もしお子様の塾のクラスに突如、多動性障害のお子様が入ってきて、クラスの授業が円滑に回らなくなった場合、どうされますでしょうか?
多動性障害の特徴で挙げられるのは、
・じっと座っていられない(授業中、教室内をぐるぐる歩き回る)
・そわそわと手足を動かす(足をばたつかせたり、体を動かしたり)
・授業中、急にしゃべり始めて止まらなくなる。
・上記の行動をしていたと思ったら、急に意識がなくなったように眠り出す。
このような症状です。
息子が6年生だった時、後期のNN1組に多動性障害と思われるお子さんが入ってきました。
1組在籍の生徒さんは当然ながら皆さん、優秀ですし、授業も真面目に聞く生徒ばかりです。
授業が終わり、1組の生徒さんたちは保護者の方にその日起きた状況を報告したのでしょう。
息子がNNから帰ってきた第一声は「NN⚪︎⚪︎もうやめるわ。」でした。
これ10月の出来事です。親はパニックですよ。。
すぐにNN担当講師に今日、何があったかを聞くために電話しました。
電話に出たスタッフの方から「⚪︎⚪︎先生は今、別の保護者の対応中なので、折り返すように伝えます。」と言われました。
しばらくしてから折り返しの連絡があり、
私「息子が帰ってきて、もうNN辞めると言っていますが、今日何かあったのでしょうか?」
先生「只今、他の保護者の方からも沢山問い合わせが入りまして、本日は申し訳ありませんでした。」
と謝罪があったのです。
多動性障害(早稲アカの先生は授業中動き回る子と表現。私が多動性ですね?と聞いたら、そうだと思われます。のやりとりあり。)の子が入ってきて、生徒さんたちが授業に集中できなかった、息子の隣の席がこの子だったから嫌な思いをしたと思う、NNの先生たちも長年やっていて、このような経験をしたことがない、今後について本部とこれから会議をするので、対応策は追って連絡させて欲しい。
このような話でした。
翌日通っている校舎の学年主任の先生からも謝罪の電話が入り、このまま今のNNに残るか、
通常校舎の先生方担当のNNに移動するか、1時間くらい話したと思います。
私はこの時期からNNを変えるなんてリスクしかないし、何としても残る方向で息子を説得しましたが、息子は通常校舎のNNに移動する事で頭がいっぱい。
この一件が志望校変更の決定打に繋がった出来事でした。
数日後、在籍していたNNの責任者から連絡がありました。
まず在籍のNNの先生はこの子が通っている通常校舎に連絡を取り、普段の授業態度などをヒアリング。普段から歩き回るなどの行動がある事を確認。通常校舎の先生がこの子の保護者に連絡をして、座席を指定させて貰えるか聞いた所、了承頂いたので、NNの座席は他の生徒から目の届かない一番後ろの端に指定。授業中、休憩時間も含め息子と接点を持たせない事を約束するとの事。
結局はNNの責任者の方からの「この子は絶対に来月のクラス替えでは1組には残れないと思いますから。」という言葉と、私が「今のNNなら1組でも、通常校舎のNNに行ったら、間違えなく下のクラスになるけど良いの?」と話した事もあってか残留する事で決着しました。
翌月のクラス分けではこの子は6組になり、それ以降同じクラスになる事はありませんでした。
この子はNN校には進学しておりません。
今回このような記事を書こうと思ったきっかけは、先日、見た目6年生くらいの男の子が電車でずっと動き回っていたのです。立ったり座ったり、手すりにぶら下がったり。この子が降りた駅が同じで行く方向も同じで、その子は早稲アカの校舎に入っていきました。
「この子は間違いなく授業中、歩き回っているだろうな。」と私は思い、当時の出来事を思い出したのがきっかけです。
当時の私は、こんな些細な出来事で志望校を変えるまでに至った状況が許せず、この子の親はどうしてzoom授業ではなく対面の集団授業に参加させようとするのか?
周りの迷惑を考えないのか?受験まで100日をきっているのに何てことをするんだ。と怒りしかありませんでした。怒りの矛先をどこに向けるのかも分からず、NNの先生に相当言ってしまった事、本当、反省です。
子供は悪気があってやっているものではなく特性だから仕方ない。と思うんです。
ただ中学受験をさせる親として、どうして周りの生徒への配慮ができないのか?こんな気持ちを早稲アカの先生にぶつけても「申し訳ありません。」しか言えないですよね。
早稲アカの先生も当たり前ですが、「集団授業は遠慮して下さい。」なんて言えるはずもないのですし。
すごくセンシティブな内容でしたので、記事にするか迷いましたが、直前期でも想像もしない出来事が起こる事あるんです。正直、この一件がなかったら、「中学受験、思っていたより大変じゃないかも?偏差値足りてるし、このままのペースでいけば大丈夫でしょ。」と内心思っている自分がいました。そんな所に今回のような出来事に見舞われて、志望校変更になって対策見直しになって、ゴールが見えそう!の所からまさかのふりだし?のような感覚でした。
順風満帆ではなかったけれど、最後は本人の「絶対に合格する!」の強い意志が奇跡を起こしたのかもしれません。
何が起きても強い前向きな気持ちだけは忘れずに!
本日も最後まで読んで頂きましてありがとうございました。
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