情報の2次加工なのですが、こういうデータ無いよな?と思ってデータの抽出と編集をしていました。
今年の合不合算数の11月までの全125問の正答率(男子ベース)を高い順に並べてみました。途中までXに打ち込んでいたのですが、長すぎてこっちにしました。
1番正答率が高かったのは、
10月 大問3 (1) 和や差の問題・点数の平均 96.5% でした。
以外にも大問1の計算じゃない点に注目。中学受験生はやはり計算の正答率は結構甘々だったりするようです。
なお、大問1だけ正答率順に並べてみると
10月(1) 94.5%
9月 (1) 91.6%
10月(2) 89.7%
4月 (1) 89.1%
11月(2) 87.6%
9月 (2) 85.5%
7月 (2) 84.2%
7月 (1) 81.5%
11月(1) 80.4%
4月 (2) 50.8%
という結果です。
1番最初の計算で50%~94.5%まで幅があるという点からも、計算力の強化は残り1ヶ月で重要なテーマになりそうです。
また大問2の小問集合で正答率ワースト4は
4月 (3) 和や差の問題・えんぴつを配る 65.4
9月 (3) 平面図形の問題・角アの大きさ 64.8
7月 (6) 速さの問題・折り返しの旅人算 51.1
10月(6) 場合の数の問題・ぬり分ける 45.6
平面図形は何でもない平行四辺形の角度(二等辺三角形の利用)です。またぬり分けは5年上でちょこっと出た単元なので、完全に盲点ですね。
この4問だけ正答率70%を割ってますが、それ以外が解けていない場合は単元ごと復習必須だと思います。
なお、気になるのが4年下の内容の定着の甘さです。この学年は四谷カリキュラム改定初年度ですが、4年下の辛さといえばもう、、思い出すだけで苦しくなるのですが、結構重要単元抜けている可能性があるので要チェックです。
続いて大問3〜5で見てみると35問中26問が正答率50%以上となっています。正答率50%を割っている9問中7問が大問5の後半なので、偏差値の出る出ないは、大問5を完答できるかどうか?で決まっているようです。
さて、毎年みんなを苦しめる大問6ですが、全15問中正答率50%以上はたった1問。
厳密には計算できませんが、正答率の平均をとったところ、なんと大問6は29.1%。ここに時間を割くのはあまり得策ではなかったということです。
そして終盤、大問6〜9ですが、この範囲で正答率50%以上なのは、この3問。
10月 7 (1) 規則性の問題・となり合う2つの数の和 68.4
7月 7 (1) 平面図形の問題・三角形の面積と比 63.6
7月 9 (1) 数に関する問題・約数の個数 50.7
こうみると、なかなか後半は正答率が低く、点数にしにくい出題です。
大問7以降は、のべ35問あるなかで、正答率10%未満が15問ほどあるので、後半は、御三家難関レベルの生徒たちだけの戦いと言えるでしょう。
なお、正答率の平均(厳密に数字は異なりますが)をとってみると、以下のようになります。
大問 正答率の平均
1 83.5%
2 78.9%
3 74.1%
4 66.7%
5 54.5% ー偏差値50ゾーン
6 29.1%
7 31.3%
8 16.8%
9 8.6%
※本来「正答率の平均値」は、厳密な平均を表すものではないのですが、母数がわからないので簡易的に概数計算した結果として掲載します。
上記から大問6の難しさが際立つ一方で、大問7は取り組む価値があり、問題の取捨選択ができていれば正答できたかな、という出題傾向だったということです。
おおむね平均点が70点前後だったということを考えると
Y50~55レベルまでの学校を目指す生徒は、大問5までの出題内容や単元の復習をするとよさそうです。このゾーンはもうほんとこのレベル感の反復で良いと思います。
なおY55~64レベルの学校の場合、大問5+αの取り組みが必要で、この合不合だけだと適正難度問題の母数が少なすぎます。ちなみに、このゾーンは「難しいことができるから受かる」というゾーンではないです。
どちらかといえば、全体で50%程度の正答率の問題を70~75%くらいで安定して得点が取れるという点数の取り方になると思います。
そうなると、その学校の過去問でよく出る単元や考え方、解法の定着が重要となりますね。
Y64以上となると、その学校の独自色が強いのと、複数回受験の場合は入試問題ではなく受験者層のハイレベル化によって合格ラインがグッと上がっているのでなんともいえませんが、少なくとも後半で正答率10〜20%くらいの問題は、類題などにも適応できるような対策が必須と言えるでしょう。
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