中学受験の勉強って、なんでこんなにむずかしいんだよ・・学校なんて、めちゃくちゃ簡単なのに・・・特に算数、あれはもうとてもじゃないけど、無理だ。あんな問題をやるなんて、どうかしてる。
だけど、お父さんお母さんは、「勉強しろ」っていう。しようと思ってるけど、わからないんだよ!どうしてそれがわからないんだ!
・・・中学受験勉強で「勉強しろ!」って言われたときのこの気持ち。
この記事は、そんな「わからない」と戦うみなさんのための文章です。わからないってなんだ?わかるためにはどうしたらいい?そんなことを一緒に考えてみよう。
問題がわからない!というのを考える3つのテーマ
一言で「この問題、わからないんだよね」といっても、そのわからない理由を考えていく必要がある。わからないって、つまりどういうこと?それは、「どうやって考えるのかがわからない」ってことがほとんど。今日は、そのときにどうすればいいのか?について書いてみたいと思う。
ポイント①:わからないってどこから?
ポイント②:わからないは、はずかしい?
ポイント③:わからないから聞く
ポイント①:わからないってどこから?
みんなは、算数の授業で、いろいろな考え方を習っているはず。例えば、それは教科書には「例題」と書かれていたり、教科書の最初の方の問題だったりする。こういうのを「基本問題」というね。基本問題や例題は、みんなが勉強するために必要なことを教えてくれる。
え!?その例題を読んでもわからない?
そうなんだよね。だいたい、わからないが発生する場合、こうやってもう「1番最初からわかってない」っていうことがほとんどだ。でも、先生は先に進んじゃうし、なんか自分だけわからないっていうのは恥ずかしい。。。そうやっていざ家で問題をやろうとすると、できない。で、みんなは言うんだ。「こんな問題、わからないよ!」ってね。
そう。こうやって、最初からわからないから問題が解けない。どこで分からなくなったの?っていうと、習ったことが最初っからわかってない。ということがほとんどだ。
そんなことを言われてもどうしようもないじゃないか・・・そうなんだ。人はそれぞれ「話を理解するスピードが違う」んだ。相手の言ってることをちょっと聞いただけで、すぐわかっちゃう人もいるけど、そうじゃない人もいる。ほとんどが「そうじゃない人」だ、安心してくれ。
そして最初からわからない場合の解決方法はただ1つ。その日の授業が終わったら、先生を捕まえてこう言えばいい。
「先生、今日のところ、最初からぜんぜんわからなかった・・・」
わからないことを、その日のうちに解決しないから実は困っちゃうんだ。そして、人間の記憶というものは、日が経てば経つほどなくなっていく。。。誰が3日前の朝ご飯を覚えている?誰も覚えてないだろう?!
だから、「これはちょっと家に帰って考えるの、大変そうだぞ。。。」と思った日は、えんりょなく先生に言うべきだ。このたった一言の行動がキミのわからないで困ることを解決してくれる。かんたんだろ?
でも、だいたいの人はこれを読んでこう思うはず。
わからないって言うの、はずかしいんだよね・・・
大きな問題はこれなんだ。せっかく塾に行ってるのに、「わからない」って言うのがどうしてもできない。。。だってみんなは聞かないし、みんなわかってるんじゃないかな。。僕や私だけわかってない、そんなことってある?
ポイント②:わからないは、はずかしい?
「わからない」はちゃんと考えているから。わからないは「宝物」
わからないって言うことが、とってもはずかしい。そう、人はそうやって、まわりと比べて、自分だけできないって思うと、わからないって言えないんだ・・・。
まずは、上のような気持ちをどうにかしなきゃいけない。なぜか、人は「わからない」とか「できない」「まちがえる」とかについて、小さなころから怒られたりしてきている。
「なんでできないの!」と怒られた記憶、みんなにもあるだろう?そう、あれがよくない。(でも、それはもう過ぎてしまったこと)
でも、人生では間違えるってことがが実はものすごい重要だったりする。
むかしむかし、僕が小学2年生のころ。僕は決して頭がいい方じゃなかった。学校のテストでも100点ってあまり取れなかったんだ。
ある日、学校の先生がクラス全員に質問をしたんだ。でも、その時誰も手をあげなくてね。なんか先生が困ってからさ、僕は思い切って言ったんだ。
「間違えててもいいなら、答えるね」
そう言ったとたん、先生は「その気持ちがとてもいい!」とほめてくれた。
僕はその質問の答えがあってたか、まちがってたかなんて、ぜんぜん覚えてないけど、その一言がとてもうれしくて。その日から、発言して間違えるのが怖くなくなったんだ。なーんだ、間違えてもいいんだ。ってね。
なかにはいじわるなやつがいてさ、「わからないなら答えるなよ!」とか、「間違えてやんの〜」って茶化してきたりする。いるんだよね〜、どこにもそういうやつ。
そういう場面を想像するとさ、なんか怖くていやだよね。でも、実は「まちがえる経験」は、問題が解けた経験より、ずっとずっと大切で貴重で重要なことなんだ!
そんなやつのことはほっとけばいい。だって、僕は(私は)ものすごい大切な経験をしているんだからさ。ほっとけほっとけ。
ポイント③:わからないから聞く
わからなくて恥ずかしい。これって実は、とても重要な経験。なぜかって?わからないなら、聞けばいい。聞いてみるという行動を起こすためには、わからない!っていう気持ちがとても大事なんだ!
大人の仕事の世界で、仕事ができる人ってどんな人だと思う?なんでも1人でテキパキ仕事ができちゃうスーパーマン?実は違うんだ。大人の世界で仕事ができる人は「わからないことをすぐ人に聞ける人」なんだ。
たとえば50歳の人でも、本当に仕事ができる人は、20歳にも聞いたりする。自分の子どもくらいの年齢の人に「教えてください」って頼むんだ。しかもお金を払ってね。
人間には得意なことや不得意なことがある。不得意なことは自分でどうしようと思ってもどうにもならないことがある。そういうときに、わからないと素直にみとめて、すぐに聞く!これができる人は本当に仕事ができる。
逆に、わかったつもり、知ってるつもり、できたフリをする人。この人たちは本当に困ったちゃんだ。仕事をしていても人に迷惑をかける。まちがえることやできないことを自分で認められないんだ。こういうのはもう小さい時からの心構えだよね。
今日は、みんなのわからないをどうするべきか?について考える文章だけど、わからないに特効薬はない。でも、1番簡単なのは「その日のうちに聞きにいくこと」、また1回聞いてもわからない時は、繰り返し聞いてもいいってこと。
そういうのを馬鹿にしたり批判する人がいたら、その人たちは将来困ったちゃんになるって思えばいい。でも決してその思いは口にするなよ。けんかになる。
今日からでいい、この文章を読んだ今日から、わからないことを素直にわからないという勇気を持とう。授業中や宿題で恥ずかしいって思わないでいい。間違えるってのは大切な経験なんだと思うことさ。
ぜひ、次の授業から実行してみてくれ!
ではまた。
<大人の方へ>
子どもたちのわからないは、とても大切な経験です。わからないを怖いものにしないように。ぜひ、一緒にわからないを考えてあげてください。そのために指針が必要なら、僕の算数ノートを参考に、一緒に考えてあげましょう。
■ユウキの算数オリジナルノート
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