「偏差値より大切なもの」と「2027年入試変更点の最新情報」——受験過熱時代に親ができる2つのこと
- ユウキ先生
- 6月20日
- 読了時間: 5分

こんにちは、ユウキです。「正直、中学の偏差値なんてどうでもいい」——もしこの言葉を他の保護者から聞いたら、あなたはどう思いますか?負け惜しみ?本音?それとも、羨ましいほどの割り切り?
今週、OTONA SALONEで紹介されていた、ある母親の中学受験体験談がSNSでも話題になっていました。私はこの記事を読んで、いま中学受験を検討している保護者の方にぜひお伝えしたいことができました。あわせて、四谷大塚から発表された2027年入試変更点の最新情報もお届けします。
「セミの幼虫探し」を守った母の選択
神奈川県在住のえみりさん(仮名・49歳)は、中学1年生の長男と小学4年生の長女を育てる2児の母。
長男のA君は現在、いわゆるボリュームゾーンの私立中学に通っています。
「中学時点の偏差値なんて、私は気にしません」と言い切るえみりさん。「息子は息子なりに『好きなこと』を諦めず、その上でできる範囲の勉強をして、気に入った学校に進みました」と話します。
特に印象的だったのは、志望校選びの視点です。
A君が4年生の頃から学校見学に参加し、気に入ったのは「地学部と生物部のある難関校」「理科のクラブで化石を扱うボリュームゾーン校」「雰囲気が気に入った都立進学校」の3校だったそうです。えみりさんはその段階で「2科目入試のあるボリュームゾーン校かな」と見立てていました。
その理由が興味深いのです。
「うちの子は早生まれで、同級生の中でも幼いタイプなんです。高学年になっても、かなへびを見つけると追いかけてしまうし、夏休みのセミの幼虫探しも保育園時代と変わらず大好き」
——そんな息子の「外遊びの夏休み」を奪いたくなかったと言います。
偏差値だけでは測れない「わが子に合った学校」
この記事を読んで、私が保護者の方にお伝えしたいのは「偏差値を気にするな」ということではありません。偏差値は学校選びの重要な指標のひとつです。
ただ、中学受験の過熱が続くなか、「少しでも偏差値の高い学校へ」という考えに縛られすぎて、子どもの個性や成長のペース、今しかできない経験を見失っていないか——一度立ち止まって考えてほしいのです。
志望校選びは小学5年生からが一般的ですが、小学4年生から意識し始めるのが理想とされています。この時期は「親子で『どんな中学校生活を送りたいか』を話し合い、興味の方向性を探る大切な準備期間」なのです。
えみりさんのケースでは、お子さんの「理科が好き」「生き物が好き」という特性を活かせる学校を軸に志望校を絞っていきました。結果として、難関校ではなくボリュームゾーンの学校を選びましたが、お子さんは楽しく通学しているとのこと。これも立派な「成功」だと私は思います。
2027年入試変更点——海陽中等教育学校など4校が追加
さて、もう一つの話題です。
四谷大塚は2026年6月15日、「2027年入試変更点」を更新しました。新たに海陽中等教育学校、東京都市大学等々力、聖園女学院、安田学園の4校の変更内容が加わり、掲載校は計22校となっています。
主な変更点をピックアップします。
海陽中等教育学校:
特待給費生入試(12月12日)で、特待給費生不合格者のうち成績上位者を一般入試合格とみなし「特待S」に認定する制度を導入。また、入試I(12月19日)と入試II(1月6日)で英検資格利用を導入するほか、視聴型入試を1月6日午後に集約し、算数分野を追加します。
東京都市大学等々力:
英語1教科型入試を「英語選択型」に変更し、実施日を2月3日午後へ移します。英語のみの受験に加え、英語・国語・算数の3教科型も選択可能となります。また、第1回特選入試(2月1日午前)はスライド合格あり(若干名)へ変更されます。
特に注目したいのは、英検などの外部資格を活用できる入試が増えている点です。海陽や東京都市大学等々力の変更は、この流れを反映しています。英語学習に力を入れているご家庭は、志望校の入試制度を改めてチェックしてみてください。
保護者の皆さまへのアドバイス
この時期、小学4・5年生のお子さんをお持ちの保護者の方に、私から2つのことをお伝えします。
1. 「偏差値表の上から順に」ではなく「わが子を起点に」志望校を考える
お子さんが何に興味を持っているか、どんな環境で伸びるタイプか、通学時間はどの程度が適切か——これらを軸に学校を探してみてください。「この子にとってベストな環境は何か」という問いを忘れないでほしいのです。
2. 入試変更点は定期的にチェックする
2027年入試の変更点は、今後も追加・更新されていきます。四谷大塚の入試情報センターは無料で閲覧できますので、月に1回程度は確認する習慣をつけておくことをおすすめします。特に、志望校リストに入っている学校については、説明会でも直接確認しましょう。
梅雨の時期は体調を崩しやすく、期末テスト対策もあって親子ともに負担が増える時期です。だからこそ、「何のために中学受験をするのか」という原点に立ち返る時間を、ぜひ作ってみてください。
それでは、また次回。
参考リンク
中学受験のお役立ち動画
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