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志望校判定テストの心構え③ ~志望校選びについて~

③の記事が消えていたようなので(投稿し忘れたかな… 再掲させていただきます。元記事は昨年の1月に書かせていただいたので、ちょっと手を加えましたが、不自然な個所がある可能性があることをご了承ください。)


本日は志望校判定テストでどのような学校を書けばいいのかについて記事を書かせていただきます。小5の9月、次の1月には小4もありますから、志望校をどのように書けばいいのかな… という風に考えていらっしゃる方々に、少しでも参考になればと思いつつ、講師側はその志望校リストをどのようにみているのか(私目線ですが…)という考えをもとに書かせていただきます。(私よりプロの皆様もぜひご意見寄せていただければ…!)


まずは小4から。行かせたい学校、好きな学校、気になる学校、知っている学校で全部埋めましょう!! 一方で、可能であればお子様にはその選んだ学校の中でこんな学校良いんじゃない?みたいにお話をして、お子様の「目標校」を作ってあげられるとよいですね。中学受験は小6の2月が一旦のゴールです。そこまで、ゴールのない持久走をするのと、どんなに遠く険しくてもゴールを作れているマラソン(距離は人次第ですが…)では絶対にお子様のモチベーションは変わります。今回の志望校判定テストを通じて、お子様に私は「中学受験」をするんだ!という気持ちにさせてあげられるといいかな、と思っています。

全範囲のテストが初めてなので、組分けと違っていつも成績が取れるお子様が「古い単元を完全に忘れている」タイプなのか、逆にいつもより成績が上がって「長期記憶がしっかりしている」タイプなのかもわかってきます。

ですが、この成績でお子様を「「「「「絶対に」」」」」叱らないでください。

お子様は今までに組分けやマンスリーという範囲指定をされたテストには慣れていらっしゃいますが、範囲のないテストは全国統一小学生テストくらいのはず。特に志望校を判定するテストですから、偏差値60台のお子様の「志望校判定」を行うテストです。国語の問題は難しくなりますが、算数の問題は範囲指定の組分けより少し簡単になることが多いです。しかし算数の知識が深層まで定着していないと忘れてしまっているため、組分け偏差値50当たりのお子様は記号問題でガクッと成績を落とし、算理社の基本問題を落とします。ボリュームゾーンの保護者の皆様には特にその点をご留意いただきたいです。準備してないもので成績出されて悪かったから叱られる、お子様の気持ちを考えていただきたいです。ユウキ先生も「親は反省と分析が大事」と仰っていますが、志望校判定テストは組分けテスト以上にそれが大事になります。また、好きな学校を書いているので、すべての学校がD判定になることももちろんありますが、それで大丈夫です。我々講師陣にとっては「この家庭はこの学校を見ているのね…」という指標になり、指導、次の面談、子供への声かけをする上での大事な資料にさせていただきます。


小5の場合、既に一度、志望校判定テストをお受けになったうえで、冬の面談で抑え校の話をしている状態が理想です。一方で、子供が参加している面談ではおそらくわざと抑え校の話などという子供の夢を断ち切る可能性があることは一切しないはずです。今年も、お子様を毎回連れてきてくださるご家庭には抑え校の話はまだできていません。どこかで電話などで相談しなければな、と思っています。(たぶんこの記事をご覧になってくださっている方にも、抑え校の話をされていない方がいらっしゃると思います。偏差値帯によってそのお子様の抑え校は変わってきますので、これについても、また記事にできればと思っています。)


まだ志望校が定まっていないお子様は少ないと思います。もしいらっしゃいましたら今の偏差値より10くらい高くてもよいので、まずゴールを決めましょう。理由は上述しています。(志望校も決めてないのに子供がやる気にならない…ってそりゃ無理な話よ、と私は思っています。)

一方で、偏差値40を切っている最も基礎クラスの場合は小6の夏くらいまでは基本的に親にも夢を見てもらう話をすることが多いです。私の横担当をしていた当時私の校舎に継続的に最も長く在籍していた算数講師はそのような話し方をしていました。具体的には、「浅野やJGを第一志望でがんばっていきましょう、小6の夏越えてそれでも偏差値50まで伸びなかったらまた考えましょう」という形ですね。実際に、精神的成長もあって小5の冬から一気に小6の夏前に50辺りまで伸びてきて、私のもう一つの持ちクラスであったちょうど偏差値50辺りのクラスまで来てくれた子もいました。その子はまだ若手だった私に「倉田先生の授業がまた受けられる!」と喜んでみせてくれたのでちょっとうれしい思い出として今も記憶に残っています。


まず夏明けの志望校判定テストでは知っている学校、子供を行かせたい学校をたくさん選びましょう。そして、すべてがD(一番低い判定)だったとしても、なるほど、さらに頑張る必要があるね、と優しく声掛けしていくことができます。

小5冬の志望校判定テストにおける志望校選びの私の持論として、「第一志望」「併願予定校」「お子様の偏差値より少し高い学校」「お子様の持ち偏差値あたりの学校」「抑え校」の5種類をしっかり盛り込むことが理想といえます。(だから第6志望まで書けるのかな…と思っています) 先ほども申し上げましたが、そろそろすべてD判定しかない学校を書くのはお子様にとってもダメージが大きくなってきます。4年生のころに比べてお子様も精神的に成長しています。仮にテストで大ゴケしていつもより力が出せなかったときにすべてD判定です……となったときのお子様の気持ちを考えてあげてほしいです……。


さて、成績についてですが、もう一度大事なことを言わせていただきます。

志望校判定テストでは成績でお子様を「「「「「絶対に」」」」」叱らないでください。

なぜなら、6年生で行う合不合判定テストのように、既習の全範囲からのテストはまだ経験が浅いはずだからです。もう一度同じことを申し上げますが、苦手単元、忘れている単元を見るのが志望校判定テストの目的です。問題自体は簡単に見える(先ほど申し上げた通り、一期一会の国語以外は例年、月ごとの組分けより恐らくほんの少しずつそれぞれの設問自体は簡単に作っていると思われる)ため、お子様の問題を解ける保護者様は特に、「こんなのカンタンだろ!」と思ってしまいがちです。特に「ボリュームゾーン」と呼ばれる現在受験者層が増えている四谷偏差値45~55のあたりの方々は成績がいつも以上に乱高下します。だからこそ、親はそれをしっかり理解したうえで、成績が悪かったお子様を優しく支え、成績が良くて天狗になっているお子様をしっかりたしなめる必要がある、ということができます。


夏期講習明け、是非、お子様が最大限力を発揮できるように、サポートのほどよろしくお願いいたします。

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