中学受験Three Starsの国語担当、大谷です。
「国語の学力を伸ばすためには?」をテーマにしたブログ第17回です。
前回は、心情記述の基本フォームとして「きっかけ+心情」を紹介しました。
また、「行動・表情・セリフ」の「なぜ?」は心情を答える、ということにも触れました。
今回は心情記述の応用編、【ロジックその6.心情記述の3つの型 変化・対比・葛藤】を説明します。
四谷大塚の模試は、部分点をつけるポイントが2つ設定されています。
SAPIXの模試だと、3つから5つ設定されているように感じています。
入試ではどうか、というのは学校次第なので一概には言えませんが、
制限字数50字までなら2つ、80字までなら3つ、100字前後で4つ、それ以上なら5つ、
が部分点ポイントの目安になると思います。
100字を超える記述が出題される学校は限られているので、そこはNNにお任せするとして、ここでは80字までの3つの部分点ポイントについて考えましょう。
心情記述の基本フォーム「きっかけ+心情」、まずこれが部分点ポイントの2つになります。
ですので、残り1つを問題に応じて使い分ければいいわけですね。
では、どういった視点で考えれば良いかというと、人間の「心情」なので、「変化」するか、「他と比べる」か、「心の中で複数の気持ちが発生している」かのどれかで描かれていることが多いです。
この3つをパターン化すると「変化・対比・葛藤」とまとめられます。
【変化パターンのフォーマット】
それまでは【心情A】だったが、【きっかけ」によって【心情B】になった。
(解答例)
少年はそれまで人を心から信じることができなかったが、寄せ書きに書かれた励ましの言葉を見て、相手の厚意を素直に受け取る気持ちが芽生えた。(67字)
【対比パターンのフォーマット】
【きっかけ】に対し、〇〇君は【心情A】と思っている一方で、△△君は【心情B】と感じている。
(解答例)
先生が学級会で流した涙を見て、〇〇君はクラス全体でもう一度取り組みを見直そうと反省している一方、△△君は空々しさを感じている。(63字)
【葛藤パターンのフォーマット】
〇〇君は【きっかけ】に対し、【心情A】と思う一方で【心情B】とも感じ、思い悩んでいる。
(解答例)
〇〇君は自分のチームが大勝したことに、これまでの努力は正しかったのだと嬉しく思うと一方で、チームに芽生えたゆるみに一抹の不安を覚えている。(69字)
いかがでしょうか。80字制限の記述であれば、部分点ポイントを3点意識して材料を集めると、きれいにまとめられることが分かりますね。
もちろん、この3パターンは絶対ではありません。国語の基本は「問題が聞いていることを整理して理解する」ことにあります。
この3パターンをひとつの手がかりにしながら、問題が聞いていることに耳を澄ませ、本文中から材料を3点見つけて解答にまとめる練習を繰り返しましょう。
お子様の記述を添削する際も、こういった基準でチェックしてみてください。
このロジックは、中学受験Three Starsの動画
・小4上 第10回、第15回
・小4下 第2回、
・小5上 第18回
・小5下 第3回、
・小6上 第8回、第11回、第17回
で扱っています。動画の解説を参考にしてください。
Kommentarer