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お勧めの参考書 ~国語・社会編~

参考書選びの質問が来ておりましたので、記事を作成しました。

私の得意な国語、社会に絞ってお話しさせていただきます。

ベタな奴はそれ相応に売れているだけの理由があります。

上位生向けの文章読解教材は私の担当クラス上、全くカバーしておりません。申し訳ございません…。普段扱っている教材の「誤り直し」を完璧に行うことが大事だと考えています。これは「文章読解の鉄則」にある方法を使うとよいと思います。


旺文社 中学入試 でる順過去問 漢字 合格への2610問 

神。四谷カリキュラム準拠の場合はまず漢字とことばを完璧にこなしたうえで(やっていることは同じなので)、8月、9月以降に1日1単元ずつ進めるとよいのでは?5~6分、漢字が苦手なお子様でも直し含めて10分くらいで終わるはず。ついでに間違えたものを暗記カードに丁寧に書いておくのもいいかも!ただし、暗記カードも答え合わせも第三者(親か講師)にチェックしてもらうこと!なぜなら、間違った形で暗記カードに書く可能性が高いからです。漢字の細かい間違いは本人には見つけられません。なぜなら本人は合っていると思って採点しているからです。


四谷大塚 漢字とことば

優秀。頻出問題が多く揃っており、でる順と同じような構成。一方で、知識分野もカバーしているため、ちょっと欲張りセット的なところもある。6年生の上巻には「小学漢字一〇二六題」というものがついていたが、新カリキュラムでもついており、1年生の漢字からでも入試によく出てくるもの(読みが特殊なもの)を恐らく一文字目の学習学年順に並べてあって面白い。(氷山のイッカクやタナバタ、ヤオヤなどから始まっているので、そう判断しております。)


文章読解の鉄則

とても良い参考書です。しかし、子供が読めるのかはちょっと微妙か……?(先生申し訳ございません……) 塾講師が読んで、授業で活かすには本当にもってこいの参考書です。私も文章読解の理論構築において、この参考書を根幹として、授業で活用させていただいております。冒頭の方にある「誤り直し」の部分はお子様にも読んでもらって活用すると、文章読解の成績が安定してくると思います。私は基本的に文章読解の直しは6年生になって精神的に成長してきてから行うようにしております。


学林舎 成長する思考力GT

とてつもなく文章読解を苦手としているお子様に最もお勧めしたい文章題教材。書店には扱いがなく、インターネットで検索して購入する必要があります(1300円くらいだったはず)。1ページ上段で文章、下段で設問が完結しており、1ページ5分から10分で解ききることができるはずです。各回6題構成の12回分、つまり72題ついており、毎日やれば1週間に1日休みができて3か月で1冊が完結します。5級から1級まであり、基本的には私は4級と3級を中学受験生には勧めています。偏差値30台のお子様には授業や宿題で扱う(Wなら演問や練成)見開き1ページ、あるいは1ページ半の教材はとても苦しい作業になります。そのせいで読解が嫌いにいなってしまうお子様も多いことでしょう。その穴埋めとして、こちらの教材をお勧めしております。これを毎日、あるいは定期的にお子様にやっていただくことで、定期的に文章に触れる習慣をつけることができます。 一方で、長文選択肢問題は少ないため、偏差値50以上を目指すための訓練はこの教材のカバーできる範囲ではありません。あくまで、文章読解を嫌いにならないための教材としてご活用ください。


四科のまとめ 国語

とても優秀。文章の読み方から始まり、問題の解き方まで実践的に行うことのできる良教材。ですが、Wでは基本的に、後半部分についていることわざ、慣用句、故事成語などのページを講習会のテスト対策を通じて完璧に覚えることを主眼に置いて使われます。四谷はなぜこうやって一つの参考書で欲張ろうとするのか、私にはよくわかりませんが、新規改訂で後ろの知識系単元に実際の入試問題を取り付け、さらに実戦的になった印象があります。数をこなし何周もして、完璧を目指しましょう。欲張りポイントとして漢字の読み問題や部首、書き順などの問題まで取り揃えており本当にほぼすべての知識事項をカバーしているといっても過言ではないと思います。覚えておきたい短歌、俳句までカバーされており(覚える必要はそんなにないと思うが……)、さすがに百人一首全部乗っているとかはありませんが、国語の知識はこの一冊を完璧にすればまあ大丈夫です。


SAPIXメソッド コアプラス 理科・社会

社会:神of神。隣の芝生は青く見えるので四科のまとめ社会(古いものよりだいぶ良くなった)に比べて輝いて見えます。必要な知識事項を完璧にまとめてある神教材です。

理科:Wには「マスターテキスト知識編」や「理科の基本事項」もありますので、一長一短かな、と。授業準拠でいくなら校舎の教材の補助としてはありかもしれませんね。

SAPIXメソッド 歴史年表帳

優秀。どうしても点で散らかしがちな歴史を縦にしっかり学習できる良教材。W準拠生は演習問題集まとめてみようの各回最後の「年表にまとめよう!」をしっかりやっていればその補助教材として活用できる。作問する側としても、歴史の順番を覚えていることはとても大事だと考えているので、授業で聞いたストーリー順にしっかり歴史事項を並べられるように、しっかりと年表で整理したい。

SAPIXメソッド 白地図トレーニング

これぞ地理の完成形。イデア。私が受験生の時、地理がどうしても苦手で父が白地図帳で勉強するといいよ、と教えてくれて(唯一私が中受で父親にアドバイスされたこと)これとは別の白地図を使ったが、どんな教材だったか名前を憶えていない…。塾講師になった自分がまず参考書選びで白地図を探していた際に最もビビッときた教材でした。地図を見ながら地形を覚えていく、これが地方別、系統別地理において最も簡単に地名と地形を覚えることのできる方法だと考えています。ただ、こちらも最近作問する側に立つようになって、レベルの高い地形の重要度の低い理由が「出題のしにくさ」であると気づいてから、若干白地図レベルの問題を覚える必要性が下がったかなあと思っています。


四科のまとめ 社会

去年までのバージョンは対象とするレベル感が全く分からず、Wのテスト対策としての価値しかなかったのですが、これがかなり進化。穴埋めの数が増え、問題集としても少しレベルアップした印象を受けます。それでもまだ、SAPIXの教材には勝てないかなあ…と思っています。穴埋めページと要点チェックのページをまだ隣に置いている意味がよくわからないのです。左に答えがあるじゃん…と思ってしまいます。改訂で記述を後ろに追いやったのはGood!それなら要点チェックと穴埋めページも分けてよ…とは思いました。


四谷大塚の教材や日能研のメモリーチェック、ベストチェックは基本的には「欲張りセット」方式、SAPIXの販売教材は基本的に「痒いところに手が届く」方式に作られている気がします。

旺文社のポケでるなども後者に分類されるでしょうか。特に電車移動をよくされるご家庭はなど赤シートで隠せるポケでるは有効かもしれませんね。

日能研さんのメモリーチェック、理科は優秀と聞いています(し、Amazonなどでもレビューが多数上がっています)が社会は個人的にはコアプラスに軍配が上がるかなあ…と。

記事の続きは…

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