小5国語 最難関問題集下巻 第2回
- 大谷琢也
- 9月7日
- 読了時間: 2分

早稲アカや四谷大塚、臨海セミナー、進学くらぶなど予習シリーズカリキュラムで学習を進めている中学受験生で、偏差値63以上の難関校を目指す人たちは、「最難関問題集」で学ぶのが最適解だ!と思う私大谷の個人的解説集です。
それでは今週も第2回で記述力を強化していきましょう。
今回の題材は論説文です。
論説文の記述は「本文中に書いてある言葉を使う、もしくは抽象化して使う」ことが原則です。ただ、「それは分かっているけれど、どこの文を使えばいいのか分からないんだよ」と口をとがらせる人もいることでしょう。
ですので、今回は「記述の材料の探し方」のひとつのパターンを解説していきます。
問四
「こうして、この銀行はつぶれてしまいました」とありますが、「この銀行」がつぶれた理由を説明しなさい。
103行目にある下線部を見つけてください。
「こうして」とあるので、その内容を前からまとめると、
「人々の要求に応えて交換できるほどの金を持っておらず、交換に応じることができなかった」
という内容に線を引けたと思います。
では続けて考えてください。
「それはなぜですか?」
なぜ交換できるほどの金を持っていないのか。
100行目に
「その銀行が発行した紙幣を持った人が押し寄せた(から)」とあります。
材料として加えましょう。
ではさらに聞きましょう。
「それはなぜですか?」
なぜ銀行に発行した紙幣を持った人が押し寄せたのか。
97行目に
「紙幣が急に増え、その紙幣に対する信用がなくなった(から)」と見つかります。
材料として加えましょう。
しつこいようですがもう1回。
「それはなぜですか?」
なぜ紙幣が急に増え、その紙幣に対する信用がなくなったのか。
93行目に
「実際に持っている金の量より多く紙幣を発行した(から)」とあるので、
線を引いて材料としましょう。
このように、「それはなぜ?」を繰り返すことで、ひとつずつ材料を増やすことができます。このような目線で、記述の材料を見つけ出してみてください。

ただ「文章に線を引きなさい」ではなく、「どういう視点で材料を探すのか」という意識を持つことが重要です。記述問題に触れながら、材料の探し方を言語化していくと力が伸びますよ。
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