宿題の多い早稲田アカデミー(自虐)
- 倉田 宙
- 2024年3月12日
- 読了時間: 6分

早稲田アカデミーは宿題が多いと言われがちです。実際、マニュアルにある宿題は確かに論理的ではありますし、やらせたい宿題をすべてやらせています。
ユウキ先生もこのサイトを作った初期の記事「宿題の取り組み方 (threestars-online.com)」で『与えられた課題をすべてやらせようとすること』は「やっちゃダメ」としています。理由はマニュアルの課題の多さです。
例えば小5社会であれば基礎クラスでは
① 演習問題集「まとめてみよう!・練習問題」
② 練成問題集「トレーニング・基本問題」
で80分~120分としています。
SSクラスでは
① 演習問題集「まとめてみよう!・練習問題・発展問題」
② 練成問題集「基本問題・練習問題」
で90~120分としています
ただ、これは理科も同量以上の宿題が出ているということですから(ちなみに理科担当のマニュアル作成に携わっている人間に聞くと、理科の方が多い+その作っている担当はそんな気が狂った量の宿題を出していない) つまり塾のない日は4時間理社の宿題をやってくださいねということになり、お子様が遊ぶ時間を全く無視していると言えます。学校から3時半~4時ごろに帰宅し、4時間勉強したら8時、その間にご飯やお風呂などを挟む(1時間半)となると9時半。そろそろ寝る時間ですね…。
ここで生まれるデメリットは、
宿題をこなすことが目的になってしまう可能性がある(これは塾でなくても起きます)
ということです
特に、以前の記事(塾の価値とは ~メリット・デメリット~ ① デメリット・塾でできる限界 (threestars-online.com))で書かせていただいた昔の私の場合(楽しいから学年頭にその学年の教材をすべて終わらせて好き放題勉強した)に対して、親主導で宿題をやらせている家庭はお子様の自立性や学ぶ楽しさを養うチャンスを失っています。お子様の宿題を見ても、答え合わせが親によって行われている部分(もちろん、その時点では客観的に間違えた問題を丁寧に見つけることができる可能性は上がりますねたまに、親採点なのに×を見過ごしていることがあり、それじゃ親採点の意味がないでしょ!と思ったりすることもあります)や、成績を上げるために宿題以上のことを(家庭によっては実施できる教材すべてに取り組んでしまっている)やろうとしてしまっている(詳しくは 社会の学習方法 学年別 (threestars-online.com) をご覧ください)ご家庭がございます。
前者は「自分の力で」間違えを見つける能力が薄れ、自分の答えに責任を持てなくなる可能性が高いです。家庭によっては親が答え合わせをして終わりになっているせいで、カリキュラムテストや組分けテストで同じミスを繰り返しています。これでは自分自身で答え合わせをして×を見過ごしていることと全く変わりません。また、自分で間違えを見つける習慣は国語の消去法や、社会の文章選択肢で早く解き終わったときに間違えの選択肢にしっかり×をつけてどこが違うかを指摘する「自分で勉強をする」習慣につながります。これの後者のことを私は「解き終わった問題で『遊ぶ』」と呼んでいます。カリキュラムテストやYTなど各種模試ではどうしてもあまり時間が生まれますから、その間に何をすべきかということの指針になればと思っています。ついでの補足ですが、カリキュラムテストの社会手書き解説、答え書いているだけって言われればそうなのです。書こうと思えば受験に出るギリギリレベルの補足事項を書くこともできますが、それは問題作成者の意図を超えてしまいますので控えています。お子様がこれくらいは試験のあまり時間で作れるだろうというレベル感で作っているので、是非、お子様にもカリテやYTのあまり時間は上手に問題でこの解説くらいまで問題で遊べるように促せるとよいです。
後者は小4、小5に多く、家庭によっては総合回だからと言って先に総合回の宿題を進めてしまう、あるいはそれぞれの回で予習を進めてしまい、授業での定着、集中が削がれてしまうことが挙げられます。上述の記事でも触れましたが、宿題を「やる」ことが目的化し、定着につながらない、また、量が多いため、早く終わらせるために一つ一つの字が汚くなったり、漢字で書かなくなったりし、結局その問題と「しっかり」向き合っていないことが増えます。答え合わせも適当に〇をつけているだけになっていることや、答え合わせの字がすべて平仮名になっている例も少なくありません。特に量が多くすべての教材を扱っている場合、6年生にはお子様が精神的に壊れてしまうことも考えられます。
また、「宿題を終わらせたら遊んでいいよ」という約束になっている家庭は特にこの「宿題を終わらせる」ことが目的となっているケースが非常に多いです。その場合、宿題をこなしていても成績が上がらないという悪循環が発生しています。
これらに当てはまるお子様は小4の時点ではSSだったのに小6ではSSまで上がれなくなっているお子様も多く、ほぼもれなく「自分の意志で学ぶ」習慣をつけられていなかったことが懸念点として挙げられます。この例に当てはまると、「自分は頑張っているのに成績が上がらず、「頑張っても意味がない」という形に陥り、特にただの典型題ではない「考えて解く形式の」算数が苦手になってしまうケースが多いです。
早稲田アカデミーは「本気でやる子を育てる」塾ですから、親がやらせる場合は早稲田アカデミーではなく、SAPIXの方が向いていると言えるでしょう。あちらは親が丁寧に学習状況のチェックをすることが必要となっていると聞きます。(もちろん、入塾テストが厳しく、結果妥協案として早稲田アカデミーを選んでくださっているご家庭もあるでしょう…)
ただ、やらされている宿題でお子様は「本気」になれるでしょうか。宿題を終わらせることに「本気」になることしか生まないのではないでしょうか。
他の記事でも述べているかと思いますが、最終的に伸びるお子様は自分の意志で課題を熟し、自分の間違いを見つけ、課題を見つけ、成績にこだわることのできるお子様です。また、たとえ中学受験で本意の学校(特に附属校)に行けなかったとしても大学受験でその学校またはそれ以上の学校に合格するというケースを生み出せるのも、これができる生徒が多いためです。
お子様が宿題以外に何もできない状態になっている場合、保護者会アンケートなどですぐに担当と共有し、解決策などを相談しましょう。これによって、担当の考え方をもっと詳しく知ることができます。あるいはマニュアル通りの宿題で何も考えていないかもしれませんが…。
確かに中学受験は大切な分岐点ですが、いつまでも親の管理の下で勉強する子は中学受験以降どうするの?となりますね。完全に燃え尽きて終わりの可能性だってあります。お子様がそうならないよう、子供は親とは別人であるということをしっかり意識していただけると嬉しいです。
伝えたいこととしては、①宿題は大事だが「宿題」をやっているお子様は伸びない ②早稲アカの「マニュアル記載の宿題」は実際多いがそれをやっていたら勉強以外の時間が取れない ③親が管理しないと子供はやらないかもしれないけどいつまでも親が管理できるわけではない の三点でした。
本日も長文になりましたがお読みくださりありがとうございました。






