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ユウキ先生

タイトル詐欺「中学受験で成績を伸ばす!」ためには?

「中学受験で成績を伸ばすためにはどうするか?」

これはなかなか答えの出しにくいテーマですよね。得意不得意は人それぞれですし、過去の教育を受けた経験値も異なります。


ただ、僕が強く課題意識を持っていることとして、このテーマは本来「子ども本人が真剣に考えるべきテーマである」のはずなのに、こと中学受験においては、子どもをおいてけぼりにして語られる傾向がある、ということです。


例えば、世の中の中学受験で成績を伸ばすためには!?と銘打たれたセミナーは大体にして親が対象ですよね。同様にして、本にしても親対象に作られています。

そしてそのセミナーを受けた親が一生懸命、子に語るというプロセスが一般的です。


でもそうすると、子はそんなに素直に親の言うことを聞きませんから、言い方が厳しくなったり、子どもの聞く態度が癪に触ったりして親子げんかになってしまう、というのが「あるある」という流れだと感じます。


なので、僕は子どもの成績を伸ばすためにはどうすべきか?という論点を語る場合、子ども本人は何を自覚しないといけないのか?を中心に考えた方が良いと思います。


なので、今日は親向けではなく、子ども向けに文章を書いてみたいと思います。対象学年は小4〜になると思います。


■一生けんめい勉強している皆さんへー

こんにちは!ユウキです。僕は以前とあるWという塾で校長先生をしていました。今は全然ちがうお仕事をしていますが、僕の息子も現在小5で塾に通って勉強をしています。


これを読んでいるみなさんは、難しい塾の勉強を日々頑張っていることと思います。

え?全然がんばってるって言われない?そうそう、じゃあまず最初にその理由を話そう。

実はお父さんお母さんは君たちが人生で一番の宝物だから、それはそれはもう、将来とてもえらい学者さんとか、すごい社長さんにでもなることを期待しちゃうからなんですよ笑


だからもっとがんばれるはず!なんて思っちゃったりね^^;


例えば、お父さんお母さんが、他の子どもにめっちゃ勉強しろ!とか、親戚のいとことかに、めっちゃ勉強しろ!って言う?言わないよね〜。聞いたことある?ないよね〜。それはなぜかって?

実は、「勉強しろ!」っていうのは、特別なメッセージだからなんです。


なんと、勉強しなさい!っていうのは魔法の言葉で、誰もには伝えられないんだ。なぜかって?だってみんなが勉強しちゃったら、自分の大切な大切な宝物が1番になれないじゃん笑

お父さんお母さんは、特別な存在であるキミたちを、他の子よりがんばれる子になってほしいと願っているからなんですね。


いや〜、そんなことないって。だってお母さんの顔、めっちゃ怒ってる。あれ絶対僕のこと(私のこと)嫌いなんだと思うな〜。


はい。そこのキミ。そうだよね。あの顔めっちゃこわいよね〜。僕も怖いもん笑(やばい、これをみられたら大変なことなる・・・)


これも不思議なことだけど、君たちのお母さんは、他の子を決して怒らないよね。確かにあの顔はこわいけど、その顔はキミたちにしか見せない特別な顔なんだよね。


そして、じゃあなんで怒ってるのか?考えたことはあるかい?

例えば、自分が怒るとき。どういう時だろう?いやなことを言われた時?大切にしているものをこわされたとき?さぁ、君たちの怒る場面、ちょっと想像してみようか。


人が「怒る」ときは、いろいろな場面があるけど、それって「大切な何か」のために怒ってるんだよね。

・大切にしているゲームを没収されたとき

・大切にしているまんがを捨てられた時

・大切な自分の気持ちを傷つけられた時・・・


逆に、大切じゃないものを捨てられたり、取られたりすると怒るかな?

怒らないよね。


だから、人が怒るときっていうのは、「大切なもの」に対してだけなんだ。


そう考えると、あの顔も、なんとなく「いいもの」に見えてこないかい?

お母さんの、あの顔だよ・・・(想像してみよう)


まず、人に怒るってなかなかできることじゃない。

友達を怒るってとても勇気のいること。だって嫌われるかもしれないじゃん。

でも、怒ってでもその人には良くなってほしい。そう思ってないと怒れないよね。


決して「憎い」とはちがう気持ちだよね。憎いっていうのは、嫌いとか仕返ししてやろうとか、そういう気持ちだけど、お母さんの怒るはそうじゃない。


今のままだと、大切な大切なあなたが、将来悲しい思いをしてしまうかもしれない。大人であるお父さん・お母さんは、ちょっと先のことが見えちゃうから、君たちにそうはなってほしくないと思ってる。


その気持ちが、心の中にいっぱいになってしまうと、たぶんお母さんは「怒る」んだろうなぁと思います。

例えば

・塾の宿題をやって丸つけをしない。

・字が汚い。

・机の上がきたない。

・やると決めたことをやらない。

・決めたルールを守らない。

などなど、日々のみんなの行動の中で、思いあたるふしはないかい?


勉強ができなくて怒られる、理解できなくて怒られる。これはもうレベルが高いね。すごいハイレベルな期待をされてる証拠さ!


怒られないようにする生き方ってちょっときゅうくつだし、なんかルールばっかり守るのもいやだ〜、自由に生きたいぜ!っていうのも確かにあり。

(これはべつの時に話そう)

ただ、世の中にはいっぱいルールがあるし、ルールを守らないとみんなが幸せに生きていけないよね。


まずは勉強の前に、ふだんの自分の行動や生活について、1つだけちゃんとする!と決めて生活してみよう。そうすると、たぶんお父さんお母さんは、あの恐ろしい表情とは真逆の、それはそれはもう満面の笑顔で、君たちを迎えてくれると思います。


それではまた次回!





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