中学受験に役立った習慣、親が出来る一番大切だと思うこと
こんにちは!
サピ生は、復習テストが終わって春期講習という時期のようですね。
新学年になって勉強のサイクルにやっと慣れてきたところなのに、また日々のスケジュールに変化があって戸惑う方もいるかもしれません。
特に6年生はこれからさらに盛りだくさんのスケジュールが待ってますので、ちょっとずつ足馴らしをして柔軟に対応していってくださいね。
さて、今回は少し溯って、中学受験の基盤や学力の土台となったこと、身に付けてよかった習慣についてお話したいと思います。
中学受験を終えてみて、これは本当に役に立ったと思うこと、大切だなと実感していることを挙げるとするなら真っ先に思い浮かぶことがあります。
それは、
・計算力
・読書の習慣
・勉強は楽しいという気持ち
この3つです。
この3つがあれば、子どもはどんどん自分で勝手に知識を吸収して、理解を広げ、学力を伸ばしていってくれます。
家庭では小さい頃からこの3つを常に意識して子どもと接するようにしていました。
■計算
我が家は、入塾前に公文などの学習系の習い事や通信添削はやっていませんでしたので、計算は家庭で遊び感覚で身に付けるようにしました。
例えば、お風呂でお湯をかけると答えが浮かんでくる九九のシートで九九を覚えたり、お誕生日のケーキを四等分するときに分数の概念を教えたりすることから始めて、パズルやブロックのように算数も楽しいんだと思ってもらうように心がけました。
それから市販のドリルも喜んでやるようになったので、やりたがるだけやらせました。
それで2人とも小学校入学前には四則演算はできるようになりました。
勉強はいやいや机に向かってするつまらないもの、という思い込みを持たせないように、生活の中で、遊びの中で、意識的に算数に結び付けるようなことをしていました。
■読書
本は二人とも大好きで、2週間に一度図書館に行って限度いっぱいまで本を借りてくるということを幼稚園からずっと続けていました。
特に息子の読書量はすごくて、6年生の夏期講習前までは月に100冊弱くらいは読んでいたと思います。
塾に行くようになって大好きな読書の時間が減っていくので、どんどん読むスピードが速くなっていって一日で文庫本3冊くらいを読むペースになっていきました。
この読書のおかげ、文章を読むスピードだけではなく、読解力や語彙力も身に付きました。
さらに雑学の知識もとてもついたのですが、これが間接的に受験のいろいろな場面で役に立ったと思っています。
息子はあるテ―マにハマるとそればかり読む時期があって、例えば、宇宙、忍者、三国志、など、その時興味を持ったものををしばらく続けざまに読むという読書スタイルでしたが、それが、宇宙なら理科、忍者なら日本史、三国志なら故事成語などの国語の語彙に繫がっていって
自然に勉強に興味を持つ取っかかりになりました。
勉強は難しい、勉強はつまらない、と思ってしまうと子どもは自分からやりたがるようにはなりません。
なので、勉強は簡単!勉強は面白い!と口グセのように言うようにしていました。
親が子どもの勉強に関してできることは、この勉強を好きになってもらうこと、に尽きるのではないか、とさえ思うほどです。
中学受験後も、娘は勉強の習慣が続いていきましたし、息子は読書から得た読解力、文章力、雑学力が最大の武器になってくれました。
これは彼らの一生の財産だと思っています。
中学受験の渦中にいると、家庭学習の多さや、テストの結果、クラス昇降に翻弄されてしまって、我が家だって、勉強がこなすもの、に変わってしまった時期もありました。
でも何でも全部こなさなくてもいいと思うんです。
算数の解き直しの時に、難しすぎる問題や、ただひたすら面倒くさい問題は、子どものやっている時の表情をみて、これ以上やったら算数が嫌いになってしまうと思ったら、やらなくていい、飛ばしていい、と言いました。
勉強を嫌いになってしまうくらいなら、そんな問題はやらなくていいと私は思っています。
これから、中学、高校、大学と勉強と向き合う学生生活は続きます。
大人になっても学びは続いていきます。
中学受験の勉強で日々追われる中でも、この時期の取り組み方が今後の学びの姿勢や基盤に繫がるという意識もどこかで持っておいていただきたいなと思っています。
そして、中学受験を楽しむ境地には、やっぱりなかなかなれませんが、面白い問題を解くワクワク感や、新しい知識にへ~!すごい!と感動する気持ちを忘れずにいてもらいたいと感じています。