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歴史ラジオの実況中継 第7回 室町時代

  • 執筆者の写真: Shun
    Shun
  • 2023年10月15日
  • 読了時間: 4分

更新日:5月13日






【歴史解説】室町時代を完全攻略!足利将軍と社会の変革まとめ

室町時代は、鎌倉時代と江戸時代に挟まれ、政治体制が複雑に変化する時代です。入試では「1・3・8代将軍の政治」「外交(日明貿易)」「民衆の力(一揆)」が頻出ポイント。

プロの視点で、得点に直結する知識を論理的に整理します。


1. 室町幕府の成立:建武の新政から南北朝へ

鎌倉幕府が1333年に滅亡した後、すぐに室町時代が安定したわけではありません。


  • 建武の新政(1334年〜)

    • 後醍醐天皇が中心となり、天皇親政(天皇による政治)を復活させた。

    • 失敗の理由: 恩賞の不公平など、武士の不満を買い、わずか2年で崩壊。

    • 重要史料: 「二条河原の落書」(建武の新政の混乱を風刺した当時の落書き)。


  • 南北朝時代(約60年間の内乱)

    • 足利尊氏が京都に「北朝」を、後醍醐天皇が奈良の吉野に「南朝」を立て、2人の天皇が並び立つ異常事態となった。


2. 室町幕府の仕組み:三代将軍・足利義満の完成

幕府の基盤は、三代将軍の時代に整いました。

  • 足利義満(三代将軍)の功績

    1. 南北朝の合一(1392年):内乱を終結させた。

    2. 花の御所:京都の室町に豪華な邸宅を築き、政治の拠点とした。

    3. 有力守護の抑制:力を持ちすぎた大名を討伐し、将軍の権威を確立した。


  • 幕府の役職(鎌倉幕府との比較)

    • 管領(かんれい):将軍の補佐役。鎌倉時代の「執権」に相当。足利一門(細川・斯波・畠山)が交代で務めた。

    • 鎌倉府:関東支配のための役所。

    • 守護大名:守護が地頭を従え、一国を支配する強力な領主に成長した。


3. 外交と貿易:日明貿易と東アジア

室町時代は、海外との交流が活発で、幕府の大きな財源となりました。

  • 日明貿易(勘合貿易)

    • 足利義満が明(中国)と開始。

    • 勘合(勘合符):倭寇(海賊)と正式な貿易船を見分けるための合札。

    • 形式: 日本が明に貢物を持参する「朝貢(ちょうこう)」の形式(=幕府にとって利益が非常に大きかった)。

  • 朝鮮・琉球との関係

    • 朝鮮:対等な立場で貿易。木綿や『大蔵経』、人参が輸入された。

    • 琉球王国首里を都とし、東南アジアと東アジアを結ぶ中継貿易で繁栄した。


4. 社会の変化:産業の発達と民衆の団結

この時代、農業技術の向上により民衆の力が飛躍的に強まりました。


  • 農業と商工業の発展

    • 二毛作:全国に普及。

    • 定期市:月に6回開催(六斎市)されるようになった。

    • 特産物:宇治の茶、紀伊のみかん、甲斐のぶどうなど。

    • ギルド(座):商工業者が同業者組合を作り、独占販売権を得た。


  • 物流と金融

    • 問(問屋):配送・卸売。

    • 馬借(ばしゃく):馬を使った運送業者。

    • 土倉(どそう)・酒屋:金融業者(金貸し)。


  • 惣村(そうそん)と一揆

    • 農民が自立し、寄り合いで村の掟を決める「惣」を形成。

    • 正長の土一揆(1428年):近江の馬借らが徳政(借金帳消し)を求めて蜂起。

    • 山城国一揆:守護大名を追い出し、8年間の自治を行った。

    • 加賀の一向一揆:浄土真宗(一向宗)の門徒が守護を倒し、100年間の自治を行った。


5. 衰退と文化:応仁の乱と2つの文化

八代将軍の時代、幕府の権威は失墜し、戦乱の世へと向かいます。

  • 応仁の乱(1467年〜1477年)

    • 八代将軍・足利義政の継嗣争いなどが原因。

    • 11年間にわたり京都が戦場となり、焼け野原に。これを境に戦国時代へ突入。

  • 室町文化の比較(北山 vs 東山)

特徴

北山文化(三代・義満)

東山文化(八代・義政)

雰囲気

豪華・公家文化と武家文化の融合

質素・わびさび・禅宗の影響

代表建築

金閣(鹿苑寺)

銀閣(慈照寺)

建築様式

寝殿造+禅宗様

書院造(畳、障子、襖)

芸能・絵画

(観阿弥・世阿弥)

水墨画(雪舟)


まとめ

中学入試では、「鎌倉時代と室町時代の社会の違い」がよく狙われます。

  • 鎌倉は「月3回の市」、室町は「月6回の市」。

  • 鎌倉は「執権」、室町は「管領」。

  • 鎌倉の徳政令は「幕府が出したもの」、室町の徳政は「民衆が要求したもの」。

この対比を意識して整理することが、記述問題や正誤問題での失点を防ぐ鍵です。


【参考文献】四谷大塚発行 予習シリーズ5年下

【著者】鈴木 俊(すずき しゅん)




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