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小5国語 最難関問題集下巻 第9回

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開成、麻布、武蔵、桜蔭、女子学院、雙葉、駒場東邦、フェリス、栄光、聖光、芝、洗足、鴎友を目指す受験生はもれなくこの教材やっておこう!とおすすめする、四谷大塚教材 最難関問題集の解説集です。

ただ模範解答をうつすだけでなく、解答を導く論理をしっかりたどって学習をしていきましょう。


さて、第9回は「俳句」です。もちろん、俳句単体で出題される学校はほとんどありません。俳句の基本自体は、通常の予習シリーズで学習すれば十分です

大問2のような「物語文と短歌俳句の融合」の問題に対応できるようにトレーニングしましょう。


問二

「それは誰でも、いつの時代のどんな人間でも、夕焼雲を眺めてこんな思いを抱いたことを暗示しませんか?」とありますが、この句にはどのような思いがえがかれていると思いますか。


題材となっている俳句がこちらです。



焼雲でほんたうに好きだった


この句を

「夕焼雲。でもほんとうに好きだった」と読むか、

「夕焼雲でも、本当に好きだった」と読むか、で意味の通りが変わってきますね。



第8回でも触れましたが、

短歌・俳句の基本は、【モチーフ】をおさえ、【比喩を元に戻す】ことがポイントです。


この句の【モチーフ】は夕焼雲。


・きっと作者は泣いているんだろうな。

・その涙にも夕焼がうつる


とあるので、


「夕焼雲を見ている高校生(とはかぎりませんが)がいる。その高校生はきっと失恋したんだろう。涙を流しながら、心の中でこう言っている。『でもほんとうに好きだった』」


このように解釈ができますね。


さて、問題に戻りますが、

「この句にはどのような思いがえがかれていると思いますか?」

と問われているので、

上記の内容を踏まえると

「かなわぬ恋心のせつなさ」

のような「核」を作れば及第点です。


さらに、

「いつの時代のどんな人間でも、夕焼雲を眺めてこんな思いを抱いたことを暗示しませんか?」

の内容から、


「恋心のせつなさは、いつの時代も変わらない」

といった説明を付け加えれば合格点の答案が作成できます。


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詩や短歌・俳句は、なかなか材料を取り出すのが難しいですが、「モチーフは何か」「比喩表現はどういう意味か」を考える視点で臨んでみてください。



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