くるみ兄の時には、神の領域だと思っていたα1。
どんな世界で、どんな神童たちがいるのだろうと、手の届かない未知の世界にただ興味深々でした。
4〜5年生の頃は、中規模校でα2からアルファベットまでジェットコースターのように昇降していたくるみ兄でしたが、一度だけα1に勢い余って入ったことがありました。
でも、場違い感満載で、本人も居心地が悪かったのでしょう、自分に都合の悪いことは話したくないとばかりに多くを語ってくれることはありませんでした。
ところが、下の子のくるみは校舎でただ一人、入塾から最後までα1をキープするという所謂α1常連組となり、予想もしなかった展開に親はただただびっくりでした。
そして3年間のα1ライフを保護者として見守る中で、神の領域だと思っていたα1の様子が明らかになってきて、意外なこと驚いたこともしばしばあり、娘のおかげで貴重な体験をさせてもらいました。
あまり語られることがないかもしれないサピックスα1の様子について、今回は少しお話してみようと思います。
まずサピックスのクラスについて簡単に説明しますと、クラス昇降のある組み分けとマンスリーの得点順に
α1、α2、α3・・・F、E、D、C、B、A
とコースが分かれます。
αコースとアルファベットコースの境界線は、校舎の規模によって差がありますが、
中規模校ではだいたいsapix偏差値で58~60弱だったと思います。
4・5年生では、アルファベットコースにいる子はαコースを目標に、
αコースにいる子はαをキープしてα上位に上がることを目標に日々頑張っているご家庭が多いですよね。
我が家もまさにそうで、このコース昇降は、サピの保護者にとっては最大の関心事の1つと言ってもいいと思います。
このサピックス最上位コースがα1です。
前置きが長くなりました。
タイトルのα1の様子ですが、まず大別すると
・α1キープもしくはα2に数回落ちた程度のコアな常連組(アルゼロというのでしょうか)
・α1~2内を行ったり来たりしてる子
・α内を行ったり来たりしている子
おおざっぱですがこんなイメージで分かれていました。
この中のコアな常連組は想像以上に少なくて、結果的には3~4人いるかいないかだったと思います。
これはとても意外でした。ちなみに、コアな常連組は6年生前半まではもっといました。
■入塾時期との関係
4年生時のα1は、低学年からサピに通っている子がその多くを占めていました。
それがしばらくすると新4年生からの入室組が頭角を現し始め、淘汰が起きます。
さらに、5年生以降の入室組がやってくるのですが、彼らの中で、他塾からの転塾組は優秀な子が多く、ここでもα1の顔ぶれが変わっていきます。
(おそらく他塾組は、サピの入室テストでα1もしくはαで入室資格を得た子が転塾に踏み切るというパターンがあって、だから優秀な子が多いと推測します。)
■男女比
4年生のα1の男女比は、半々か、女子がちょっと少ない程度の差でした。
それが、学年が進むにつれ、どんどん女子の数が減っていきます。
それでもご家庭がとても熱心で力のある子は、6年生前半まではα1を維持する子が何人もいました。
ところが、6年後半の冬頃になると、もうα1には女子は1人か2人しかいないという状況になります。
本当に残酷なまでに、女子がいなくなりました。
それだけ男子の追い上げがすごいということもありますが、今まで苦楽を共にしてきたα1女子の仲良したちが上がってこれなくなるを見るのは辛く、当時、女子親としては複雑な心境でした。
ざっと書いてきましたが、6年生後半になると平常授業のクラスは、もはやあまり重要ではなくなり、SSや過去問などの志望校対策で頭が一杯になっていきます。
それまでは、このサピックスのクラス昇降のシステムを上手に使って、お子さんのヤル気を起こさせながら学力アップに繋げられるといいなと思います。
サロンの皆さま、終了組としと心から応援しています!
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