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塾の価値とは ~メリット・デメリット~ ① デメリット・塾でできる限界

更新日:2024年3月8日



さて、「中学受験塾」としては新学年になり1か月が経ちました

塾・お通いの校舎によってはそろそろ保護者会、あるいはすでに終わったところも多いのではないでしょうか。

今回のブログのタイトルはずばり「塾の価値」です。

このコミュニティーには塾に通わず、通信教育で頑張っていらっしゃるご家庭も一定数いらっしゃるとお聞きし、それならばと考え記事を書かせていただきます。

ただ、デメリットだけ書いているだけで記事の文字数が4000字を超えてしまったので、2つの記事に分けて書かせていただきます。過去最長の記事です。後編はメリットについて書かせていただいています。


実をいうと、私は小1から小4までは集団塾への継続通塾とはほぼ無縁でした。

学研の年度頭に1年分すべて4科目届く教材を「面白~い」と思いながら4月に1年分全部終わらせてあとは友達と遊びまくるという今の自分では考えられない「夏休みの宿題(1年分)を初日で終わらせるタイプ」の人間だったのです。

私は中学受験を栄光ゼミナールで小5の年度頭から一貫しましたが、地元の駅には市進学院、早稲田アカデミー、およびいくつかの個別塾が存在していました。

しかし私の塾との出会いはそこではなく、隣駅にあった四谷大塚の春期講習を小3か小4のころに親が「やってみない?」ということで受けたのが始めでした。

先生方の授業は楽しくわかりやすく、理科ではビーズ細工でトンボを作ったことが最も印象に残っています(このころから「授業内容」よりも面白かったことばかり覚えている生徒だったのか…)。

しかし、最終回に合ったテストでは特に理科を中心に授業で扱っていない(テキストにも載っていなかったのでおそらく塾生にとっては既出の)知識ばかりが出てきて、帰りに迎えに来てくれた母親にたくさん愚痴をこぼしたのを覚えています。このテストが中学受験人生で唯一偏差値50を切った科目のあるテストでした。

このとき母に伝えたのが、楽しかったけど授業でしゃべらない内容を出してくる塾は嫌だということでした。母はそれを理解し、そこまで進度の早くない栄光ゼミナールを選んでくれたのだと思います。

栄光ゼミナールの良さは生徒の人数制限があり、講師の管理が行き届く…はずだったのですが…。

当時の授業を振り返ると、最初に入った基礎クラス(最下位クラス)の先生は正直ちょっと力不足だったか、うるさい生徒がいるのがだめだったのか、のどちらかでした。

他の生徒にも知られているほどに素行の悪い生徒がおり、その生徒のために何度か授業が中断されることがあったのです。その生徒を黙らせるために私は積極的にルールを守り挙手発言することで授業を進めることに心を注ぎました。しかも基礎クラスなので算数は特に授業が簡単で退屈でしたね。そのあと、システム上1番上のクラスには3回のテストを受け、既定の数値の平均を取らないと上がれないということで上から2番目のクラスに上がりました。その時の担任のうち理科と国語の先生はその後もずっとお世話になる先生でした。特に国語の先生は宿題をやってこないと「なんで?」と詰めてきてとてつもないレベルで言い訳を許さない方で、さすがにその先生の授業の宿題は全部やったのを覚えています。(6年生では社会をやってくださった彼のおかげで社会は得意科目になりました。) それ以外の先生はやはりちょっと生徒にナメられているフシがあったと思います。算数と社会の先生はそれぞれ別でしたが、あだ名がついており、特に下位クラスではナメられているフシがありました。さすがに一番上のクラスではそのようなことはありませんでしたが。


ここまででわかるデメリットおよび、私が思う塾のデメリットや限界は

①   先生ガチャといわれがちだが、それよりもクラスメイトガチャが大事。

これは講師をやっていても思うことですが、私はよくても(かなり私語には厳しいため)横の担当が授業を制しきれない場合、その先生の力不足もあるかもしれませんが、力ある講師でも、「先生の言うことをちゃんと聞けない」「規定されているルールを平気で破る」生徒には苦労しているようです。集団塾にはどうしても「ルールを守れない生徒」が一定数存在するのです。そういう生徒は入塾テストなどで弾かれたり、塾内規則を破ったとしてお辞めいただいたりする場合もございますが、必ずしもそうできないのが「営利企業」の問題点ですね。

それくらいクラスメイトの当たりはずれで授業の生徒にとっての快適さやスタイルは大きく変わりますし、積極的な生徒が多ければ発問中心の授業に、おとなしめの生徒がおおければどんどん教えていくタイプの授業に切り替わります。

これは私の経験のように下位クラスの生徒が悪いのではなくて、上位クラスほど逆に講師が言いたいことを先回りする生徒がいたり、記憶能力には長けているがしゃべることを我慢することができない精神的に幼い生徒がいたりすることもありますので、クラス帯が悪いとか、下位クラスは講師の質が落ちるというのとは別だと考えられます。

②   生徒主導であだ名がついている先生はちょっと力不足かも。

上記で講師のフォローをしましたが。本名で呼ばれていない先生は本人がそのように名乗っていない場合は生徒との距離が近すぎると考えます。つまり、講師と生徒、ではなく、友達感覚で接している可能性があるのです。実は私もあだ名のようなビジネスネームを持っているのですが、これは校舎事情でつけられているあだ名なので、どうとればいいかはわかりません。講師ガチャが気になるのであれば、お子様に授業の様子を窺ったり、Wの場合はZoomで授業を受けてみて講師の名前がどのような形で上がるかを意識して聞いたりするとよいでしょう。尊敬されていない講師のいうことを聞くかといわれると答えはNoでしょう。

③    特別な事情がない限り、人数が多すぎるクラスは宿題チェックなどが甘くなりがち。

日曜講座は別として、特に大規模校舎で30人規模のクラスになってしまっている場合、講師不足か、教室不足のどちらかですが、夏と冬のアンケート等で本社に届くようなレベルでしっかりクレームを入れるべきだと思います(保護者会アンケートは本社に届いているか怪しいです。送信先が校舎ですから、本社クレームの前に止められている可能性もあります)。講師側としても「こんなの無理だ…」と思っている場合が多いので、助けてほしいです。例えば50分の小4理社の授業で20人分の宿題を見るのは不可能といえるでしょう。小5の100分授業だとしても、100分で20人分コメントをすることは不可能ではないですが、それだけ授業本体でお子様の様子を見ることが難しくなります。私は授業前から宿題を提出してもらって何とかチェックすることができています。

ですが、講師によっては誰かが宿題をやっていなかったとしてもそれを見つけることができず、その状況が放置されてしまう可能性があると言えるでしょう。Wでは自分でやる子を育てられるようにすることがSとの差別点ですから、宿題チェックで宿題をやらないお子様を詰められない講師は10の約束を守れていないと言えるでしょう。

④   生徒ではなく、カリキュラムに合わせた授業にどうしてもなってしまうことがある。

これは塾の定めではあるので仕方ないですが、その子にとってわかる授業なのかわからない授業なのかという点は薄まり、講師感覚の感じた教室の空気感で授業の進度を決めることもあります。また、テキストの内容を進めなければならない以上、わかっていない事項があるお子様がいた場合にも授業内容をそのまま進めてしまっている場合もあります。これが起きると、家庭学習をしている時に「うちの子供全く授業で理解してきていないじゃないか!」という不満が生まれている可能性がありますね。集団塾で特に授業動画を積極的にみていらっしゃる方はこの点に共感いただけるのではないでしょうか。もちろん相当上手な担当(むしろSSは容赦なく進めるのでSB,SA)はお子様の様子を見て(もちろん③みたいに人数が多いと難しいですが)、そして、経験豊富な人間から話を聞いていればお子様が詰まりやすいポイントを上手に解説できますし、敢えて総合回、あるいは次回に授業内容を遅らせることでしっかりとした理解を求めるように授業を運営できる担当もいます。「授業が終わっていない」ことは必ずしも悪いことだけとは言えないでしょう。

⑤   全ての生徒をしっかり見られているかは怪しい。

これが1クラスの人数の多い集団塾、特に大規模校舎最大のデメリットで、個別指導と比べた際に、あるいは進学くらぶなどで「他の人から見られている」わけがない状況に比べた際に塾に不満を持ちやすい可能性があると言えるでしょう。「担当の先生はうちの子のことをしっかり見てくださっているのかしら」という点です。比較対象の場合、前者はお子様の成績を見ていて当たり前だと言えるでしょう。お子様の成績に完全に合わせて授業をしているわけですからね。後者の場合、成績のチェックを逐一できる、あるいは勉強している様子を見ることができる「第三者」が存在しませんから、保護者の方の成績に沿った伴走が必要になります。

 これくらいでしょうか。

 ユウキ先生のお子様は無事受験を修了されていらっしゃいますが、組分けの成績が良くなかったとしても(最初は衝撃を受けたかもしれませんが)しっかりお子様と向き合っていらっしゃったようにツイートから見受けられます。組分けの成績を褒めたり悪く言ったりするのではなく、組分けを踏まえでどうするべきかを考え、無理やり詰め込むことなく、(おそらくお母様も似たメンタリティで息子さんと向き合っていただいていたのではないかなとツイートから推測できます)お子様のやる気に合わせて勉強を進めていたのではないでしょうか。だからこそ「模試」の成績よりも高い学校に合格できたのではないかと思っています。

『中学受験における』ゴールは「模試」ではなく「入試」です。模試は通過点でしかないことを改めて強調したいです。

 話がそれて終わってしまいましたが、塾にも限界はあります。うまく「活用」しましょう。そして、困っていることは積極的に相談しましょう。

 4000字ですか…。最後までお読みいただき本当に、本当にありがとうございました。やろうと思えば具体例を削って短くすることもできるのでしょうが、どちらが良いでしょうかね…。

 ちなみに小6のお子様はこれくらいの分量かそれより多い文章を二つ読み、50分などの制限時間内でそこから作られる問題に答えています。お子様の苦労もわかってあげてくださいね。

 
 
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