【国語を読み解く10のロジック】
その9.因果関係をまとめるピラミッド構文
中学受験Three Starsの国語担当、大谷です。
「国語の学力を伸ばすためには?」をテーマにしたブログ第23回です。
今回は「なぜ?」と問われるパターンの記述のロジックです。
「空・雨・傘」というフレームワークを聞いたことはありますか?
マッキンゼーが開発したとされる、問題解決のためのフレームワークです。
空:空が曇っている(事実)
雨:雨が降りそうだ(解釈)
傘:傘を持っていくべきだ(解決策)
「空」というのは実際に起こっている事実です。
空を見上げると「黒い雲がかかっている」あるいは「西の空が暗くなっている」というのは誰が見ても同じ、客観的事実です。
「雨」というのは解釈です。「空に黒い雲がかかっている」という事実を見て、「雨が降りそうだ」と解釈しています。
「傘」は解決策を表します。空を見たら雲がかかっている。これは雨が降りそうだ。だから「傘を持っていこう」という解決策を実行します。
さて、これを記述問題に応用すると次のような問題ができます。
問.筆者が傘を持っていくべきと主張するのはなぜですか?
この問に対し「空が曇っているから」とだけ解答すると論理が飛躍してしまいますね?
答.「空が曇っている場合は」「雨が降る可能性が高い」ため
このように 主張 を支えるための土台として、「事実」「解釈」の2つをまとめるとキレイに材料が集まります。
次回はこのロジックの使い方を、実際の問題を使ってみていきましょう。
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