こちらのサイトでははじめまして、Three Stars★★★国語社会担当の倉田です。
四谷カリキュラムを回してきた講師として、そして過去に中学受験を「楽しんだ」生徒のひとりとしての目線で記事を書かせていただきます。
手袋やマフラーが必要となってきたこのころ、四谷カリキュラム生は志望校判定テストの申し込み締め切りのあたりかと思います。
志望校判定テストは4年生にとって初めての、そして5年生は3度目の「範囲指定の存在しない」テストになります。(もちろん、首都圏模試をお受けになっているお子様はその分も加算して、ですが。)
記事を書くのが遅く申し訳ないですが、このテストは是非、受験していただきたいテストになります。また、本当に最上位、偏差値65以下を取ったことがないお子様を除き、四谷大塚の校舎ではなく、たとえアクセスが悪くても、実際の学校の会場を選んでいただきたく思います。
えっ?と思われた方も多いと思いますが、大きな理由はまず会場という点から2つあります。位置づけという理由では後日掲載させていただきます。
まず、「実際の私立中学」をお子様に知っていただく、また、保護者様も体感していただくということです。こちらはどちらかというとお子様目線に近くなります。
というのも、最上位生以外は、志望校判定テストの会場となっている学校を志望することになる、また、抑え校として受験することになる可能性が高いためです。そのため、その学校を志望するお子様、あるいはその学校に興味を持っているお子様が会場に集まることになります。つまり、「自分のレベルの近いライバルと競い合える場所になります。」これは、 通常の組分けテストでは起こりえないことです。
また、会場となっている学校の多くはいわゆる「ボリュームゾーン」の学校であることが多いのは、学校側も「四谷大塚のテスト会場として場所を提供することで自分の学校へ興味を持ってもらおう」という狙いがあるためです。その利害が一致した結果、田園調布学園、関東学院などの学校が会場校として場所を提供してくれることになります。そして、その場で説明会を併催することで、保護者様は試験の時間近くのカフェで時間をつぶすことなく、学校について知ることもできるわけです。
もう一つは本番の入試のシミュレーションをしてほしい、という点です。これは特に保護者様の目線で書かせていただきます。
東京・神奈川の受験生は1月10日の埼玉での受験を皮切りに、2月1日以降の連戦に向かっていくわけですが、お子様が志望される学校は必ずしもアクセスのよい学校ではないはずです。
何時にお子様を起こし、何時に家を出て、どの電車に乗り、どこで乗り換え、何分歩き、、、そういったことが本番では数日続きます。さすがに塾側はそこまでサポートできるはずがありません。そのシミュレーションを今から始めていただきたいのです。
私事ですが、午後受験のなかった20年近く前の私(1武蔵、2栄光、3浅野、4サレジオ、5桐光)の両親でさえ、「2/1~2/5であらかじめ有給を取り、移動まではシミュレーションしていたそうです。最も忙しかったのは3日、私を浅野(横浜の新子安)に送り、当時はネット掲示のなかった(今はネット掲示)武蔵(練馬区の江古田)の合格発表を見に行き書類を受け取って、浅野に戻り私を大船(横須賀線の鎌倉近く)に連れていき、母は大船にある祖母の家で待機し(当時小4と年長の弟二人はどうしていたか覚えておりません…)、3人で栄光坂(20分の徒歩)を登って栄光の合格発表を見に行く」という過酷なスケジュールをこなしております。
現在、合格発表はネットが主流になったものの、午後受験というものが多く用いられるようになってゆき、そこで抑え校を取ったうえで上位の志望校にチャレンジするというスケジュールとなりました。結果、保護者の方々はお子様を会場に連れてゆき、会場校の用意した待合室や近くのカフェで時間をつぶし(この時間が一番緊張したという保護者様が多いです)、試験終了とともに迎えに行き、予定していた昼食を取り(会場校近くのカフェは小規模な駅の学校ほどいっぱいのことが多いです)、午後の受験校に向かっていき、また時間をつぶし、お子様を連れて一緒に帰る、というハードスケジュールをこなす必要があります。
最上位生はその学校に行く可能性はほとんどないため、後者の練習をするメリットはありますが、前者のメリットが全くありません。ですので、駅からアクセスの比較的良い四谷大塚会場を利用するのも手でしょう。
四谷の組分けテスト会場は地域によって2,3校で固定されている家庭が多いかと思います。近いレベルのライバルと競い合う、学校を知る、移動の練習という面でも志望校判定テストをご活用ください。まだ申し込みされていない方は、二次募集が始まるかと思います。大体四谷大塚校舎会場から埋まりますので、是非、実際の学校に足を運んでくださいね!
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