
最難関問題集、第6回は随筆文です。
「随筆文が苦手で…」と相談をいただくことが多いのですが、ポイントは「抽象化」です。具体的な体験から、どういった考えをもつようになったのか、「具体」と「抽象」の往復が鍵になります。親御さんがサポートする場合はその点を注意してみましょう。
さて、問3で解法を学んでいきましょう。
問3
③「スタディ・ツアー」、④「ボランティア・ツアー」とありますが、その参加者の違いについて説明しなさい。
親切に、「その参加者の違いについて」と作問してくれていますが、「スタディ・ツアー」と「ボランティア・ツアー」というふたつが「対比キーワード」として設定されていることは本文を読んだ時点で気づいていないといけません。
そのうえで、「対比構造」を意識して材料を集める視点を持って本文を追いかけてみると、
ボランティア・ツアー
・何かやってあげる気持ちで行く
・実際には何もできない
・貧しい人たちを見下す
といった文に線が引けたことでしょう。
その逆の内容が「スタディ・ツアー」の説明になると意識しながら追っていくと、
スタディ・ツアー
・はじめから学ぶということを表に出して、いろいろやる
・一緒に仕事を何日かやる
・すごいいろいろなことを学んでくれる
こういった文に線が引けるはずです。
あとは、この構造を意識しながらまとめていきましょう。

今回は、「対比構造で記述をまとめる」というロジックを確認しました。
よく出題されるパターンですので、早いうちにマスターしましょう。
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