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予習シリーズの知識事項って意味あるの? ~小5上編①~



次に小5です。新予習シリーズカリキュラムになってよく聞かれるのが「この単元意味あるの?」という点です。実際、予習シリーズで学んでいる文法単元が入試で出題される頻度は漢字とことばのものに比べて低いです。しかし、法政第二など、助動詞の使い方などについて、継続的に出題を続けている学校は存在しています。これは、お子様が「がんばって学習しているか」を見たいがための出題だと考えられます。上記の質問がある通り、ここがいちばん学ぶ意義を感じづらくて大変ですが、保護者の方々も英語を学習したときに、「関係代名詞」などを学んだ覚えがありませんか?普段何事もないように使っている言葉にもルールがあるということを学びますが、実際に文章を読んでいる際にこれを使って長文を読んでいる方は1%もいないはずです。ただ、最終的なゴールとして「傍線部とありますが、どういうことですか」という傍線部を正しく言い換えている問題を解く際に、それぞれの言葉遣いによって意味が変わってくることを理解する必要があります。


今回扱う小5上巻1~9回の内容のうち、1~4回の「連体詞」と「感動詞」以外は4年下で触れている単元になります。つまり、国語でも同じ内容を複数回学ぶ「らせん型カリキュラム」が適用されていることを示します。

第1回では「品詞分類」をしたのち、「名詞」を学びます。名詞では文章に複数回登場するキーワードを見抜くこと、そしていずれ詩などで学ぶ体言止めや連体詞を理解するときに役に立ちます。また、代名詞の一つとして「こそあど」を学びますが、「この」系の「の」の「こそあど」は連体詞であることを念頭に置く必要があります。

第2回では「動詞」を学びます。中学受験では「未然形」や「終止形」などの言い方は使いませんし、「カ変動詞」の「来る」や「サ変動詞」の「する」などを厳密には勉強しませんが、第3回で学ぶ「形容詞」同様、今後助動詞を学ぶ際に「テストで高得点を取るそうだ」と「テストで高得点を取りそうだ」では意味が違うことをわかるための基礎になります。また、英語を習っていると「自動詞は第一文型、他動詞は第三文型または第四文型」であることがわかってきます。

第3回の「形容詞・形容動詞」では様子を表す言葉を覚えます。一方で「速さ」のように名詞に形が変わっているものもあるので注意が必要です。ここでの学習がしっかりできていると、「何がどうする(動詞)」、「何がどんなだ(形容詞・形容動詞、英語で言う第二文型)」、「何がなんだ(名詞、英語で言うbe動詞の文)」をみわけられるようになるでしょう。

第4回「副詞・連体詞・接続詞・感動詞」はむりやり一つにまとめたものであると言えます。この回はYoutubeの動画になりますが、東大発の知識集団QuizKnockの「【激ムズ】問題文が品詞だけになっているクイズ (youtube.com)」が役に立つと思います。副詞や接続詞は文章題の大問でも問1で 1 ~ 4 に当てはまる語句を以下のア~オから選び、記号で答えなさいという出題形式で超頻出ですね。副詞は主に述語や述語らしいことばにつながることが多いです。ここで、「修飾先」という考え方を身につけられるようにしたいです。そうすることで、接続関係や文のつながりという第11回以降に学ぶ「文章の読み方講座」につながっていきます。連体詞は必ず体言(名詞)につき、感動詞は単独で文節を作ることができます。

 ここまでで自立語をすべて学習しましたので、総合回で「他と違う分類のものを選びなさい」という問題を作れるようになります。よくあるのが、「普通名詞の中に固有名詞」「数詞っぽくない『いくつ』や『何日』」「連体詞である『この』を入れて他の代名詞を×にさせる」「きれい(形容動詞『きれいだ』の一部)を形容詞っぽく見せる」「接続詞っぽい副詞」などでしょうか。

さあここからが耐え所。第6回、第7回の助動詞はまず第6回で「れる・られる」「う・よう」「た」「ない」を学習します。「れる」は4つの用法に分けられ、まず、「自発」が「思い出される」、「案じられる」「感じられる」「しのばれる」くらいでしか出ないので、覚えておく必要があります。「尊敬」は主語が尊敬対象になるのが条件ですが、例えば「先生が食べられる」となるととても面白いことになってしまうので「お~になる」や「召し上がる」などの敬語を使います。「受身」は他動詞でないとできませんね。「う・よう」は動作の対象・主語が一人称「意志」か、二人称「勧誘」か、三人称「推量」かによって分けられます。「た」は英語がわかると「完了」と「過去」が分けられますが、日本語ではなかなか区別がつきにくいところになります。また、この部分でちょうど「名詞+だ(断定)」なのか「動詞+だ(過去)」なのか形容動詞の一部なのかを区別する練習をすると、ちょうど組分け対策になります。最後の「ない」も形容詞との区別は組分け対策になりますね。

第7回では「そうだ」「ようだ」「らしい」を学習します。「そうだ」は「言い切りの形(終止形)」で切っていると「伝聞」、言い切りの形ではない(正確に言えば連用形)だと、「様態」になり、形容詞だと「-しい」の場合は「楽しそうだ」になりますが、「-い」の場合「良さそうだ」のように「さ」に変わることもあります。「暑そうだ」のような場合もあるので、必ず「さ」の形になるわけではないです。このあたりも「カン」が大事ですね。「ようだ」は「比喩」と「例示」が大事で、『「何が」「何」のようだ』と言われているかをしっかり確認し、前者と後者の関係が同一であるかを確認することになります。

第8回・第9回では助詞を扱いますね。このあたりになってくると、「そんなもんか」くらいでよくなってきます。基本的には助詞の分別は別の言葉「○○」と言い換えられるかどうかで判断するでしょう。用例に青字のカタカナで示されている形で言い換えられるものがその意味になります。

結論、「いるか」「いらないか」だけで判断するならば「いらない」側には入ってきますし、前回触れた小4に比べるとさらに「いらない」側に分類されます。読解問題の文章を読んでいて『この「の」は○○で「ようだ」は○○で…』なんて読んでいる方はまあいないでしょう。つまり、日本人はこんなに難しいことをいともたやすく平気で行っていることになります。しかも3種類の字、そのうえ漢字は「常用漢字」だけで2136個、なんて恐ろしい言語なのでしょうか。ということが言いたいのではなくて、こういった分類ができることを知るなかで、言葉の文字ひとつの違いで大変なことになるということを認識していただければと思います。

最後に一つ大変なことになってしまう有名な文を。

「お母さん!今日のご飯はおいしかったよ!!」

おわかりいただけましたでしょうか。

次回はいよいよ小6です。ここまでの学年とは違い、YTでも文章で出題されている実践的形式になります。


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