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執筆者の写真くるみの母

【サピックス終了組】くるみ兄中学受験入試結果

1月も終盤、寒い日が続きますね!


毎年2月1日が近づくと、何年経ってもあの当時の何とも言えない心境が蘇ってきます。



さて、前回のくるみの受験結果に続き、今回は長男くるみ兄の結果を書いてみます。



 函館ラサール   ×

 西武文理(特待) ○

 麻布       ○

 渋谷教育学園渋谷 ×

 学芸大附属竹早  ×

 城北       受験せず



この結果にサピの先生方は大ウケで、

「派手にやりましたね~」「どこから見てもくるみ兄らしい結果!」と私に握手を求めてくる先生までいました。



思えば、くるみ兄は4年生の時にサピの先生から「おまえは麻布しか受からね〜。お試しは1校受けなくちゃだめだけど、後はどこでもいい、好きにしな」


と言われましたが、ほぼ、この先生の予言?!通りの結果となりました。


このように誰が見ても麻布向きのくるみ兄でしたが、本当に麻布にしか向かず、併願校で合う学校が見当たらなくて悩みに悩み、色々な人にアドバイスを求め、さまざまな学校に出向きましたが最後の最後まで決まらず、6年生12月の保護者面談は、持ち時間1人30分のところを大幅にオーバーし、1時間半にも及んでなんとか併願校を組みました。



■1月校 

保護者面談で、私は1月校は不合格がいただきたいと室長先生に言いました。

これは、クラスが上がるとすぐ調子に乗って次のテストでクラス落ちし、そろそろまずいと思うとぴょんと上がってくるという、くるみ兄の性質から考えて、1月校に受かってしまうと気を抜いてしまって緊張感が保てなくなると危惧したためです。

要するにお尻に火をつける作戦です。


室長先生は、くるみ兄のことを大変よく理解してくださっていたので、予想だにしないことを私が言ったのにもかかわらず、すぐに真意を理解してくれ、それに沿って全体を調整してくださいました。


函館ラサールにしたのは、過去問の相性が悪かったことや、開成組が受ける難易度の高い西大和や栄東特待では、どうせオレは落ちてもしょうがないし~と、お尻に火がつかない恐れがあると思ったからです。


室長先生には、もし本当に函ラサがダメだった場合は、西武文理を受けてくださいと言われました。これは、それでもやっぱり絶対確実なところでの合格は必要と判断されたためだと思います。これは私には思いつかなかった提案でしたが異論はありませんでした。


この1月校に関しては、全くセオリーに反するやり方なので、そのまま真似をすることは絶対にやめてください。


ほとんどのお子さんにとっては1月校で合格をもらって2月に挑むことがベストであり、我が家も長女くるみの受験ではその通りにしています、


初戦の大切さについては、すぎさんのブログ記事『1月10日、初戦の日』ぜひ参照なさってください。



■2月1日

不動の麻布、と言いたいところですが、もし麻布がダメだったら…と思うと常に不安が消えませんでした。一度私が弱気になって、もし麻布がダメで全滅するくらいなら1日を武蔵に変えたいとサピに伝えたこともありました。


でもサピの先生は全くとりあってくれず、そのことでやっぱり麻布でいけるのかもと気持ちが吹っ切れ、ブレない覚悟ができました。


とにかく麻布対策はやれることはすべてやろうと思い、麻布の過去問は20年分やりました。



■2月2日

ここが一番迷いました。当初は本郷を考えていました。学校説明会で、生徒一人ひとりを保護者と共に大事に見守ってくれそうな温かい雰囲気を感じて、ここならくるみ兄のはみだした個性も包み込んでくださるかもしれないと考えたからです。


ところが、くるみ兄は本郷の過去問をまったく受けつけず、最後までやり切ることなく途中で放棄してしまうことが続き、途方にくれてしまいました。


サピの先生に相談すると「(本郷の過去問はくるみ兄にとっては)つまらないんだと思います」と言われました。これで本郷は断念しました。


渋渋は、最初から候補にあって何度も学校に足を運び、先生ともお話させていただいて、自由な自調自考の校風に惹かれてはいたのですが、2日の渋渋は全く受かる気がせず、決心がつきませんでした。でも過去問をやらせてみると意外にも善戦したので、渋渋に賭けてみよう決めました。


室長先生には五分五分と言われましたが、結果ダメでした。



■2月3日

ここは候補すら全く見つからず、ずっと途方にくれていました。

本当は、理想は 1日麻布2日栄光3日筑駒でしたが、栄光は地理的にも無理でしたし、筑駒は全く手が届きませんでした。


そこで、同じ国立で、高校からは制服がなくなる学芸大附属を調べて、その中で通学がしやすそうな竹早を選びました。


合格発表で不合格を知ったのは麻布合格後なので笑い話で済みましたが、やってくれた(汗)と冷や汗ものでした。


■2月4日

ここは、芝と城北の二択でした。

校風から言ったら芝でしたが、芝は当時の我が家からは通学に2時間かかるのと、4日の芝は全く受かる気がしなかったのとで城北にしました。


しっかり進学対策をしてくれる城北は素晴らしい学校ですが、くるみ兄にはきっと合わないだろうということは承知していました。

過去問も本郷と同じくヤル気なく、ほとんど受けつけませんでした。


室長先生からも「くるみ兄は城北を受けてくれますかね~。入試当日に行きたくないって言い出しませんか」とまで言われました(泣)


でも最終的には「3日までに合格を決めましょう」ということで城北に出願しました。



以上、長くなりましたが、気持ちを納得させて決意するまでには、このように本当に時間がかかりました。


そして、くるみ兄は、麻布での6年間を、ここまで自由なのかと驚くほどの自由の中で並み居る個性派揃いの鬼才奇才の麻布生に揉まれても、そのはみでた個性を如何なく発揮し、麻布の先生方にはどうお礼を言っていいのか分からないくらい大変にお世話になりながらも、水を得た魚のようにイキイキと過ごしました。


麻布は、麻布生を信じらないくらいの愛を持って、全力で抱え込んでくれる学校です。


麻布という、型破りな息子に合った学校にご縁をいただけて、ただただ感謝の気持ちしかありません。



くるみ兄の体験記は一般的とは言い難く、参考になることが書けませんでしたが、受験はまさしくその子によって皆んな違い十人十色です。


ちなみに、こんな結果でしたが、これでもくるみ兄は6年生ではαをキープしていました。

(相変わらずアルファベットに落ちそうになると、α2にぴょんと上がり、また下がるを繰り返していましたが)


それだけ、入試結果は平常クラスの成績よりも、学校との相性によるものが大きいというのが実感です。


新6年生の皆さん、まだまだ充分時間があります。どの体験記も、そのまま真似をなさることなく、自分のお子さんをしっかり見つめて、常にお子さんを中心軸に据えてください。


親子で納得のいく受験になるよう、終了組として心から祈っています!








記事の続きは…

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