【前編】併願にまつわる“すべらない話”①〜④ ~9月から始める併願戦略の第一歩~
- akira/中学受験Walker

- 2025年9月20日
- 読了時間: 5分
こんにちは。akiraです。
9月に入り、各校の募集要項や学校説明会の案内が出始めると、いよいよ中学受験に向けて「併願戦略を考える時期」に突入します。
今回は、併願を考えるうえで知っておいて損のない話を「7つのすべらない話」としてまとめました。5年生のご家庭も、6年生のご家庭も、まずは前半の4つからじっくり読んでみてください。
① 募集要項は“スミからスミまで”チェックせよ!
9月は、各中学校が最新の募集要項を発表し始めるタイミングです。ここで、意外と多いのが「なんとなくHPを見て、なんとなく把握した気になっている」というケース。とくに出願の方法がオンライン中心になった今、スマホでパッと見るだけでは済まされない細かいルールが増えています。
たとえば…
「写真はスナップ不可・デジタルデータ推奨」
「志望理由欄あり(300字以内)」
「出願開始は〇月〇日〇時から。」
「保護者記入欄あり:学校・家庭での様子について」
こういった情報は、すべて募集要項の中に細かく書かれています。
スマホの小さな画面で見ると、「見たつもり」になっていてもページの途中で大事な記載を見落とすことがあるんです。そこでおすすめなのが、必ず紙で印刷し、手元に置くこと。
紙に印刷しておくことで…
メモが取れる
付箋を貼れる
家族間で共有しやすい
「あの学校の出願ってどうだったっけ?」の確認がスムーズ
たとえば、埼玉の人気校・浦和明の星のHPはとても親切で、入試特設ページがあるのですが、実際の要項には細かな規定がたくさんあります。「あれ?写真ってどこで撮ればいいの?」「志望理由って…今から書けるかな?」となる前に、今のうちから募集要項を熟読しておくことが、本番で慌てないカギです。
特に記述欄がある学校は、文章を練る時間が必要です。「出願の前日に気づいて、夜中に慌てて書く…」なんてことにならないよう、今から下書きを準備しておくと安心です。
MEMO
「この学校は出願に何が必要か?」を書き出す習慣を
家庭内で「誰がどこを担当するか」も分担しておくとスムーズ
5年生も、気になる学校の募集要項を印刷&保存しておくと来年ラク!
② 志望校のHPは“使い倒す”べし!
最近の学校HPは、単なる情報提供の場ではなく、「その学校の教育理念・考え方が表れている場所」になっています。
たとえば、男子校・海城中のHP。洗練されたデザインとともに、「分数は最も簡単な帯分数で答えよ」といった細かな注意事項が、算数の過去問PDFに明記されています。これは、入試で点を落とさないための“超重要情報”。
「えっ、そんなの気づかなかった…」では済まされません。
また、吉祥女子のHPでは、記述問題の採点基準が細かく示されています。部分点の与え方や記述の評価ポイントまで公開されている学校は本当に貴重。
過去問を解くだけでなく、「この学校はどうやって採点しているのか」「どんな力を評価しているのか」を知ることで、勉強の方向性もよりクリアになります。
さらに、「学校の先生のコメント付き動画」や「オンライン説明会のアーカイブ」が見られる学校も増えてきました。HPを“隅から隅まで読む”だけでなく、“使い倒す”ことで、その学校の姿がぐっと鮮明に見えてくるのです。
MEMO
サイトが見づらくても、あきらめずに情報を探し出そう!
「過去問ダウンロード」や「出題方針」は重要ポイント
動画やPDF資料を印刷して活用すると記憶にも残りやすい!
③ 声教ランキングに惑わされるな!
声教チャンネルの「過去問売上ランキング」。確かに気になりますよね。「あの学校、すごい人気なんだ…」「うちの子、受かるのかな…」と不安になるご家庭も多いはず。
でも、ちょっと待ってください。
あのランキングには“別の意味”も隠れています。
たとえば、午後入試を実施している学校(実践女子・三輪田・山脇など)は、「本命校を受けたあと、ついでに午後にも1校」という受験生に人気が集中します。これは併願スケジュールの“組みやすさ”によるもの。
つまり、「売れている=本命校志望者が多い」というわけではないのです。
しかも午後入試は、募集定員が少ないために「倍率だけが上がりやすい」「合格者が進学しないケースも多い」という性質もあります。数字の裏にある背景を読み取ることが、併願を組むうえでの“情報リテラシー”につながります。
MEMO
売上ランキングは“戦略的な併願校”が上位に来る傾向
午後入試校は“追加受験”が多く、進学率が低いことも
本当に行きたい学校は、売上数に惑わされず堂々と!
④ 合格1校は「お守り」になる!
入試初期に1校合格を取ることは、受験全体の空気を変えてくれます。
1月の埼玉入試(10〜11日)、2月の東京入試(1〜2日)。ここで合格を1つでも持っていると、その後の入試がまるで違うのです。
「まだどこも受かっていない…」という状態での2月4日、5日は、精神的に非常にきつい。逆に「1つあるから大丈夫」と思えるだけで、目の前の問題に集中できる。これは決して気休めではなく、実際に合格率に影響する大事な要素です。
私自身、毎年2月の朝にZoomで応援をしていますが、合格を持っている子の表情はまるで違います。晴れやかな顔で入試に向かう子と、緊張で顔がこわばっている子。違いは明白です。
合格校がそのまま進学先になるとは限りません。でも、「勝てた」という経験が、次の入試を戦うための力になります。
MEMO
合格1つ=精神的お守り
「午前本命→午後安全校」の流れで勝負するのもアリ
本命前に“1勝”しておくと、合格率アップにもつながる!
➤ 次回【後編⑤〜⑦】では…
「我が子補正」で失敗する併願とは?
過去問の“落とし穴”は平均点にあり?
子どもの志望校は“ある日突然”変わる!
後編では、より実践的かつ見落としがちな併願の視点について詳しくご紹介していきます。






