小6国語 最難関問題集上巻 第9回
- 大谷琢也
- 4月15日
- 読了時間: 2分

偏差値60以上を目指す受験生にとって、市販の教材では最高峰といえる、個人的大絶賛教材の最難関問題集、第9回物語文の解説です。
問一 「目からはらはらと涙が落ちた」とありますが、この時の有里の気持ちを六十字以内で説明しなさい。
まず問題チェックをしてください。
「はらはらと涙が落ちた」という「様子」についての「気持ち」を答える、という問題なので、「様子」を「気持ち」に置き換えれば【核】ができます。
「はらはらと涙が落ちた」=「悲しかった・ショックを受けた」 という感じですね。
次に、その心情をもたらした【できごと】を本文にチェックしましょう。
3行前にある「お母さんが頬をたたいたのだとわかるまで、少し時間がかかった」にチェックができましたか?
そして、「悲しかった」「ショックを受けた」と同じ【心情のかたまり】にチェックをしてください。
下線部の直後からのセリフに、主人公の心情が見て取れますね。
・お母さんに頬をはたかれるなんてはじめてでショックだった
・「どうして悪くないのにあやまらなきゃいけなの?」
・「どうして、我慢するのはいつも私なの?」
・「どうしてあやまるのはいつも私なの?」
このようにチェックができました。
ポイントはここからです。
このセリフたちをそのまま記述に使うわけにはいきません。
こういった「具体的な」内容を、「つまりどういうこと?」とひとつ段階を上げる作業を「抽象化」と言います。
・「どうして悪くないのにあやまらなきゃいけなの?」
・「どうして、我慢するのはいつも私なの?」
・「どうしてあやまるのはいつも私なの?」
これらを「抽象化」してみましょう。
(抽象化)
↓↓↓
「自分の苦しさを分かってもらえないことへの悲しみ」
こういった材料が取り出せるようになれば完璧です。
あとは【できごと】+【心情】のフォーマットでまとましょう。

「具体的なセリフや行動を【抽象化】して材料にする」というロジックを確認しました。
心情記述の典型題なので、意識して取り組んでみてください!
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