小5国語 最難関問題集下巻 第9回
- 大谷琢也
- 10月26日
- 読了時間: 2分

開成、麻布、武蔵、桜蔭、女子学院、雙葉、駒場東邦、フェリス、栄光、聖光、芝、洗足、鴎友を目指す受験生はもれなくこの教材やっておこう!とおすすめする、四谷大塚教材 最難関問題集の解説集です。
ただ模範解答をうつすだけでなく、解答を導く論理をしっかりたどって学習をしていきましょう。
さて、第9回は「俳句」です。もちろん、俳句単体で出題される学校はほとんどありません。俳句の基本自体は、通常の予習シリーズで学習すれば十分です。
大問2のような「物語文と短歌俳句の融合」の問題に対応できるようにトレーニングしましょう。
問二
「それは誰でも、いつの時代のどんな人間でも、夕焼雲を眺めてこんな思いを抱いたことを暗示しませんか?」とありますが、この句にはどのような思いがえがかれていると思いますか。
題材となっている俳句がこちらです。
夕焼雲でほんたうに好きだった
この句を
「夕焼雲。でもほんとうに好きだった」と読むか、
「夕焼雲でも、本当に好きだった」と読むか、で意味の通りが変わってきますね。
第8回でも触れましたが、
短歌・俳句の基本は、【モチーフ】をおさえ、【比喩を元に戻す】ことがポイントです。
この句の【モチーフ】は夕焼雲。
・きっと作者は泣いているんだろうな。
・その涙にも夕焼がうつる
とあるので、
「夕焼雲を見ている高校生(とはかぎりませんが)がいる。その高校生はきっと失恋したんだろう。涙を流しながら、心の中でこう言っている。『でもほんとうに好きだった』」
このように解釈ができますね。
さて、問題に戻りますが、
「この句にはどのような思いがえがかれていると思いますか?」
と問われているので、
上記の内容を踏まえると
「かなわぬ恋心のせつなさ」
のような「核」を作れば及第点です。
さらに、
「いつの時代のどんな人間でも、夕焼雲を眺めてこんな思いを抱いたことを暗示しませんか?」
の内容から、
「恋心のせつなさは、いつの時代も変わらない」
といった説明を付け加えれば合格点の答案が作成できます。

詩や短歌・俳句は、なかなか材料を取り出すのが難しいですが、「モチーフは何か」「比喩表現はどういう意味か」を考える視点で臨んでみてください。
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