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小6国語 最難関問題集上巻 第15回

記述出題校を目指すなら、とにかくこの教材に取り組め!とおすすめする最難関問題集

第15回の解説です。


さて、第15回は詩の読解です。ですので、今回は潔くとばしてもらって大丈夫です。


詩の読解が出題される学校は限られていますし、出題されたとしても対策のしようはほぼありません。過去問に取り組む程度でしょう。


それでも、「詩の記述も得意になりたいんだ!」という珍しいあなたのために、詩の記述のロジックを伝授するならば、


★詩のロジック

「感動の中心」は比喩をはがして見つける


ということを意識してみてください。



一般的に詩は心情が含まれる「叙情詩」です。心情と書きましたが、だいたいは「感動」です。(それも、五感(見る・聞く・嗅ぐ・味わう・触る)からくるものが多いです)


たとえば、

「今日はあったかくて気持ちいい天気だなー」という感動があったとして、それをそのまま書いたら詩になりません。この感動をどう表現すれば詩っぽくなりますか?



「今日はまるで干したばかりの布団にくるまってる日だね」


このように、「あったかくて気持ちいい」を言う部分を「比喩」で表すことで詩になります。


つまり、

「感動の中心は比喩にくるまれている」

ということであり、

「比喩をはがす(元に戻す)ことで感動の中心が見つかる」

ということになります。



大問2 問2

「こどもはもう あそびの輪にくわわって/遠くのほうで跳ねていた/跳ねていた/遠くで」とありますが、特に「遠くで」という最後の行に気を付け、ここに込められた母である「わたし」の気持ちを説明しなさい。



「それはもがれた一個の林檎だ」

    ↕対比の関係

「林檎の木が甘酸っぱい樹液にしめつけながらせつなげに枝をたわめるように」



この「もがれた林檎」と「せつなげに枝をため林檎の木」という比喩をはがしましょう。


「もがれた林檎」→駈けていくこども

「せつなげに枝をため林檎の木」→腕をさしのべようとした自分


と分かりますね。


すると、

「もがれた林檎のように駈けだしていった自分のこどもを見て、腕をさしのべようとした自分は甘酸っぱい樹液にしめつけながらせつなげに枝をたわめた」と理解できます。


これで、「甘酸っぱい樹液」「せつなげに枝をたわめた」も親の目線と考えると比喩をはがせますね。


「甘酸っぱい樹液」→親として成長が嬉しい

「せつなげに枝をたわめた」→親としてさみしい、もっとそばにいてほしい


材料を集めると次のように解答が作成できます。


(解答例)

自分のこどもの、自分には見せない一面を見たことで、わが子の成長を感じるとともに、いつまでも親のそばにいるのではなく、新しい世界に駈けていき、自立して大人になっていくことを感じ、さみしさとせつなさを感じている。



最初にも書きましたが、今回は時間をかけすぎないようにしましょうね!



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