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執筆者の写真大谷琢也

小5国語 最難関問題集下巻 第4回解説




小5国語 最難関問題集下巻 第4回解説



第4回では、大問2の問二が、解法として良い学びになる問題でした。


問題

「人間の季節にも必ず春がめぐってくるものであってほしいという祈り」とはどんな祈りですか。この詩の時代背景を考え、自分の言葉で四十字程度で答えなさい。



では、「材料」にマーキングしていきましょう。


下線部は20行目ですが、その5行前に「当時、軍国日本は冬の真ん中だった」とあります。

【冬の真ん中】と【春がめぐる】が対比の関係になることに気づきますね。


【冬の真ん中】は問1で出題されていますが、「戦時中で生活が苦しい」ことの比喩表現です。

(壷井繁治ら詩人からすれば、言論弾圧の時代でもあったので、そこを要素にしても良いかと思います)


対比関係を活用すれば、【春がめぐる】は【冬の真ん中】の逆が材料になるので、

「戦争が終わり、苦しい生活から抜け出す」と要素が導けます。



この対比の要素を活用すると、次のような解答が作成できます。


「現在は戦争のために苦しく自由のない生活を強いられているが、いつか戦争が終わり、苦しい生活から抜け出し自由を取り戻したいと願う祈り。」

これで66字です。字数制限が40字なので、泣く泣く前半を削り…



(解答)

「戦争が終わり平和な世の中になり、今の苦しい生活から抜け出したいという祈り。」



対比関係をうまく活用し、要素を導きましょう。




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