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国語の成績のあげ方と保護者のコミュニケーション

更新日:2024年2月9日



先日の記事

で最後に二つの作品からの引用を挙げました。これを挙げている中で思いついたことを記事にしています。

お子様の成績に関して、算数のわからないところは、お子様の成績帯が所謂ボリュゾあたりであれば保護者様も教えることができるでしょう。しかし、最上位クラスの問題となってきたり、高学年になってきたりするとだんだん対応できなくなることもあるかもしれません。理社に関しては一緒に調べることでも解決できるでしょう。

 では国語の成績はどうでしょうか。ここ最近私の師でもある大谷先生が記事を書いてくださっていますが、私目線でも思ったことを書いていこうと思います。

 家庭でもお子様の国語力向上に向けてお手伝いできる点はあると考えています。

まず、余裕があるのであれば保護者の方も文章を読むことをお勧めします。国語の素材になっている文章には伝えたいテーマや興味深い部分があるから採用されているという点があります。ですから、保護者の方もそれを読むことによって家庭で「今日の文章はどうだった?」という会話をさらに広げることができます。(ここで我々が求めるレベルまでお子様が到達していたらそのお子様は恐ろしいレベルに読解力と記憶力があるお子様だと言えるでしょう。)

 問題の解き方に関しての話をする必要はあまりなくて、文章の読み方、内容の理解ができれば基本的に問題は解けるというのは大谷先生も仰っていることですが、お子様は基本的に問題のここが間違っていたことや「正しくないものを選ぶ」問題だったのに「正しい選択肢」を選んでしまったなどという問題の方面の話の方に印象が残ってしまいがちです。そこで、阿川佐和子著『聞く力』でも述べられているように文章内容についての「具体的な話」を引き出すことがインタビュアーの力の見せ所です。その問題の部分の深掘りをすることでお子様の「文章読解」への意識は上がりますし、文章についてしっかり考察させる質問をすることで文章の読み取りのうまさが設問の理解へとつながっていくことが多いことをお子様に意識させることができます。

 また、前回の記事と今回の記事で実際にテキストに使われている作品を引用している意図は

「我々大人もこの素材文を読んで学べることが多い」ということがあるからです。

 中学受験において物語の設定はあまりファンタジーの世界になることはありません。この世にいそうな誰かの設定を使い、他者理解に努めるお子様を欲してのことだと考えています。また、説明文も結局は「文章の内容を理解できているか」を問いたいわけです。(記号選択で運が良い子を取りたいテストなわけがない)

 生徒を見ていると説明文が苦手なお子様は論理的な会話(解説を聞くこと)が苦手な傾向にありますし、物語文が苦手なお子様は不用意に他者への思いやりが足りない発言をしてしまいがちです。最近は海外と日本を対比できる帰国生だけでなく、三田国際や法政第二などでも自分の体験に併せて記述することを求めてきますし、文章を読んだ感想として正しいものを、という形式や文章を読んだ人の議論をもとにした問題なども出題されています。

 ですから、やはりお子様の授業内容についての話が「面白い話」「興味深い話」になるように、そして、文章の内容をしっかりつかんで帰ってきてもらえるように、保護者の方も上手なインタビュアーになることが求められているのではないでしょうか。

 非常に挑発的になりますが、算数においてお子様の柔軟な発想力に勝てず最難関校の問題を解けないのはまだ理解できますが、親より優れた読解力を子供に求めるのは酷ですし、何より、10歳そこらのお子様より読解力がない親、という状態は家庭として相当まずいと思います。理社の知識についても、中学受験とかそういうこと以前にお子様の方が親より賢くなってしまうのは親として大丈夫だろうかと考えてしまいます。(たまに親の片方より子供が賢くなった時点で子供が親を軽視し始めるケースが見られます。これでは中学受験によって親子関係が壊れてしまう原因にもなると言えるでしょう。)

 お子様の国語の成績は実は普段の会話にも関係していると私は考えています。文章を読む余裕がなかったとしても、国語は塾に完全にお任せではなく、日常生活からお子様の人間性の向上のためにもよいコミュニケーションを心がけていただけると幸いです。それはしっかり文章で答えるような質問をすることや、省略的な会話ではなくしっかりとしたコミュニケーションをとるというお子様の人間形成についてもいえます。中学受験を機にさらにお子様を成長させられればと思います。

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