こんにちは!
今日は3.11ですね。何年経ってもあの衝撃と悲しみは色褪せることはありません。
それほどまでに未曾有の出来事でした。
毎年この時期になると様々な想いが呼びさまされますが、この時の各学校の対応は、志望校を選ぶ際にとても影響したことも思い出しました。
今回は、このことについて書いてみたいと思います。
■桜蔭
学校説明会で、本校の3.11の対応と今後の防災対策、というテーマで、防災担当の先生がお話くださった内容です。
・帰宅困難になった生徒を学校に泊めた。
・都心の会社からお父さんがへとへとになりながら徒歩で娘さんを迎えに来たが、学校でお友達と泊まりたいと言われて困ってらしたので、
お父さんも学校にお泊めした。
・卒業生も母校を頼って学校に避難しにきたので泊めた。
・翌朝、交通機関の復旧を見ながら下校班に分かれて帰宅させたが、この時、各班に卒業生がいたので、卒業生がリーダーになって引率してくれて大変頼りになった。
・この経験から、さらに長期化した場合も想定し、備蓄の確保、さらなる備品の充実を図る。
実は、他の女子校で、宿泊の準備がないからと交通機関が麻痺している最中に生徒を下校させた学校もあり、その学校は都心にあったので、遠方から通っている子は大変な思いをしたようです。
その時の保護者の方のお気持ちを思うといたたまれず涙が出ました。
なので、それまで桜蔭には真面目で固いイメージしかなかったのですが、このお話を聞いて一気に好感度が急上昇し、私の中で志望校候補に浮上しました。
■麻布
3・11時、くるみ兄は期末テストの試験休み期間でしたが、部活に行ってくると朝から学校にいきました。
午後大震災が起き、息子に連絡を何度も取りましたが、電波がパンクしていて繫がらず、
今息子はどこにいるのか、学校か、部活の仲間と街に遊びに行ってしまってるのか、帰宅の電車内なのか、はたまた部活をサボって、一人でどこかでふらふらしてるのかまったく分からない状態となりました。
どうか学校にいますように…と祈る気持ちで連絡を待っていましたが結局息子からは返信がなく、どんどん不安が募っていきました。
そんな時、麻布学園のHPに何か緊急のお知らせが載っているかもしれないと思いついて、
すがる思いで見てみたら、なんとトップページに、現在学校にいる生徒全員を実名で記載してたのです…!
そこに我が子の名前を発見!!
もう安堵の気持ちで一杯になり、我が子の無事に歓喜しました。
その時、他の学校に通っているお友達たちのことも心配だったので、他の学校のHPもざっとチェックしましたところ、HPに緊急のお知らせを出している学校は多くありましたが、
どの学校も
中1 1組○人 2組○人 …
というように、人数しか公表していませんでした。
これでは、肝心の我が子が学校にいるのかどうかは分からないですよね。
実名を公表していたのは、私が見た限りでは麻布だけでした。
こんな未曾有の緊急時には個人情報も何もない!と実名公表に踏み切ってくれた麻布には
本当に本当に感謝しかありませんでした。
後日、サピックスの先生とお話する機会があり、くるみ兄は元気ですか?!と聞かれたので、近況をご報告するのと共に、3・11の麻布の対応は素晴らしかったです、と申し上げたところ、
「他の麻布の保護者の方も同じように賞賛されてました。」と言われました。
今後、大きな災害があるかどうかは分かりませんが、こうした防災対策にも、各校の理念やカラーが出るものです。
志望校選びの基準に、こういった防災に対する姿勢は、重要な判断材料の一つになる、
と私は思っています。
震災を追悼すると共に、今日を機に、志望校や興味のある学校の防災対策をチェックしてみてはいかがでしょうか。
Ayaさん、コメントをありがとうございます。我が子も学校から自宅までにある私立学校を登録したことを思い出しました💡震災後、対策が進んだのは何よりですね。6年間安心して子どもを通わせる体制が整うことは有り難いことです。重要な追記をありがとうございました!
とても参考になる記事ありがとうございます。東京、神奈川の私立中学校、高等学校と連携して「登下校時の緊急避難校ネットワーク」に加盟している話を入学時に聞きました。学校に居ればもちろん学校で安全が確認できるまで待機できるようですが、登下校の途中で震災などに遭ってしまった場合は、通学途中の学校に避難して、そこから在籍学校に連絡して下さるようです。日頃からの緊急時の避難校の確認、大切ですね。