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基礎クラスを担当する一講師としての初一念

更新日:2024年2月9日

学習塾に潜む、上位層に手厚い上層部、他塾生による実績の上乗せ。学習塾において同額を払っているお客様に対してのサービスの手厚さにおける差があるらしいということを一部の顧客にまで認識されている現状。

私が通った中高でも、通いはしなかったものの割引での受け入れをしてくれる予備校は名だたるところでもありました。当然浪人するとその割引は大きく引き下げられましたが、テストの結果資料もなしに志望クラスを上げる提案をされるなど、「私の志望先」ではなく「私のプロフィール」にしか興味がないと感じる勧誘態度、辟易しました。

では、成績の奮わないクラスはただの搾取の対象であり、担当に力のある講師は少ないというのは本当でしょうか。私の持つ答えは「校舎による」です。例えば、成績が振るわないから受験を断念するというとき、基本的に主導は親によるものでしょう。ただ、お子様が〇〇先生の下で頑張りたい!という風に言うとしたらそれを止められるでしょうか。

お子様は鋭いもので、力のある講師とそうでない講師を簡単に見分けることができます。(そのおかげで最初の担当の時はとても苦労しました…。)その結果、クラスによって、あるいは担当によって授業の様子が大きく変わることもあるでしょう。

校舎によってはいわゆる退塾(営利企業としての減収)を防ぐため、校舎方針として信頼を勝ち取れる力のある講師や最上位クラスを担当するほど指導力の高い講師や志望校別コースを担当する講師を最も基礎的なクラスに配置することもあります。もちろん、校長など役職のある人間は立場上上位クラスを担当することが多いでしょうし、上位の合格実績を増やすために力のある講師を上からは位置する校舎もあることは事実です。

私は中学受験をやっていてどちらかといえば要領の良い方でしたので、基礎クラスで当時の自分以上に頑張っているのになかなか成績が上がらない子を初めて見たときに人生で一番の衝撃を受けた覚えがあります。そんな子とどうやったらうまくいくようになるか、試行錯誤を繰り返したけれど、当時の若さゆえの引き出しの不足もあって、その子の成績を上げることができなかったのが頭の片隅にずっと残っており、今を生きています。

ですので、私の場合は、うまくいっていないお子様にうまくいってもらうきっかけを作ったり、頑張ることが苦手なお子様に頑張るきっかけを与えたりすることにこだわりを持って、進んで基礎クラスを担当しています。

(また、私は後で知りましたが、営利企業的に考えると、最上位層は最上位層でネットワークを作りますが、そうでない層は広いネットワークを持っており、その紹介で新規塾生が増えるというサイクルもありますから、「営利」企業的に考えると、最上位層だけを取り込むのではなく、広い層の生徒獲得をして、その手厚さをアピールすることも、企業としての増収に貢献するそうです。私には関係ないことですが…。)


もちろん、一定以上の学校に入れることができそうでなければ中学受験を諦めるのも一つの手段ですので、その場合の退塾を止めることはできませんが、今とても苦しい受験をしている中でお子様のためになることはとても多いはず。

一発で合格して楽しい思い出になるお子様もほんの少しだけいらっしゃいます。想定以上にうまくいかず、心が壊れかけてしまうお子様もいらっしゃいます。不合格だったけど、模試と違って問題が楽しかったと、純粋に学ぶこと、思考することの本質の片鱗に触れてくれたお子様もいます。

どのような結果にせよ、12歳でこれだけの感情が揺れ動く経験は簡単には体験できません。そんな貴重な経験を経て、人としてたくましく成長してもらう、基礎クラスのお子様にもそんな受験を経験していただけるよう、日々研鑽を積んでいます。

さあ、新年度、頑張っていきましょう!私も心機一転、新たな思いで子供たちと向き合います。




 
 
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