東京都私立学校展8月開催と「小5からの受験スタート」——夏を見据えた志望校選びの第一歩
- ユウキ先生
- 6月29日
- 読了時間: 5分

こんにちは、ユウキです。「偏差値が13足りないけど、都立中高一貫校を目指したい」——小5の3学期にそう言い出したお子さんの話を聞いて、あなたならどう反応しますか? 今週、Yahoo!ニュースで紹介されたある家庭のエピソードが、SNSで静かな反響を呼んでいます。
今回は、夏の学校選びイベント情報と、遅めのスタートから中学受験に挑む際の考え方について、最新のニュースを交えながらお伝えします。
8月末に東京都私立学校展——全415校が一堂に会する大規模イベント
東京私立中学高等学校協会と東京都私学財団は2026年8月29日(土)・30日(日)、東京国際フォーラム(千代田区)において「東京都私立学校展」を開催します。東京都の全私立中高415校が参加し、それぞれのブースでポスターセッション方式による学校説明を行います。
完全予約制(先着順)で、申込開始は7月16日午後3時です。
これは夏休み終盤の貴重な情報収集の機会となります。
私が15年以上塾講師をしてきた経験から言えるのは、「一度に多くの学校を比較できるイベント」の価値は、想像以上に大きいということです。特に志望校がまだ絞り切れていないご家庭や、「いくつか候補はあるけれど決め手がない」という状態の方にとって、短時間で複数校の雰囲気を掴める機会は貴重です。
7月16日の予約開始日を忘れずにカレンダーに登録しておくことをお勧めします。
小5の3学期から受験を決意——「偏差値が足りない」とき、親はどう向き合うか
今週話題になっている記事では、小5の3学期に「受験する」と心変わりしたお子さんが、都立中高一貫校を志望しているものの、偏差値が13ほど足りないという状況が紹介されています。
私立中学校受験で偏差値が10違うと、難易度の差は歴然です。事前の模試で偏差値が10足りない状態で合格するのは難しいと思いますが、公立中高一貫受検では事前の模試などで偏差値が10程度足りなくても合格してしまうケースが散見されます。逆に模試等で合格圏内でも、不合格になってしまうケースも多く見られます。
この「公立中高一貫校特有の不確実性」は、保護者の方々を悩ませる要因でもあり、同時に希望にもなり得ます。
都立中高一貫校は「学費が安い公立校」ではありますが、入試の難しさで見れば、難関私立中高一貫校と同じ土俵で考えるべき学校です。ただし、私立中学と都立中高一貫校では、求められる力が違います。私立中学では教科知識や処理力が重視される一方、都立中高一貫校では、資料を読み取る力、考える力、文章で説明する力が強く求められます。
つまり、偏差値の数字だけで「無理だ」と判断するのは早計かもしれません。一方で、「適性検査型だから逆転できる」と安易に考えるのも危険です。
都立中高一貫校受検で押さえておくべきポイント
都立中高一貫校の一般枠募集の入試は、全校が同じ日にち(2026年度入試の場合は2月3日)に一斉実施されます。そのため、受験できる都立中高一貫校は1校のみです。
私立との併願を考えている方は、この日程を軸に戦略を立てる必要があります。
都立の入試日(2月3日)より前の2月1日・2日に、入試の雰囲気や形式に慣れるための「練習」として、「適性検査型入試」を実施している私立中学を受験するケースが考えられます。
また、都立中高一貫校では小学校の成績(報告書)も合否に影響します。
報告書点は小5と小6(九段中等は小4・小5・小6)の9科目の成績を点数化して算出されます。
適性検査と報告書の配点比率は学校によって異なりますが、総合成績の比率としては、報告書が20%~30%、適性検査が70%~80%となっています。
小5の3学期から受験を決意した場合、すでに小5の成績の一部は確定しています。しかし、まだ小6の1年間が残っています。学校の授業への取り組みや提出物の管理を今からしっかり行うことで、報告書の評価を高めることは十分可能です。
保護者の皆さまへのアドバイス
1. 夏のイベントを戦略的に活用する
8月の東京都私立学校展は、415校を一度に見られる首都圏最大級のイベントです。ただし、「たくさん見れば良い」というものではありません。事前に興味のある学校を10校程度リストアップし、優先順位をつけてブースを回ることで、効率よく情報収集ができます。
2. 「遅めスタート」を悲観しすぎない
受験校は偏差値プラスマイナス10を基準に検討するとよいでしょう。チャレンジ校は偏差値プラス10まで、おさえ校は偏差値マイナス10までというのが目安です。
小5からの受験準備でも、お子さん本人のやる気と適切な学習計画があれば、十分に合格を勝ち取れます。大切なのは、「間に合わないかもしれない」という焦りを子どもに伝染させないことです。
3. 都立中高一貫校を目指すなら「書く力」を鍛える
都立中高一貫校の適性検査では、答えがわかるだけでは不十分です。なぜそう考えたのか、資料のどこを根拠にしたのかを、相手に伝わる形で書かなければなりません。
この「記述力」は一朝一夕には身につきません。日常的に「どうしてそう思うの?」と理由を言葉にさせる習慣をつけることが、長期的な対策になります。
4. 今すぐできること:7月16日の予約を忘れずに
東京都私立学校展の予約は先着順です。
人気の時間帯はすぐに埋まりますので、7月16日午後3時の予約開始に備えて、事前に東京私立中学高等学校協会のWebサイトを確認しておきましょう。
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梅雨空が続く6月ですが、受験の世界では夏の準備が着々と進んでいます。焦る必要はありませんが、「今できること」を一つずつ積み重ねていきましょう。
参考リンク
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