10000㎢を超えると言われると難しいが、「お」~「け」で大きい順に並べるならいける。ただしそれぞれの都道府県がわかっている必要があるのでそこが正答率を下げた理由だと思われる。
問8:×そもそも北陸新幹線が新潟を通っているという点はかなり難しいところだ。そのうえで上越新幹線を答えなさいという問題。しかし新幹線の終着駅がある都道府県は新潟と福井しかないのでそこまで頭が回るかどうか。
問9:××長野が接していない権を「すべて」選ぶ。埼玉と群馬と接していることがわかれば、長野が8つの県と接している知識と合わせて答えが2つだけに絞れるはず。そのうえで中部地方で長野と接していなさそうな県を考えたい。
問10:×二つの県にまたがる世界遺産。静岡山梨の富士山と意外と出てこない白川郷・五箇山の合掌造り集落。岐阜・富山が出てきたかどうか。






