小6国語 最難関問題集上巻 第17回
- 大谷琢也
- 7月6日
- 読了時間: 3分

記述出題校を目指すなら、とにかくこの教材に取り組め!とおすすめする最難関問題集
第17回の解説です。
まずは下記のポイントを確認してみましょう。
□まず問題チェックをして、何を答えるか分析できている
□「きっかけ」+「心情」のかたちを意識できている
□「行動・表情・セリフ」を「心情語」に置き換えることができている
今回は、最も難しい問五をピックアップします。
問五
「鼻の奥がツンと熱くなった」とありますが、このときの弥生子の心情を文章全体をふまえて説明しなさい。
まず、上記のポイントにもありますが、
「行動・表情・セリフ」を「心情語」に置き換えることができている
ことが大切です。
「鼻の奥がツンと熱くなった」=泣きそう・感謝・感激
こういった置き換えができますね。
心情が分かったので、その「きっかけ」を考えます。
下線部の前をたどってみると、
「そんなふうにふるまえなかった父親のことも、いまはもう、間違っているとは思わなかった。」
「あんたとお母さんが乗り物に乗って楽しんでるのを見るのが、いちばん楽しいからなんだって」
このあたりを抽象化してまとめてみてください。
すると、
「父親も父親なりに家族を大切にしていたことに気づいた」
というようにきっかけをまとめられます。
ということで、最も簡単で短いバージョンで解答すると、
「父親も父親なりに家族を大切にしていたことに気づき、申し訳なさと感謝の思いから涙が出そうになっている」
とまとめられますね。
字数にまだ余裕がある場合は、これに「変化」のフォーマットを加えるときれいになります。
(心情の変化前)
これまでは、この家を買ったのは父親の自己満足で、そのために無理して、働きどおしで死んでしまった父親を迷惑だと感じていた。
これでだいたい字数が埋まります。ここまで書ければ及第点ですが、さらに「完璧」を目指すためには、
「ラストの問題は、物語の主題を答える」
というロジックを意識してみてください。
文章全体を通じて、筆者は何を描きたかったか。
「おとなになって初めて気づいた父親の愛情」
「あらためて感じた家族の絆」
こういった言葉が見えてくるのではないでしょうか。
この「主題」を記述に盛り込めれば「完璧答案」が出来上がります。

物語文の「主題」を記述に入れるパターンは理解できましたか?
特に制限字数の長い記述を課してくる学校には頻出ですので、頭に入れておきましょう!
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