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小6国語 最難関問題集上巻 第5回

執筆者の写真: 大谷琢也大谷琢也

小6国語 最難関問題集の解説、第5回です。


もうすぐ組み分けテストですね。最難関問題集の解説動画では、採点基準を細かく作っていますが、組み分けテストは「2つ」の基準しかないことが多いです。

本文から、2つの材料を取り出し、それを合体させるだけの作業なので、最難関問題集のような解き方をしようとはしないよう、使い分けてくださいね。


さて、今回は問5を扱いましょう。なかなかレベルの高い問題でした。

この問題を完璧に答えられたら、もはやトップレベルです。


問5

「イサムはそう口にしてから目の玉を大きく開いた」とありますが、このときのイサムの気持ちを七十字以内で答えなさい。


まず、問題の分析からとりかかりましょう。


「目の玉を大きく開いた」「気持ち」を問うてますから、解答の核は、「目の玉を大きく開いたってどんな気持ちのこと?」つまり心情を言い換えれば良いと分かります。

「目の玉を大きく開いた」=「驚いた」 これは簡単に言い換えられすね。


これができれば次の材料がすぐ見つかります。

「驚いた」という心情の「できごと」をセットで考えます。

すると、「壊してしまった古備前が本物だったと気づいた」が材料として見つかるでしょう。


ここまでで一旦解答が作成できます。


(解答例)

「壊してしまった古備前が本物だったと気づき驚いている。」


いつも書きますが、記述は「まずは短くシンプルに答える」ことが重要です。

最低限ここまで書くことを心がけてください



さて、これだと指定字数に不足します。「もうひとつ材料がある」というメッセージですね。もうひとつの材料は何か、先を読まずに考えてみましょう!



ヒントは「主題」です。





この文章、途中で記憶の回想が挟まります。

そこで校長先生が言ったセリフが、

「この学校には子どもがこわして困るようなものは何ひとつ置いてありません」

この言葉に、イサム少年は救われました。


そして時間が経ち、自分と同じように高価なものを壊したことで責められるユウをかばい、イサムが言ったセリフが

「うちの店にあるものでお客様と店の者がこわして困るものは何ひとつありません」


この繰り返された言葉に、イサムのポリシー、そして本文の主題を感じとれたでしょうか?


このふたつのセリフを抽象化すると、

「ものを守るよりも人を大切にしたい」といった言葉が導き出されます。

この「主題」をうまく材料に使うと、次のような解答が作成できます。


(解答例)

贋作だと言われた古備前が、実は本物だったことに気づき驚いたが、ものを守るよりも人を大切にしたいという気持ちが通じたことに感謝している。


主題を材料にするパターンは、最後の問題によく見られますので意識しておきましょう!



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