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執筆者の写真くるみの母

サピックスはαにいないと意味がない?!



みなさまこんにちは!



サピに関して、巷でよくいわれることの一つに、サピックスは上位の子ども向けで、αコースにいないと意味がないなどの話を耳にすることがあります。


これって本当でしょうか。



実際のところはどうなのか、サピックスで2人終了し、通算6年間サピに在籍した中で、αもアルファベットも経験した立場から、個人的に思うことを今回は書いてみたいと思います。


まず、結論から言うと、全くそんなことはありません。


もちろん、αコースのメリットはたくさんあります。


ですがその上で、それでもαコースにこだわらなくてもいいと思う理由について幾つかあげてみたいと思います。



◾️先生について


アルファベットにはいい先生がいない、と思っている方がいますが、実際にはそんなことはありません。


室長先生や、教科責任者クラスの先生方は基本5・6年生のαコースを教えていますが、校舎によっては、6年生のアルファベット上位クラスにも入っていたりします。


逆に4年の時にはαコースにこのクラスの先生方が入ることはなかったです。


非常勤の先生や学生アルバイトの先生が受け持たれていました。


学生アルバイトの先生は大丈夫?と思われるかもしれませんが、実際はとても優秀な先生が多いです。中には御三家出身の元サピックス生もいたりします。


余談ですが、鉄緑会でも、現役の大学生の先生が、保護者会で常勤の先生方と肩を並べてお話をされたりします。


実力のある熱心な先生は、どの立場にもおられるということです。


息子のジェットコースターのようなクラス昇降のおかげで、アルファベット中位からα1まで幅広く経験しましたが、先生に不満や不安を持ったことは一度もなかったです。


そして、我が家の子どもたちは、一度も塾に行くのがいやだと言ったことがないです。


最後まで喜んで通うことができたのもサピの先生方のおかげで、どの先生にも本当に感謝しています。



◾️座席について


サピックスでは、テストや授業点での成績順で座席が決まることがありますが、上位のクラスだと、後ろの方の席になってしまってテンションが下がってしまう場合があります。


クラスの最前列に座るとヤル気がアップするようなタイプのお子さんは、ちょっと下のクラスの方が気分よく頑張れることもあると思います。


息子も、クラスが下がるとがっかりはしましたが、席順が前の方になったり、シールがたくさんもらえたり、先生に褒められることが多くなったりするので、それには素直に喜んでいました。


上のクラスでは、優秀な子に刺激をもらえるメリットもありますが、逆に劣等感を持ってしまう子もいると思います。


褒められて伸びる子は、ちょっと下のクラスに下がった方が調子が良くなることは大いにあり得ます。



◾️クラスの進度やレベル、宿題の量について


サピックスは細かくクラスが分かれているので、子どものレベルに合った進度や難易度で

授業を進めていきやすいシステムになっています。


クラスごとに授業で取り上げる問題や家庭学習の量が違いますし、授業内で問題を解く際の制限時間の設定も違います。


子どもたちのレベルや様子を見て、適宜先生方がその都度調整されているように思います。


α上位クラスでは、問題を解く時間をとても短く設定したりしますが、算数の得意な子どもたちは、え~短い!と叫びながらも、超高速で制限内で解き切ることに嬉々として挑んできます。


息子は、国語が得意で算数が苦手なタイプだったので、こんな状況では全くお手上げでした。


6年生でたまにα2に上がってしまうと、算数の先生に「レベルが合わない」とハッキリ言われるほどだったです。


授業で扱う問題のレベルにもついていけず、その後の解説もちんぷんかんぷんで帰ってくるので、家で解き直しをするのが大変でしたし、その分家庭学習にしわ寄せがきて、量が多くなった宿題がこなせず、まさに悪循環でした。


なので、クラスが上がると嬉しい反面、お客さん状態で授業に参加してることがもったいないし、消化不良で授業の理解度が下がるから正直困る!と思っていました。


ということからも、6年生ではクラスを上げることにあまり優先順位を持たなくなり、子どもの実力にあったクラスにいるのが一番だという結論になりました。



サピックスはクラス昇降が多いので、それをモチベーションにして学習意欲につなげられるといいのですが、ともすると翻弄されて、焦ったり、ストレスを抱えてしまうことがあったりもします。


かくいう私も、渦中にいた時は、息子のクラス昇降のジェットコースター並みの振り幅に一喜一憂して、悩んだり悲観したりしたこともありましたので、みなさんのお気持ちはよく分かります。


大切なことは、志望校に合格する学力を身に付けること。


そのためには、子どもに合ったクラスで、しっかり授業の内容を消化吸収しつつ、サピのスパイラル学習の中で何度も同じ問題を繰り返し、正確にスピードを持ってアウトプット出来るようにすることが一番の近道だと、強く実感しています。


今いるクラスが、今のお子さんにとってのベストです!


長い目で見たら、小手先の対策でクラスを上げるのは意味がないです。大きな負担がありながら無理してαにしがみつく意味もありません。


成長して服がサイズアウトしていくように、今のクラスでしっかり実力をつけていって、やがて、成長したお子さんにふさわしいクラスに自然に上がっていけたらベストなのではないかと思っています。









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