学年変更に伴う新年度カリキュラムテスト・YT(日程・曜日合わせ)の効用と弊害
- 倉田宙

- 2024年1月21日
- 読了時間: 4分
更新日:2024年2月9日
受験も間近、久々にお休みを頂けたので一本来年度への記事を書こうと思い至りました。新年度についての記事は昨年度も掲載しているので、下記記事もご参照ください。
新小6(2025)の早稲アカ生にとってはしんどかったカリキュラムテストが即週に実施される件、来年度は小4・小5で同じ日に実施することで決まりました。また、小6は引き続きそのままの週でその週の復習テストとなり毎週の実施となりますがむしろ学習状況のチェックはしやすいはずです。また、YTでは一部問題に前回分の範囲が含まれるため、復習の確認にももってこいです。
これによって即週テストが実施されることがなくなりましたので、やるとしたら最低限の復習を土曜日の午前中に実施してカリキュラムテストに臨むことができます。
ただ、私はあまり「カリキュラムテスト対策」として勉強をすることを勧めません(国語の漢字知識だけは時間をかけずに復習が可能なので30分~1時間で軽く1回解き直すのもありかもしれません)。
カリキュラムテストの実施方法はテストを行った後にしっかり復習すべき単元を見つけることです。それを復習込み(付け焼刃)にしてしまうと、本来見つけるはずだったポイント出ない部分まで勉強することになり、非効率です。
カリキュラムテストでの成績優秀性には表彰状が送られますが、そういった目先の目標がないとうまくいかない(今年の6年生を見ていると、テストで頑張ったら高級な文房具を買ってもらう生徒が一定数いらっしゃいました。ニュースサイトでも取り上げられていますね…)お子様であればカリキュラムテストを目標にするのはよいことかもしれません。
ただし本来のお子様の最大目標は中学受験で成功を収めること(学習塾の最大の目的)であり、その中で目標に向かって努力を続けることや、「学び」によってさまざまな視点を得て、この先の未来につなげることなど、様々なことを身につけていただくことだと考えています。
最終目標を中学受験と定めたとき、大目標は成績向上(上位層は維持)、中目標は月ごとのテストを経てのクラスアップ(維持)、そして小目標としてのカリキュラムテスト・YTになります。また、その前提条件としての宿題となるでしょう。そうかんがえたとき、小目標のための勉強ではなく、もう一つ上を目指せるほうが勉強の効率としてはよいはずです。カリキュラムテストやYTの成績が良くてもクラスが上がるわけではないので、その部分はテストの本来目的である「確認」に使うことができればよいのかなと思っています。
弊害としては、校舎によっては教室が足りないため、変則的な時間帯での実施になることがあり得るということ、および、小目標のための勉強で宿題が回らないという本末転倒な結果になることです。しっかりと保護者様は広い視野でお子様の勉強を見つめていただけると幸いです。
また、ここまで読んでいただけているということは熱心な保護者様だと思われます。改めて、熱心な保護者様に「お子様のキャパシティーを越えた勉強」をさせていないでしょうか。というのも、小4、小5でSSクラス(上位クラス)を維持するのは、宿題量以上の勉強をさせることで可能です。しかし、小6での合不合判定テストのように、範囲のないテストでは、宿題量以上の勉強ではどうにもならない「お子様本来の実力」が現れてしまいます。また、小5のカリキュラムは小4のカリキュラムの倍以上の勉強量を強いるものになります。このことで小5のカリキュラムの時点で小4までは通用したすべての教材を勉強する、が通用しなくなります。
これによって今まで維持できていたクラスから少しずつ転落していく、その中で今まで描いていた未来図が崩れていき、塾との関係性が悪くなったり、お子様との関係性に亀裂が入ったりします。そうして受験によりお子様を精神的に追い詰めてしまうこともあります。もしこのパターンにあたってしまう場合、落ち着いて「お子様の未来」を「一緒に」考え、何が「お子様」にとって最善かを考えていただければと思っております。
中学受験、お子様も頑張ってくれるはずです。なにも一緒に走るだけが「伴走者」ではありません。いとうみく著『朔と新』の朔が言ったように、「新しいもの」を見せてくれる伴走者であってほしいと思います。また、伊藤亜紗著『うつわ的「利他」』でインタビューされた方が仰るようにあれもこれも先回りしてやってしまい、自立して自己肯定感を上げられない形ではかわいそうです。そのあたりも考えていただければと思います。







